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メリーゴーランド

作者: 時雨 真那

きっと、人生ってそんなもの。

 


 メリーゴーランドにはじめてのった日。

 グルグルとした。

 わけが分からなかった。

 かあさんのかおはいっしゅんしか見えなかった。

 かあさんのかおは笑っていた。

 まるでゆめをみているようだった。


 中学校に入学して虐めを受けた日。

 モヤモヤとした。

 訳が分からなかった。

 空の色は一瞬しか見えなかった。

 雨に濡れたアスファルトは嗤っていた。


 中学校を登校拒否にした日。

 ゴワゴワとした。

 訳が分からなかった。

 一日一日が一瞬だった。

 存在意義さえも分からなかった。


 中学校の卒業した日。

 グズグズとした。

 訳が分からなかった。

 勉強の努力さえ一瞬だった。

 空の顔も伺えなかった。



 高校を入学した日。

 ソワソワとした。

 訳が分からなかった。

 目をつぶっても叱られた。

 人を信じても意味なかった。


 高校で過ごした日。

 ドキドキとした。

 訳が分からなかった。

 前髪を切られた。

 唇を重ねても変わらなかった。


 大学を受験した日。

 アセアセとした。

 訳が分からなかった。

 足を掴まれた。

 振り切る力はいつの間にか付いていた。


 大学に受かった日。

 シクシクとした。

 訳が分からなかった。

 安心感に包まれた。

 嬉しいはずなのに泣いていた。


 高校を卒業した日。

 フワフワとした。

 訳が分からなかった。

 桜の花びらがおめでとうと言った。

 写真は母と撮った。



 初めて恋人ができた日。

 アオアオとした。

 訳が分からなかった。

 魔法がかけられたみたいだった。

 毎日が楽しかった。


 初めて恋人と喧嘩した日。

 ムカムカとした。

 訳が分からなかった。

 なにをどうしていいかも勉強してなかった。

 まるで暗闇だった。


 初めて恋人と仲直りした日。

 ヤワヤワとした。

 訳が分からなかった。

 ただ心だけが赦された。

 まるでラブストーリーだった。


 初めて恋人と夜を過ごした日。

 ゾクゾクとした。

 訳が分からなかった。

 快楽も理性も全て消し去った。

 一心同体の意味を知った。


 初めて子供が出来た日。

 ホカホカとした。

 訳が分からなかった。

 どちらも笑顔で歓迎した。

 泣いて喜んだ。


 初めてプロポーズされた日。

 ゴロゴロとした。

 訳が分からなかった。

 心が暖かくなった。

 あなたといる意味を知った。


 初めてお金に悩んだ日。

 ザワザワとした。

 訳が分からなかった。

 また怒らせてしまう。

 けれどあなたは笑ってくれた。


 初めて家を買った日。

 ワクワクとした。

 訳が分からなかった。

 これから楽しくなる。

 そう想像した。



 初めて子供が喋って立った日。

 フニャフニャとした。

 訳が分からなかった。

 心が落ち着いた。

 安心を覚えた。


 子供が打ち明けてくれた日。

 ズキズキとした。

 訳が分からなかった。

 異常さえも世間体を気にせない。

 きっと愛ってこういうことだった。

 人生で最高の日だったと思った。



 初めて立ちくらみをした日。

 ゾワゾワとした。

 訳が分からなかった。

 今は一瞬だった。

 心さえも死にそうだった。


 初めて薬を飲んだ日。

 ニガニガとした。

 訳が分からなかった。

 あなたは悲しそうな顔だった。

 こちらを見ていた。


 初めて浮気をされた日。

 ブワブワだった。

 訳が分からなかった。

 ただ怒りだけが腑に落ちなかった。

 彼を消してしまった。


 はじめてカレがきえた日。

 ナゾナゾだった。

 わけがわからなかった。

 自分がおとろえるのもじかんのもんだいだった。

 なにも覚えていなかった。

 あなたとの愛おしいじかんも。


 はじめてこどもがはたらいた日。

 ネチネチとした。

 わけがわからなかった。

 自分はなぜこどもにまでめいわくかけるのだろう。

 あなたはまだやさしかった。

 それだけがたよりだ。


 はじめてこどもがけっこんあいてをつれてきた日。

 アワアワとした。

 わけがわからなかった。

 自分がきえてもあなたは生きていける。

 安心できた。



 はじめてそんざいがきえたひ。

 まるでめりーごーらんどにのっているようだった。

 みえるけしきもいっしゅんだった。

 たのしいけしきもかなしいけしきもなにもおぼえていない。

 くるしい。きえたい。そのこころはわすれられない。

 いまおもうことがおおくなる。

 いまおもえば、こどくだった。

 いまおもえば、ひとりだった。

 いまおもえば、あいにうえていた。

 いまおもえば、こころはきえていた。

 いまおもえば、かあさんはどこにいた?


 いまおもえば、ここはゆめじゃないのか?





 初めて目を開いた日。

 ゴクゴクとした。

 映画を見ているように長かった。

 あなたは笑ってくれる。

 泣いているけれど。

 自分も笑った。

 この景色は一体何色だろうか。

 訳が分かった。

 訳が分かったような気がした。

 まだ少し苦しいけど、あなたは待ってくれた。

 共に歩いていこう。

 ゆっくりでいいから、


 あなたは誰なのかもゆっくり思い出していこう。







 初めて言葉を話した日。

 初めて歩いた日。

 初めて学校に行った日。

 初めて友達ができた日。

 初めて恋人ができた日。

 初めて勉強をした日。

 初めてプレゼントを買った日。

 初めてメリーゴーランドに乗った日。


 今思えば、自分の初めては人より遅かったのかもしれない。


 遅くてもいい。ノロマだって言われても構わない。



 どんな風に言われても自分らしい。





 初めてメリーゴーランドに乗った日。

 グルグルとした。

 訳がわかった。

 お母さんの顔は綻んでいた。

 きっと自分も笑っていたから。


 あなたの幸せが、きっと自分の幸せ。






 自分が笑えば、きっと世界も笑ってくれる。




ここまで見てくださり、本当にありがとうございます。

この詩はおもうことが人それぞれだと思います。

最後の方の文で分かることがあると思いますが。

色々、考えることがあるんです。


人生ってそんなものだと思います。



閲覧、

ありがとうございました!

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