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神の能力で世界最強になる!  作者: 水無月純
1章
5/63

1-4

「この子の名前はラグナにします。」


少し大きめの部屋の中で彼女はそう言った。

その後、ラグナの誕生を喜び、神に感謝する者が盛大に宴をしようと酒や料理、神への貢物(みつぎもの)を準備し始めた。


「はぁ…」

「ウル?」

「あらアグニ。」

「ため息なんてついてどうしたんだい?」

「ラグナを産んだ時の嬉しさがこみ上げてしてしまって…」

「ウル…ラグナはきっと素晴らしい人間になるよ。」

「どうして?」

「こんなに素晴らしい母親がいるんだ。そうなって当然だろう?」

「アグニ…」

「愛してるよ。ウル。」

「私もよ。アグニ。」


えーどうも、悠貴です。

朝っぱらからリア充を見せつけられて辛いです。

なんと言いますか。体を鏡で見てみたけど、赤ちゃんですね。赤ちゃんになれるなんて思ってませんでしたよ。赤ちゃんだから話す事も歩く事も立つことも出来ないんですけどね!


その後、盛大に宴が開かれ、ヒウロ領の人間達は酒を飲み、様々な物を食べ、手を叩いて踊り、宴は1日続いて深夜にお開きになりました。


~~5年後~~


どうも。悠貴です。あ、やっぱラグナです。

6歳の誕生日なんでステータス開示になりました。

ステータスの開き方?普通に「ステータス」と話す事か頭の中で思うだけで開けます。

思うだけで開けるなら話す必要無くない!?

まぁ、開いていきましょう。


「ステータス」

名前:ラグナ

年齢:6

レベル:1

体力:∞

魔力:∞

スキル:神々からの祝福(魔法がどの属性でも使える、無尽蔵の体力、魔力)

スキル②:作成(魔法、スキルを作れる)

備考:神の力を持ちし者。ステータスの隠蔽も可能。


「なんじゃこりゃああああああ!?」


なんかものすごいチート能力なんですけど…

こりゃ死なねぇわ…てか死ねねぇわ…

もうここまで来たらやってやってやりまくってやりますよ!はい!魔族でも強力モンスターでも何でも来いやぁ!!!

よし、親になんて言おう…って言うか隠そうか?そのまま見せようか?


「敵襲ぅぅぅぅぅ!!」


ほんとに来ちゃったんだけどぉぉぉぉ!?

魔族って普通に強いヤツだよね!?待って殺されるんだけどぉぉぉ!?

あー…やばい…6年で死んだ。あーあ死んだ。お疲れ様でした。

ってあれ?いや死なねぇじゃん!

そうだよ死なないじゃん!

え、でも怖いから見てるよ?まぁ危なくなったら突っ込むけど…


「うわぁぁああぁ!」

「助けてぇぇぇ!」

「殺されるぅぅ!!」

「皆!下がって!」

「私達が抗戦する!早く逃げろ!」

「ウル様…アグニ様…」

「でやぁぁぁぁ!」


かっこよ過ぎないですか。俺の両親。

よし、絶対助けよう。うん。覚悟を決めたぞ。


「…ぐぁぁぁぁっ!」

「アグニ!…キャァァァッ!」

「ウル!」

「くっ…ここで魔族が来るなんて…もっと鍛錬をしておくべきだったな…」

「無様だな。人間よ。」


んんんん??魔族って話せるの!?

いや俺聞いてないんだけど!?

ま、まぁいっか!


よし!


「ポイズンアロー!」


両親救っちゃうか!


「毒魔法!?毒魔法使いなんて滅多にいないはず!とりあえずこの人間を喰らって…」

「させるか!アイスメテオ!」

「な、氷の上位魔法!?」

「な、何が起きているんだ…?」

「え、えぇ…」


少し離れていたからよかったものの、当たってたら両親死んでたぞ…

よし、魔法作るか。


「…スキル作成完了、スキル名:魔法付与、能力、自分に付与出来る魔法を相手にもかけられる。」

な、なんだこりゃ…頭の中に来たぞ…

よし!やってみるか!


「飛行!」

「なんだよこれ!?体が…うわぁぁぁ!」


よし、広場に行けたぞ!

ここで魔法作成!


「スキル作成完了、スキル名:体術レベルMAX」


ナイス!

魔族の飛行を解除して、地面に叩きつけた。

そこに飛んで行き、姿を現す。


「貴様みたいなクソガキにこの俺様がやられる訳なかろう…!裂き殺してやる!」


うわ!速!無理無理!ん?でも反射的に避けられたぞ?でもまだ死にたくないから作るか!


「スキル作成完了、スキル名:身体強化MAX」


もう魔族の動きが普通に見えるんだけど…

もうこれ最強に近くない!?

まぁ、とりあえずやるか


「ふっ!」


裏拳したら魔族吹っ飛んだぞ…

やるからには徹底的にな!


~5分後~


「も、もう勘弁して下さい!」


魔族に土下座された。


「もう二度とヒウロ領に来るなって他の奴にも伝えておけ。」

「は、はひぃぃぃ!!」

「よし!行け!」


そう言った瞬間魔族はものすごい速度で飛んでいった。


あー疲れた。よし帰ろ!と思って後ろ向いた瞬間両親に抱きしめられた。

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