3-4
「イクト!話は後でだ!俺はティアーナを止める!」
その瞬間、後ろから魔物の軍団が出てくる。
「イクト…わかってるよな?」
俺もイクトとニヤリと笑い、
「当然だろ?こんな雑魚なんぞすぐに殲滅してやるよ!」
「イクトぉ!いい経験値稼ぎになったな!」
「おう!」
そして、俺は覇気のスキルの「鼓舞」を使った。
ここで俺が負けたらイクトもすぐ死ぬだろう。
しかも、イクトの敵はランクAモンスターが10匹近くいる。
これはいわゆる絶体絶命って奴か。
「ティアーナ!」
「グルォォォォォォオ!」
低い唸り声を上げながら突進してくる。
俺は天使化して受け止めたが、やはり重いな。
「グギィ!」
あの物静かなティアーナが本能のままに襲ってくるって怖いな。
うわ、涎たれてるし。
「ぐっ!」
うわー…やべぇ…
ティアーナどんだけ強くなってんだよ怖いわ…
もうやるしかねぇか。
「神化!第一段階!」
神化は第一段階、第二段階、第三段階があって、段々強くなっていくのは当然だ。
だが第三段階はもって5分だ。
第二段階は10分だ。
第一段階は30分近く使えるが、結構きつい。
「グァァァァァァ!」
ティアーナも力を上げて、俺と同等以上にしてくる。底知れねぇな。
まぁこいつらには教えてない隠し玉もあるんだけど、それは後に使える時がきたら使ってみるさ。
「はっ!」
ティアーナは俺より強くするが、身体強化を全身と目にかけているから、言うなれば俺の方が上かもな。
まぁ勝負はすぐに決着が着くがな。
俺に神化までさせたんだ。すぐに気絶させてやる。
横目でイクトを見る。
…ふーんやっぱり勝てるな。
一見押されてるように見えるが、もうすぐ見切れるだろう。
「ギャオッ!」
俺は威嚇と殺気を威圧を軽くティアーナに向ける。
軽くって言ってもあのコカトリスの倍近くある気だからな。
そしたら当然ティアーナはバタりと倒れる。
「お前らもまだまだだな。」
大量の魔物の死骸の上で気絶しているイクトと普通の女の子に戻り気絶しているティアーナを見て、俺はそう呟いた。
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