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神の能力で世界最強になる!  作者: 水無月純
2章
17/63

2-3

本日2話目です!

よし、とりあえず状況を確認してみよう。

まず、ダンジョンマスターを探しに行った。

そしてなかなか見つからずにいたら、やっと見つけた。

そしたらダンジョンマスターらしき兎が助けてくれと言ってきた。

もうこりゃ脳が爆発してもおかしくないぞ…


「とりあえず、話は聞こう。」

「ありがとう…見ての通り僕はダンジョンマスターでした。いや、だったと言う方が正しいですね。」

「ダンジョンマスターだった?」

「はい。このダンジョンは僕のだったのですが、新しく来たモンスターに乗っ取られまして。」

「乗っ取る?そんな事が可能なのか?」

「はい。ダンジョンマスターは交代が可能ですので。」

「全く知らないし聞いたこともなかったぞ…」

「それは当然でしょう。基本的にダンジョンマスターと言うのは自分の子供に継がせるので、大体は同じモンスターだし、人間には区別がつきません。」

「モンスターは寿命があるのか?」

「いえ、ダンジョンマスターが倒されたら基本的にダンジョンが崩れ、無くなるのは知ってますね?」

「ああ」

「では、モンスターは世代を重ねる毎に強化されて行くのは?」

「それは知らなかった。」

「つまり、ダンジョンのモンスターを救うため、一番強い自分の子供を次代ダンジョンマスターにするのが一番安全と言う訳です。」

「なるほど、では親はどうなるんだ?」

「基本的に参謀の役割です。培ってきた経験で子供を支え、いざとなればダンジョンマスターである子供の親が出向くと言う訳です。」

「ダンジョンも運営するのが大変なんだな。」

「いえ、そこまで大変ではありません。基本的にダンジョンの魔物とダンジョンマスターでは強さの桁が違います。それに…」

「「ダンジョンが無くなったら冒険者も困る」」

「…よくわかりましたね」

「あぁ、普通に考えたらすぐにわかるさ。冒険者はあくまで自分の稼ぎのためにやっている。その稼ぎの元をわざわざ自分から潰すか?いや、俺はしない。」

「なるほど、多少考えればわかることですね。」

「だが、ダンジョンの仕組みは初めて知るものばかりで興味深かったぞ。」

「根本的に私の話を聞いてくれる人は少ないのです。私を恐れる者、経験値目当てに襲ってくる者も少なくありません。特に後者は私利私欲の塊で本当に殺したくなりましたが、なんとか気絶させてダンジョンの入口に放置させました。」

「…お前って中々強いんだな。」

「あなたにだけは言われたくないです。」

「そして、俺の1番聞きたいことだ。お前のダンジョンは『乗っ取られた』と言った。つまり、お前の子供でもない何者かが乗っ取ったのか?」

「ご明察。よく分かりましたね。」

「ああ、そういえばお前の種族はなんだっけ?」

「私の種族はラビッツキング。動物族の最上種の1つです。」

「ではラビッツキング。お前のダンジョンを乗っ取ったものはどこにいる?」

「それは…」


場所を言いかけた瞬間、ものすごい速度で石が飛んできた。

殺気がダダ漏れの時点で1流未満は決定なのだが、気配は完全に消せていた。つまり2流だ。

俺は容易にキャッチして、その場所の少し下に投げたら予想通り、人型の魔物が落ちてきた。いや、魔族と言うべきか。


「こいつの上司です!僕のダンジョンを乗っ取ったのは!」

「貴様…っこんなことしてただて済むと思うなよ…」

「君の得意技を一瞥もせずに止める彼をただの魔族が倒せるとでも?」

「く…いいだろう…せいぜい後悔しながらボスに殺されるんだな…」


そう言って魔族は力尽きた。いや、予想はしてたけど魔族じゃなったら腹に風穴が空いた時点で即死だからなぁ…

生命力は高いんだなぁ…魔族って。

そして、ふとした時に俺は違和感に気付いた。


「ラビッツキング…お前は俺の『何だ?』」

「え?何って言われましても…」

「では、お前は俺の敵か?味方か?」


その瞬間、ラビッツキングは一瞬苦しそうな顔をし、その後妖しい笑みになった。


「よく分かったな。人間。」

「お前がこいつに掛けていたのは呪いだろ?」

「ほう?」

「こいつ程の強さがあるならあの石は容易に避けられたはずだ。だが避けなかった。と言うことはラビッツキングは何らかの事情があり、死のうとしていた。そして俺に私利私欲を猛烈に嫌がる事を教えた。だが、冒険者と言っただけで人間が嫌いだとは言っていない。つまり冒険者にもなれ、人型の者、そう考えるとドワーフでもない、魔族しか思い浮かばないと言うことだ」

「人間にしては頭が回るな。この呪いの発動条件は『区別』だ。つまり、決断を求められたら俺の利になる事を話せるのさ。」

「だから、おかしい返答ばかりするお前は追い出されたと言う訳だな。」

「貴様レベルなら我が魔王軍も歓迎しよう。」

「残念だが、行く気はないね。それとこの呪いの真の目的は『ダンジョンマスターにする魔族の監視』だろ?」

「貴様の力量。そして洞察力の頭の回転。貴様は我が手下、魔族4柱のリーダーにもなれるぞ。幸い、俺は対象物に触れ、念じると魔族にさせることが出来る。つまり貴様が人間だろうと関係ない無いさ。」

「いや、元々俺は魔王軍(そっち)に行く気はないさ。」

「そうか…では後に始末をしてやろう。この魔王軍ナンバー2のヴィネア様がな!」

「あぁ、後で絶対お前の所に行ってぶっ飛ばしてやる。」


「…魔法作成完了、魔法名:解呪MAX」


「解呪使用」


妖しい笑みを浮かべていたキングラビッツの顔が穏やかな顔に変わった。兎ってこんなわかりやすい顔するんだな。意外。


「とりあえず、ここのダンジョンマスターを変更させてからあのボスの魔族を殴りに行くか。」

「…わかった」

「おう」

次回、ダンジョンマスター(魔族)を殴りに行きます!

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