2-2
ダンジョンマスターを探す事が決まってから大体2時間位経った頃
「中々いねぇなぁ…」
「あ、そういえばダンジョンマスターってどんな感じのモンスターなんだ?」
「確か、人型だったり、4足動物だったり、結構色々あるらしいぞ。」
「…人型の場合は言う事聞かせられたりできるらしいし、動物でも手なずければ言う事聞く。」
「よく知ってるな。どうして知ってるんだ?」
「…前に本で見たから。」
「やるなぁ…」
「そう言うイクトはどうなんだ?」
「おう!そりゃ勉強は欠かさずしてい「イクトは全く勉強してないし剣振り回してばっか。」」
「ティアーナ…それまじ?」
「うん。」
「仕方ねぇだろ!と言うかラグナはどうしたんだ?最近1人で特訓とか言ってどっか行ってるが。」
「あぁ…まあスキルに頼らずに生きるためにはもっと修行しとかないとな。」
「へーいへい。言い訳お疲れ様でーす!」
「うるせえ!」
「だって魔法使わなくても俺より強いのにそんな事言ったら嘘ってバレるぞ?」
「そ、そうだったな…」
実は、余裕も出来たし神々の転生所ヴァルハラに遊びに行ってるのだ。
意識だけ飛ばしてるわけじゃなく、肉体ごと飛ばしてるから姿は確実に見られない。
あっちで、将棋やオセロの相手をしつつ世界の神々と話すのは結構楽しいぞ。うん。
勝負毎回勝つけどな。
理想郷に転移するとなると中々疲れる。それに、ヴァルハラは重力がものすごくかかる。
転生後初めて行ったら起き上がれることすら難しかった。あの時は重力魔法で支えようとしても魔法が使えずに、困惑したものだ。
まぁあっちはリミッター解除出来るとても素晴らしい空間だからな。
なんせヴァルハラは完全に魔法が遮断されるらしく、あっちの神々も格闘術は相当使えるらしい。
ティアーナと手合わせさせてみたいな。
「まぁ、色々あるんだ!」
そう言ってイクトの質問は終わりにしといた。めんどくさいからな。
「とりあえず、ダンジョンマスターを探すぞ!」
「まぁ…わかった。」
~1時間後~
全く見つからずに途方にくれていたとき、俺は1つの気配を感じた。ただのモンスターじゃねぇだろあれは…
「ダメだ…全く見つかんねぇよ…」
「ん!?イクト!アレを見ろ!」
「あの存在感、あれはダンジョンマスターだ!行くぞ!」
ダンジョンマスターは完全な兎の形をしたモンスターだった。
ティアーナがものすごいスピードで兎を捕まえて来た。
心做しか目がハートの形になって、ものすごい飼いたそうな顔をしている。
「助けて欲しい…です。」
ん?どこから声が?
「僕は…あなたに捕まっている…兎です。」
「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
この兎、話せたんだ…
喋れる兎ってなんかいいな。
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