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プロローグ

初めての投稿なので読みづらい所が多々ありますが、暖かい目で見てもらえると助かります。

【2301年4月10日】

本日11時、日本と○○国の二国による戦争が始まる。相手の兵力がどれ程の物なのか分からない以上、常に全力で相手を殲滅しなくてはならない。一瞬の油断が命取りとなるなだろう。


【同年6月28日】

戦争は我が国が圧倒的優位に立っている。兵器の性能も戦略も、全ての点において相手国より優れていた。最早我が国に敗北の二文字は無いだろう。


【同年9月2日】

最早相手国に戦力は残っていない。我が国の圧勝だ。にも関わらず、一向に降伏する気配が無い。最後まで諦めない○○国の姿勢は賞賛に値するが、あまりにも無謀過ぎる。この戦争はいつまで続くのだろうか.....。


【同年12月23日】

戦争と言うのは実に残酷だ。日本軍は遂に罪の無い一般人にまで攻撃を仕掛け始めてしまった。必死に抵抗をする男達は集団になって撃ち殺し、力の無い女子供は自分の欲求を満たす為に陵辱し、その後やはり殺しているそうだ。こうなっては降伏の一択しかあるまい、と私は思っていたのだが......。何を考えているのか相手国は相も変わらず降伏をしようとはしない。首相が何かを隠しているのか、それともただ無能なのか。真相は分からない。ただ、どうも嫌な予感がしていた。何故かは分からないのだが。


【同年12月29日】

もうすぐ一年が終わろうとしたその時、最悪の形で私の嫌な予感が的中してしまったようだ。相手国は最後の手段に踏み切ったのだ。禁断の一手、生物兵器に。しかもそれをすぐに使おうとはしなかった。生物兵器があるのをいいことに二つのとある提案をしてきたのだ。一つは即刻、日本軍を撤退させる事。もう一つは日本国の完全降伏。実に馬鹿げている内容だが、受諾しない場合は生物兵器を使用するとの事だ。猶予は三日。私達は日本総理の決断を待つ事になった。


【2302年1月1日】

本日13時、日本は○○国の提案を受諾。同時に日本は降伏を宣言した。圧倒的に侵略していた国への降伏は非常に屈辱的である。しかし、国民の為を思うならば総理のこの決断は妥当であろう。日本は苦汁を飲まされる事となった。最悪の元日だ。


【同年1月20日】

戦争が終わり、普段の生活に戻りつつあったその時。南日本の方で奇妙な死を遂げた人々が見つかったらしい。調査によると、死因は全て生物兵器による感染死だった。○○国は日本が降伏したにも関わらず生物兵器を使った、と言う報道が日本中に広まる。それに伴い日本は大混乱に陥った。


【同年1月21日】

生物兵器の影響は続き、どうやら私も感染してしまったようだ。意識が朦朧とし、体が自由に動かない。自分の死を実感した。

......私もおかしくなったのだろうか。ある考えがずっと私の頭の中をよぎる。この大惨事を引き起こしたのは○○国ではないんじゃないか、と。彼等に酷い仕打ちをしたのは私達だが、降伏した国に生物兵器をはたして使うのか、疑問である。

......さて、随分と長くなってしまったがこの日記も終わりにしようと思う。

死ぬ前にもう一度娘に会いたかったものだ......

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日記はそこで終わっていた。

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