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24話 予算作成

警察予算 2億ゴールド 人員5万人

人件費 1億5千万ゴールド 備品費 4千万ゴールド(銃、槍) 施設維持費 1千万ゴールド


貿易予算 6千万ゴールド 人員2万人

人件費 4千万ゴールド 輸送のために使う乗り物など 2千万ゴールド(陸路、海路合計)


政務予算 2億7千万億ゴールド 人員4万人

人件費 1億ゴールド 外交費7千万ゴールド(対トラジアのみ) 福利厚生 1億ゴールド


教育予算 3億5千万ゴールド 人員 2万人

学校、事務局運営 1億5千万ゴールド 福利厚生および教育システム向上 1億ゴールド 人件費 5千万ゴールド 


病院予算 2億ゴールド 人員 2万人

人件費 5千万ゴールド 医療費用 5千万ゴールド 医療外費用 5千万ゴールド 施設維持費用 5千万ゴールド


国土整理予算 5億ゴールド(人が多く入ったことにより、家や施設を多く作ることになるため多め) 

人員 10万人

人件費 2億ゴールド 交通機関費用 1億ゴールド 材料費 1億ゴールド 土地整備費 1億ゴールド


農耕費用 2億ゴールド 10万人

人件費 1億6千万ゴールド 備品費 3千万ゴールド(銃、槍) 施設費 1千万ゴールド


娯楽費用 1億5千万ゴールド 2万5千人

人件費 5千万ゴールド 施設費 1億ゴールド


計 20億ゴールド(細かい数字は推定です) 金融は人員が1万人 合計40万人


「まぁこれくらいかな。あまり細かくなっていくと難しいしね」


金融担当のリアを含めて、そこに所属するメンバー、ミアにグレイソンも協力して2日ほどかけてなんとかそこそこ成立させた。

本当はもう少し細かいものをつくるのだが、マリジアは基本的に自給自足で成立する国のため、貿易はほぼ輸入であった。国民性もよく、きちんと税金も納められていたので、予算が潤沢にあり、まず赤字にならなかった。


しかし、戦争後で貯蓄がなく、国民も減り、貿易相手が最近復帰したとはいえトラジアのみで、しかもこれからいろいろやろうとしていくのであれば、きちんと予算を組まなければならない。

加えて、これまで国でやっていたことを国民に任せるとなれば、適当な予算は不正が行われる可能性があった。

国民を信用しないわけではないが、人間はある程度の人数がいると絶対に悪いことをする人がいるものである。

予算の内容が大事なのではなく、予算を決めていることそのものが大事なのである。


「20億ゴールド全て使用してよろしいんですが?」

アレキサンダーからの指摘が入る。

「今ある貯蓄は22億ゴールドくらいですよ。今年どのくらい人口が増えられる見通しですか?」

「今が60万人くらいでしたっけ? 90万人くらいにはなる、というかなります」

「確証があるんですか?」

「ありますよ」

「ではそれでいいとすると、収入はどのくらいになります?」

「少しだけ増えます。25億ゴールドくらいでしょう」

「それも確証が?」

「もちろんです」

ベテラン商売人のアレキサンダーはさすがに貯蓄をほぼ使い切る予算作成に不安を感じて、リアムに質問していた。

しかし、リアムの自信にあふれたものいいがあったので、疑いなく賛同した。

もちろん、リアムには、仮未来視の能力があるので、実際にそうなることは分かっているのだが、それを知っている人はごく一部しかいない。


「銃はしばらく控えますか?」

「国土整理の費用が安定するまでは。そちらが減れば、銃を増やしますよ」


「病院はこんなにいただいていいんですか? まだ1件しかないのに?」

「今年もう1件建物を増やしますので。イリオスにも1件ほしいんです」


「国土整理に交通機関を含むんですね」

「そこに入れるのがいいでしょう。交通機関の整備は結果的に国土整理につながります」


「金融について質問ですが、給与はいくらぐらいを推定するんですか?」

「役職によって異なります。計算で分かりますが、1番多い警察が年収三千ゴールドになります。

後は、政務、金融、病院、娯楽2千5百で、貿易、国土調整が2千、農耕は1千6百ゴールドです。まだ全員のスキルが分からないので、大きな区別はしていません。物価としては、農耕の人がまともに生活ラインで押さえ込みます」




「リアム様。大丈夫ですか?」

「リアさんか。シニジアでの経験は助かってるよ」

予算を作るのはリアムはまったく関与していない。

しかし、その後の対処についてはほとんどリアムが対応していた。

収入の多くないシニジアでは、きちんと予算を整備していたため、実績のあるリアはかなり優秀であった。


「大方片付いたから問題ない」

「お茶でもどうぞ」

「リアも大変だろう」

予算の調整はものすごく大変だがまだリアムが手伝うから負担が低い。

問題となるのはそもそも算術できる人がまだあまり多くないことである。

本来、単純な計算は金融がやらなくてもよく、最終的な決算としてやればよい。

しかしできる人が少ない以上は手伝いに行かなければならない。


「私も大変ですけど、ミア様とエリーさんがやってる教育分野が大変すぎますよ。みんなに計算や学問を教えるシステムを作らなければいけないです」


リアなど一部の例外があるとはいえ、トラジア以外では平民はなかなか教育機関が行き届いていない。

読み書きや計算、一般常識や社会情勢をある程度教えこまないといけないため、教育分野はある意味金融以上の忙しさとなっている。

マシューの勤める国土整備も、整備計画を必死に決めて、ようやく着手しているが、素人も非常に多く、肉体労働が中心になっていた。

一部の乗り物や機械は素人が使うには危険なため、それを教える作業も平行している。


他の機関のトップたちも、自分たちの機関を飛び出して手伝いに行くことになっていた。


「忙しいよ~」

「リアさんと俺もこっち手伝うからさ」


そんなこんなで年月がたっていきました。












 

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