表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/115

113話 偶然の運命

「でもリアムさん、間違いなくリアムさんは私の前で消えたよね」


リアムの帰還はうれしいのだが、疑問点が多すぎて安心した後は困惑していた。


「ああ、彼女のおかげだ」


そういって一緒にいた小柄な女性を紹介する。


「パラはいるか?」


「うん、つれてくるね」


「よかったですねススさん。パラが無事みたいで」


そういうと、ススは笑顔でうなづく。


「その人はパラに似てるね。シルフィードなの?」


「ああ、パラの親らしい。少し説明したほうがいいな」




リアムの魂は直撃を避けたため、姿を消されてから再び点滅のような状態になっていた。


しかし、それでも魂はゆっくりと天に召されようとしていた。


そこで、その魂を捕らえたのが、ススであった。



ススは、アリアやディーゼルがリン大陸を離れたころ、ディーゼルにおいていかれたため、ナイリン国に戻って情報を得ようとした。


すると、パラに関係しそうな風が吹いていたため、そちらに向かっていくと、1人の人間の魂にぶつかった。


そして、その魂の持ち主が命がけで自分の娘を助けたことを知り、その恩返しに彼の魂を彼に戻した。


そして、リアムは復活した。


そして、ススをつれてマリン国をあっという間に救い、船に乗ってシニジアに上陸。


ジョシュアの居場所をススに探らせ、ラムザであることを確認し、そのままクレアとハーパーも救い出して、ジョシュアも倒したのである。



「リアムさん、つれてきたよ!」


パラの姿を見せると、ススはすぐによっていき、抱きとめる。


「よし。じゃあ反撃開始といきますか」




「ど、どうした!」


北でも異変が起こっていた。

ゾンビ兵が急に倒れてしまい、数で勝るトラジアに逆に攻め込まれた。


「ゾンビ兵が動かなくなりました。まるで糸が切れたかのように」


「引け! フィージアにいったん戻るぞ!」


フィージアにディーゼルの軍を引かせ、北部の再奪還にも成功した。



「いったい何が」


「ディーゼル殿。ゾンビ兵が使えなくては、また戦力が足りません」


イヴァンがこういっている間も、リアムはフィージアを攻め込む・。




「おひさし振りですディーゼルさん。イヴァンさん」


「リ、リアム! 貴様は死んだはずでは!?」


「ディーゼルさん、あなたが最後までススをこっちに連れてきていたら、俺は死んでいました。ススに助けられました」


「な、なんだと!」


「シニジアはすでにトラジアの兵が完全に侵略しました。後は俺たちがフィージアを落とすだけです。これで終わりですね」


「はぁ、無念だ。ススをおいてきたのがすべての終わりとは」


ディーゼルはあきらめて投降し、イヴァンと共に逮捕され、ずっと慕っていたイサックと同じく拘束されることになった。


こうして第4次ジア戦争は、リアムの力で解決になったのである。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ