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春、休み、幼馴染み
「うるさい」
「ひどっ!久々に来てあげたんだよー!」
知らない。頼んでないし。そもそも来なくてよかった、とは思わないけど。
「んで、何の用?」
「あそぼっていったじゃん…」
そんな落ち込まれると困るんだけどな。
でもそんな顔も可愛い。
そうサヤカは可愛い。本人は否定するが、あいつのことを好きなやつは何人もいるだろう。
何故あまり告白されないのかが俺には不思議だが。
まあ、それはさておき、
「で、どこで遊ぶんだ」
途端彼女の顔が輝く。
「サッカーやろっ!九部公園で!
」
お前美術部じゃなかったっけか?
そんな疑問が浮かんだが、すぐに解決した。
サヤカはそういうやつだよな。
「ん、ジュンイチでも誘うか?どうせ暇だろうし」
「いっちー!誘う!」
ジュンイチ、彼も幼馴染みの一人だ。
俺、サヤカ、ジュンイチの三人が、なんていうんだ?
幼馴染みの中でもさらに仲の良い三人組だ。
「んじゃ連絡しておくからサヤカは外でといて」
「おっけー」
まあ、賑やかになるだろう。
在り来たりな恋愛小説を書きたい。
それにしてもつまらない。