機密を知りすぎた者には裁きの鉄槌を!
「ふむ、大体の事情は分かったぞい」
ロジー爺さんが「どうしたんじゃ?」と聞いてきたので、これまでの経緯を説明する。
スキル労働敗北のせいで、働いたら即死なこと。
その他様々なマイナススキルのせいで、ほとんど戦えないこと。
あとスキル情報強者のおかげで、色々なことが分かること。
「スキル労働敗北って、本当ですか?働きたくないための、言い訳じゃないんですか?」
ニーアは信じてくれてないみたいだ。
なんか俺の姉の林檎みたいな事をいう。
「じゃがスキル情報強者は本当の様じゃな。さっきのバルーンの件もあるしの」
「どれ、ワシとニーアも観てくれんかの?ニーアも自分のステータスが、カナタの言うとおりなら信じるじゃろ?」
ロジー爺さんがそういうので、スキル情報強者を発動する。
【ロジー・ロータスワンド】
種族 人族
年齢 72
職業 研究者レベル52
HP 43
MP 54
身長 162センチ
体重 52キロ
BWH 興味なし
保有スキル 薬調合(中級) 錬金術(中級) 火炎魔法(初級) 氷結魔法(初級)
「えーと、ロジーさんの方は、姓はロータスワンドさん、年齢は72歳、アイテム研究者でレベル52(これは凄いのだろうか?)、HPは43、MPは54(レベルの割にHPが低いのは年齢のせいかな)身長162センチに体重52キロ、薬調合と錬金術が使えるみたいです。魔法は火炎と氷結が使えます。(BWHの「興味なし」って何だ?興味が無いモノは観れないのだろうか?)」
【ニーア・ノーブルゴート】
種族 猫人族と人族のハーフ
職業 獣戦士レベル10
HP 110
MP 25
身長 158センチ
体重
BWH
保有スキル 剣戦闘(初級) 氷結魔法(初級)
「えーと、ニーアさんのほうは、体重とBWHが……」
「ニャンてものを観てるんですか!!!」
ニーアに思いっきり引っかかられた。先ほどみたいにひっぱたくのではなく、爪を立てて引っかかられたのだ。
猫人の爪の威力はすごく、俺のホッペタは簡単に引き裂かれる。
これだけの爪があれば、別に武器は必要ないんじゃない、ってくらいの一撃!
ほっぺたから大量の血が噴き出し、出血多量で倒れるさなか、
「ニャンてものを……」
猫語キター!!!
猫娘最高!!!
と心の中で絶叫した。
ほっぺたから吹き出した血に、俺の鼻血が混ざっていたことは言うまでもない。
読んでいただいてありがとうございます。
ニーアは猫人ということで、体重はとっても軽いです。