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エロ心だしたらぼったくりにあって、全財産を失いました

 妖しい、ピンクのネオン(後で知ったが錬金術の一種らしい)みたいなのが光っている。

 なんだか18禁の匂いがする。


 俺は恐る恐るドアを開けてお店に入った。


 いかにもスケベそうでサドっぽいおっさんが出てきた。


「お兄さん、いらっしゃい。ここは女奴隷専門店だ」


 奴隷?奴隷制があるのか。


 人が人を買う。とても倫理的には許されないが、元の世界でも近代化以前は多くの国で奴隷制度があった。

 それに女奴隷……倫理的に禁じられている分、より妖しい響きがする。


 どうせ異世界だし、買うつもりもない、そもそもお金もないし、見学くらいならいいでしょ。


 おっさんに案内され、地下室に連れて行かれる。思ったより豪華なつくりだ。


 部屋の奥に、女の人が3人並んでいる。少ない気もするが……

 凄い、みんな凄い美人だ!この世界は美人さんばかりな気がする。

 そういえばニーアも可愛いかったな。

 デザインは微妙に異なるが、みんな露出の大きめで体のラインがわかる白いドレスを着ている。

 首に付けられている赤い首輪がより背徳的な気分にさせる。

 特に中央の女が美しい。歳は20代中頃か、ウェーブの金髪に整った顔、長身、熟したメロンのように大きな胸、くびれた腰、妖しく魅力的なおしりと、腰まであるスリットから見える扇情的な太もも…… 


 何ともいえない官能的な雰囲気が漂っている。


 思わず見とれていると


「さすがはお目が高い、彼女は女奴隷としては極上品、なんとインムです」


 インム?


 なんだか知らないがとにかくエロい.


「とある好事家が手放したインムですが、あっちのほうも完璧に仕込まれているため、極上です。ちょっとさわってみますか?」


 おさわりOKですか……ドキドキしながら腕に触れてみる

 興奮と緊張で心臓が爆発しそうだ。

 白く透き通るような二の腕が柔らかい。

 そこからちょい右に……ふくよかな二つのメロンを……


「おーとそこまで。20ルーグいただきます」


 店主がいう、そういえば小さく「おさわりは1秒20ルーグ」って書いてある。秒単位ってどこのぼったくりパブだよ!


 俺は20ルーグを店主に取られ、追い出される様に店を出た。


 まだ胸がドキドキする、しばらく脳がとろけそうな快楽に浸っていた。

 ほんの少しだけ腕をさわっただけで……

 インムって凄い……


 俺はしばらくバカのようにポーと突っ立ていた。


読んでいただいてありがとうございます。


さて、「なろうの異世界ファンタジー」といえば「奴隷制」(勝手な解釈ですが……)なので、登場させました。

とはいえ、ただ買ってヒロインを増やすという形にはしたくないので、後で意外な形で活用する事になります。(買うのではなく……)




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