表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/84

彼の職業は自宅警備士(プロローグ1)

 

~自宅警備士、異世界へ~

異世界に救世主として召喚されたが、チートな勇者とかじゃなくて、ニートな自宅警備士だった


 運命を司る3姉妹の女神達がいた。

 女神達は、1つの世界を創造した。

 1つの世界には、1つの知的生命体しか生まれない。

 だが神々が予見できない奇跡も起こりえる。複数の知的生命体が1つの世界に生まれたのだ。

 その世界は、生まれた5つの知的生命体の数からフィフスガルドと名付けられた。

 フィフスガルドを、長の女神はただ無情に、中の女神はあくまでも冷静に、末の女神は深い愛情をもって見守っていた。


 数百年の後、女神達はフィフスガルドの異なる知的生命体が交わるとき、大きな負のエネルギーが発生する事を知った。負のエネルギーは世界を乱し、いずれはフィフスガルドの滅亡に至るだろう。女神達は負のエネルギーが発生しない様に、どうすればいいか協議した。

 

 長の女神は、異なる種が交わる事が問題なら、1番優れた種のみが生きのびればいい、と言った。

 中の女神は、交わらない様に、それぞれの種族が離れて暮らせばいいだけだ、と言った。

 末の女神は、種族が違っても、なんとかして共存の道を見つけるべきだ、と言った。


 3姉妹の主張は交わらず、議論は長年にわたって繰り広げられた。その間、負のエネルギーは蓄積され続けた。

 だからといって、強大な力をもった女神達が直接争うわけにはいかない。


 長の女神が、ある提案をした。

 それぞれが、自らの代わりとなる使徒を送り込み、その使徒達の決定に任せよう、と。


 中の女神はその提案に大いに賛成し、異世界から優れた人物を選び抜き、その名にふさわしい強力な職業に就かせて送り込んだ。

 末の女神はしぶしぶ賛成したが、あろう事か最も劣った人物を選び、彼が望んだ一風変わった職業に就かせ送り込んだ。


 彼が望んだ職業ーーその名は


     自宅警備士




 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ