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バルーンの冷麺の夕食



 この家に、ロジー爺さんとニーアの2人で住んでいるらしい。

 先ほど情報強者でスキャンしたデータによると、ロジー爺さんの職業は研究者だ。

 専門が何なのかわからないが、ニーアはロジー爺さんの助手&メイドみたいだ。

 そしてこの家の家事全般を担当している様だ。


 その夜の晩ご飯は魚のスープとバルーンの冷麺だった

 バルーンは特殊な方法で煮込むと、柔らかくなって食べられるらしい。

 それを細かく切って、冷やして酢で味付けする。

 魚は普通の川魚みたいだ。スープにはトマトそっくりの赤い果実が入っている。

 質素そうなこの家では相当なごちそうなのかもしれない。


 バルーンは、さすがに殺されそうになったものを食べるのも気が進まなかったが、食べてみると冷やし中華の麺みたいな味がして美味しかった。川魚のスープも意外にコクがあって美味しい。赤い果実はトマトと全く同じ味がした。

 ニーアが料理上手なのか、この世界の素材が良いのかは分からないが、うれしいことだ。

 ほぼ丸一日食事をとっていなかったためかもしれないが。


 夕食後にお風呂をいただいた。

 中世レベルにしか文明が発達していないこの世界で、お風呂は手間がかかるはずだが、爺さんが風呂好きらしくよく入るらしい。

 近くの小川から水を竹筒で引いてきているので、水は豊富にあるみたいだ

 この世界にも竹はあるらしい。ご飯もおいしかったし、いい世界だな。


 お客さんと言うことで、1番風呂をいただいた。

 どうせならニーアの後が良かったんだけどな。

 などとよこしまなことを考えていたが、そうすると爺さんの後という事になる、さすがにそれはレベルが高いな~


 ニーアが風呂に入ったのは俺と爺さんが入ってから大分と後だった。

 猫人らしく熱いのが苦手らしい。

 髪をまとめた湯上がりのニーアは、艶やかな色気を醸し出してますます魅力的だった。

 寝間着はTシャツみたいな衣服とショートパンツだ。

 胸は少し小さめだが、スレンダーで綺麗な体をしている。

 猫は基本的に細い体をしているので、猫人も同じなんだろう。

 ショートパンツからすらりと伸びた健康的な脚線美が美しい。

 スキル情報強者でスリーサイズを観ても良かったが、バレたら怖いのでやめておこう。


 早く傷を癒すように言われ、その日は早めに床についた。

 遠くから野良犬の鳴き声みたいなのが聞こえる。モンスターらしい。

 ロジー爺さんやニーアがいなければ今ごろ野宿か……とっくにモンスターの餌食になっていたかもしれない。

 2人には感謝しないとな。


 あの2人のために、早くこの世界では自立できる様に頑張ろう。

 自宅警備士らしくないことを考えながら床についた。

読んでいただいてありがとうございます。


敵を食べる、というのは異世界物ではよくある話ですが、コブリンとかオークとか人形の魔物を食べるのはちょっと気持ち悪いですね。

この世界では、瞬時に食材に変わるイメージでお願いします。



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