空から管理職
奴らはある日、何の前触れもなく突然あなたの頭上に降り立つだろう。
まるで自分だけが特別な世界からやって来たかのように振る舞い、大きな声で中身のない言葉を並べ立て、さもそれが真理であるかのように語り始めるはずだ。
そして不思議なことに、あなたと同じ地上で生きてきたはずの者の中から、空から降り立った彼らを称賛し、持ち上げる者まで現れるだろう。
彼らはやがて“空から来た者”の思想に染まり、あなたにも従うことを強要してくる。
反論すれば「理解していない」と責められ、沈黙すれば「同意した」とみなされる。
そんな理不尽な状況の中で、あなたはどうするのだろうか。
彼らが“空”という未知の場所を知っているというだけで称賛し、彼らの言葉に従い続けるのか。
それとも、自分の意志を守るために何か武器を手に取り、戦う覚悟を持つのか。
あるいは、こんな世界に見切りをつけ、まったく別の場所へと旅立ってしまうのか。
どの選択を取るにしても、それを続けていくことは容易ではなく、大きな勇気と覚悟が必要になる。
しかし忘れてはならないのは、あなた自身もいつか“空”へと行ってしまう可能性があるということだ。
立場が変わり、視点が変わるその瞬間、自分もまた誰かの頭上から降り立つ者になってしまうかもしれない。
そのときこそ、かつて地上にいた自分の目線を、痛みを、無力さを決して忘れないでほしい。空に行くこと自体が悪なのではない。地上を見下すことが悪なのだ。




