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第1話 「ローズ」

ロイは、温厚な性格だが女性には目がない。少し変態気質な男だ。歳は今年で19になる。ツンツン髪で、見た目は悪くない。顔も整っているし、逆に良い方だろう。ちょっとお上品に服を着こなし紳士な行動ができれば、女性陣からは高い評価を得られるだろう。

探検中の服装は、皮のロングブーツを履いており、カーキ色のカウボーイハットをいつものファッションで身につけている。

 珍しいセラファイト(古代の異物)を集めるのが趣味。基本セラファイトには階級が付けられており、下から6級、一番上は1級まである。その価値に合わせて市場では取引にも使われている代物だ。


 サーボイド、古代の技術によって作られた殺人兵器。何のために作られたのかは不明。自主自立型の人型AIロボットだ。剣を扱ったり、銃、弓を扱うものまで様々だ。

 ロイは興奮していた。

 なぜなら、これから未探索区域の古代遺跡を探索するからだ。

 

 ロイの目の前には、錆びついた近代的遺跡が立ちはだかっている。元々は何メートルにも長い塔だったのだろう、とても大きい。上が半分折れ曲がって倒れているが、それでも天辺まで100メートルはあるだろうか。

 

 ロイは命綱を手に持ち、遺跡の穴の中を壁伝いに降りていく。外は明るいが、底は見えず暗い。ロイが目指すはこの遺跡の地下だ。何があるかわからないのがまた、ロイの好奇心を唆る。

 

 60メートルくらい降りたところでようやく足がついた。ロイはカバンからライトを取り出し灯をつける。

 

 遺跡の中は、近代的な鉄骨でできており、とても古く、草や苔がそこら中に生えている様だ。ロイは周りを見渡し、遺跡の大きさに言葉を失う。

 

 中を少し進むと頑丈そうな扉があった。鍵はかかっていないようで、ロイは迷わず扉を押して入る。

 その先には、幅4メートルくらいの通路が何メートルにも先に伸びていた。

 

 先を歩き進むと、謎の機械が置かれた部屋にたどり着いた。機械は何かを操作するための制御装置だろうか。ロイはその機械のパネルの埃を払うと、ところどころにあるボタンをいくつか押してみる。しかし反応はもちろんない。


 「電源入れないと動かないか」と一人ため息をつく。ロイはパネルの横にレバーがあることに気づきそれを引いてみる。するとガコッと音が鳴り、周りの明かりがどんどんつき始める。


 「すっげー」

 大昔の建物なのに電気がつくことに驚く。

 「まだ電源生きてるんだ」

 

 明かりがついた部屋はとても広々としており、このまま走って向こう側の端まで行くのに8秒はかかるだろうか。ちなみにロイは足が速い方だ。100メートルを11秒で走れる。


 部屋の中は何かの研究室だろうか。人が一人入るくらいの円柱の柱がたくさん等間隔で並んでいる。灯りがついたことでライトを消し、カバンの中に入れる。 


 ロイはゆっくりと階段を降り、一つの円柱の前まで行く。

 そしてロイは一瞬身構えた。腰につけたプラズマ弾入りライトガン《光銃》を取り出し、中の物体に銃口を向ける。しかし、それは動いていない。そうと確認するとライトガンを下ろす。


 「サーボイドか?」

 円柱の入れ物の中には一体のロボットが直立で立っていた。

 「なんでこんな所にサーボイドが」


 サーボイド、それは古代の技術によって作られた人を殺すための自主自立型の人型兵器だ。通常のサーボイドは色が全体白いのが特徴で一つ目のものが大半だが、ここにいるサーボイドは色がメタルチックで二つ目だ。しかもここのサーボイドは心臓部分に丸い塊が埋め込まれている。


 ロイは銃を構えながら用心しつつ部屋の中を散策する。歩いていると何やら大きな台があり、その上に一つ光っている物体を発見する。


 「なんだ?」

 ロイはその物体の前に行きそれを手に取ってみる。

 「セラファイトか?それにしても不思議な形をしてるな。」


 それは、何か硬い異物に覆われており、その欠けたところから白く光るものが薄く漏れていた。ロイはそれをじっくり観察する。


 「何かに似ているような?」と考えていると、後ろの方から、ガッシャン!!とガラスが割れた音がいきなり響いた。


 なんだ!?と後ろを振り向く。

 カンッ、カンッ、カンッ、とゆっくりこちらに近づく音。ロイはもしかして、と急いで手に持った異物をカバンにしまうと、銃を構え直した。


 ゴックンッ、と唾を飲む。音が近づくにつれて緊張が高まる。ロイはゆっくりと一本の太い柱に身を寄せ、音のする方に少しだけ顔を覗かせる。


 すると一つ、ロイから10メートル先の円柱のガラスがバリンッと割れた。

 ズッシャンッ!!と中から現れた機械が地に足をつける。そして機械はこちらの方に目を向ける。


 ロイはハッと急いで柱に身を完全に隠す。『やばいっ!』と心の中で叫ぶが次の瞬間。


 バッガンァーンッ?!とロイの柱に強い衝撃がかかりいっきに割れる。ロイもその勢いに前に吹っ飛ばされた。


 「うわぁっ!」

 ロイは数メートル転がり、壁に体が打ち付けられる。その弾みで銃を手から離してしまう。

 「痛ってーっ!クソッ」


 そして急いで状態を起こし前を見る。すると目の前には、メタルカラーで赤く光る目をした機械がこちらを睨み立っていた。


 ライトガンとの距離は、斜め右に3メートルくらい。機械との距離およそ7メートル。ロイはそうと確認すると、すぐさまライトガンの方に飛び掴みに行く。


 そして銃を掴むと、一目散に床を思いっきり蹴りダッシュする。機械もそれに反応しこちらに向かって走って来る。


 まじかよ!とロイは嘆く。サーボイドにしては動きが柔軟すぎないか?と機械が走る様を見て思った。


 急いで走って、もと来た道を戻ろうとしたが、その目の前でまた一つ、円柱のガラスが割れた。クソッと手前の通路を右に曲がり走る。

 無我夢中で走った。


 気がついた時には後ろに何体もの機械がロイに向かい走ってきていた。ロイは後ろに向かって数発プラズマ弾を打ち込む。


 1発そのうちの一体のコア部、心臓と思しき所に命中した。その機械は倒れ光を失う。どうやらプラズマ弾はこの機械にも有効らしい。つまりこいつらも種類は違えどサーボイドということになる。


 プラズマ弾、それはロイの種族コーベレネフィカの先人が、サーボイドと対抗するために編み出したものだ。サーボイドのコアは固く刃が通らない。今までサーボイドを倒すには、頭を完全に破壊するしか方法がなかった。


 しかし、先人は倒したサーボイドを解体し、弱点が必ずあるはずだという信念から研究を重ねた。その結果、サーボイドのコアに高電圧が有効ということが判明し、プラズマ弾が開発された。それからは、サーボイドを倒すのに多くの人が死ぬことはなくなり、文明はどんどん発達していった。


 このようにプラズマ弾の発明は、コーベレネフィカの革命的技術と言えた。


* * *


 「ふぅー、逃げ切ったか」

 ロイは遺跡の建物の中を、よくわからないまま通路という通路を逃げ回っていた。そしてようやく、別種のサーボイドから振り切った。しかし。


 「ここはどこだ?」

 たまたまあった扉を開けて入ったはいいものの、今自分がどこにいて、どこを辿ってきたのかも、もうさっぱりわからない。


 ロイはこれからどうしようかと考えるが、不安しか頭をよぎらない。


 「はぁー、家帰れるかな。家出て来て2日経ってるし、マチェルおばさんに怒られるな」

 ロイは黙って家を飛び出して来ている。

 サーボイドなんかよりも怒ったマチェルおばさんの方がよほど怖い。


 あたりを散策していると、床に大きく穴が空いた所に辿り着く。こっから落ちたら死ねるな、と思うくらい広くて深そうだ。


 ガシャッ、パァーン!!という音が後ろに響く。ロイはすぐさま後ろに銃を向けたが、少し遅かった。その時にはもう、サーボイドがロイの方に飛びかかって来ていた。サーボイドはロイの首を両手で鷲掴みにする。ロイは後ろに押され、その勢いのまま、大きな穴に落下した。


 ズガァーン!!と体が地面に叩きつけられ、その上に乗ったサーボイドの重みも相まって、ロイに強い衝撃が走る。


 「ゲホォッゔぅっく」

 ロイはその痛みの圧迫と首を絞められている苦しみで、喉と肺が押し潰される感覚に陥った。


 しかし穴は思ったよりもそう深くなかった。

 サーボイドは落ちた衝撃にも動じず、ロイの首を締め続けている。ロイは足掻く。


 なんとか首を左に動かして、銃が左側にあることを確認した。手がギリギリ届く範囲だ。ロイは左手をサーボイドの右手首から離し、銃を指先で引っ掻きながら取る。そして銃口をサーボイドのコアに直接打ち込み連射する。


 その衝撃でサーボイドは後ろに飛ばされる。そして光を失い動かなくなった。


 ロイはそれを確認すると銃を下ろし、大の字に脱力し仰向けになった。ハァーッ、ハァーッ、と息が乱れている。体に力が入らない。


 それからしばらく、ロイはぼーっと落ちて来た穴を眺めていた。


* * *


 「お母さん!お父さん!どこ!!」


 村が炎の渦に飲まれ、いつも家族と幸せに暮らしていた家も倒壊していた。夜はその炎の灯りを際立たせる。その中をロイは泣きながら歩く。熱風で体が焼けそうなくらい熱い。しかし、ロイは無我夢中で母と父を探した。


 歩いていると、周りには人があちこちに倒れていた。その中には知っている顔の人もいた。


 しばらくすると、目の前に何か動いている姿が見えた。ロイは迷わず叫んだ。


 「すいません!あの、うちのお母さんとお父さんを知りませんか?お母さんは、フェリーナって言って、お父さんは、ガルドって言うんだ!」


 するとそれに反応したように、その者がこちらを振り向く。そして手に剣のようなものを持っていたらしく、それを払うと何かが地面に倒れた。その倒れたのが人間だと気づくのにそう長くはかからなかった。それを認識するとロイは固まった。嫌な予感がした。


 あの服・・・は、はぁっ。ロイは息を呑む。心臓が強く押し潰される。

 「なっ、んで」

 薄く掠れる声。衝撃のあまり言葉を失う。だが喉から声を搾り出した。


 「かぁっ、さん、お母さん!!」

 倒れた人物は紛れもなく母だったのだ。その母の近くにもう一人倒れている。


 「父さん!」

 体がビクビク震える。そしてこちらに振り向いた者が人でないことも、ロイにはすぐにわかった。なんで。なんで。なんで。


 なんで、神様は僕から大事なものを奪うのかと、ロイは心の中で嘆いた。そしてその者、機械がロイの方に剣を引き摺りながら歩いて来る。ロイは思った。僕もここで死ぬのかと。ロイの頭上に剣が振りかぶられる。ロイは目を瞑った。


 バァーン!!

 風圧がロイを襲う。だが痛くない。目を開けると、機械が光を失い倒れていた。


 ロイは急いで母の方に目を向ける。先ほどまで倒れていた母が少し状態を起き上がらせて、右手に銃を握っていた。


 「かぁっさん」掠れた声で母を呼ぶ。


 ロイは走って母の方へと駆け寄り、膝をつく。しかしロイはどうしたらいいのかわからなかった。どうしたら母を救えるのか。子供がそんなことを考えても仕方がないことはわかっていた。ロイはそんな自分の無力さに拳を強く握った。


 母は薄く目を開けていた。そして母はロイの頬を優しく右手で触れ、痛みを感じさせない穏やかな声で言った。


 「ロイ、私はあなたが生まれて来てくれて幸せよ。あなたは私の宝物なの。私とガルドの分までちゃんと生きるのよ。」


 そう言うと、母はロイの頬から手を離し、優しくロイの頭に手を回し抱きしめる。ロイは泣いた。悔しくてたまらなかった。


 すると母は少し抱きしめていた腕を緩めてロイの顔を見る。涙目のロイの水滴を指先で拭うと少し微笑み弱々しく言う。


 「もう、そんなに泣かないの。私は大丈夫だから、きっと天国はいいところよ」

 「イヤだよ!母さんがいなくなるのなんて、なんでなの・・・、なんで母さんと父さんなの。」

 ロイは弱々しく言った。ただただ泣くことしかできなかった。


 母はぎこちなく首からいつも母が大事そうにつけていたネックレスを取り出した。そうするとそれをロイの手に握らせて言った。


 「これは、私が私の祖父から貰ったものよ。大事にあなたが持ってなさい。きっとあなたを守ってくれるから」


 そして母はゆっくりと目を瞑る。

 『待ってよ。行かないで、僕を置いていかないでよ』と心の中で願う。


 ロイは母の手を握り嗚咽混じりに叫んだ。


 暗い夜空の中に一つだけ強く輝く星が見える。炎の光と煙がどんどん空を覆い始め、やがてその星一つすらも見えなくなってしまった。


* * *


 知らない光が見える。

 ロイは薄っすらと目を開けた。見覚えのない景色。そして気づく。

 「俺、寝てたのか」


 目を完全に開けると、そこは遺跡の中。

 光は大きく穴が空いた天井からのものだった。


 「そうか、俺上から落ちて」とそういえばと、起き上がる。勢いよく起き上がったせいで体に衝撃が走った。


 ゴリゴリ!

 「痛ってーッ!」


 このおかげで体が完全に覚醒した。頭にお気に入りのカウボーイハットを被り直す。目の前で倒れているサーボイドを睨みつけ、このヤローと思いながら立ち上がる。サーボイドはコアを破壊したことによって機能を停止している。


 そうと確認すると、周囲を眺める。床に落ちているライトを拾い灯りをつける。だが付かない。


 「あーもう、こんな時に壊れやがって」

 とライトに文句をつけ、仕方なく予備で取っておいた自己発光ペンをカバンから取り出した。それを持って先を進む。


 少し歩いた先に薄青い光が漏れる扉を見つけたロイは、ゆっくりとその部屋に入る。


 中には、誰か王様でも座っていたのだろうか、大きな台座があった。しかし、その手前に何かが倒れているのを発見した。サーボイド。と思ったが何かが違うようだ。


 少しづつ近づいてみるとそれは、人だった。ハァッと思い急いでそこに駆け寄る。見た目は18歳前後だろうか、一人の女性が横向きで倒れていた。


 大丈夫ですか!と声をかけるが反応はない。すごい埃と塵を被っているようで、それを払ってあげた。死んでいるのか?しかし、ロイは不思議に思う。なぜなら死んでいるようには見えなかったからだ。


 どうしようかと迷っていると、女性の首の後ろに何かついていることに気づく。つい気になり触れてみる。


 なんだろう?と確認すると、何やら窪みのようなものがあった。そこをよく見ていると、あることに気づく。


 「これ、ライトキューブの紋章にそっくりだ」

 もしかしてと、ロイは首に掛けてあったネックレスを外しキューブだけにする。それを女性の後ろの窪みに嵌めてみる。ぴったし嵌った。


 するとライトキューブは突然強く発光し、やがてすぐに光は失われる。しかし、何も起こらない。


 なんだったんだ。と思い女性をよく見る。間近で見るととても美人だ。しかしロイは、咄嗟に確認してしまった。女性の胸を見る。


 『おっぱいは普通くらいか』と心の中で呟くと、ちょっと指先で叩いてみることに。ロイの悪い好奇心だ。


 手を触れる寸前。女性の目がいきなり開いた。

 うわぁー!ロイが後ろに尻餅を付く。


 生きてる!と感心してると、女性は状態を起き上がらせる。そしてロイの方を少し見た後、周りをキョロキョロ見渡す。周囲の状況を確認した後、またロイの方を見る。だが、彼女は何も言葉を発しようとしない。


 ロイは呆気に取られていた。なぜなら彼女はあまりにも美人だったからだ。まるで人形のようだ。髪は白く長い。青眼でとても美しいスタイルをしている。


 彼女の視線が何故かロイには刺さった。心の中ですいませんと謝る。


 沈黙の時間が少し続いた後、ロイはその沈黙に耐えかねて何か喋ろうと口を開く。

 「君大丈夫?」

 しかし、返答はない。


 「あっそっか、えーと俺の名前はロイって言うんだ。ロイ・トレス。君の名前は?」


 少し控えめに言ってみた。しかし、また反応がない。うぅーどうしたものかと考えていると、少ししてとても綺麗なハスキーボイスが耳を撫でる。


 「私の名前、データベースを参照。合致した結果はローズ。私の名前はローズです。」

 するとローズと名乗る女性は立ち上がり、ロイの前までやってくると手を差し伸べる。


 「大丈夫でしょうか?お怪我をされているようですが」


 風が吹く。遺跡の深い所なのに。そしてその風がローズの白い髪を攫って通り過ぎていく。


 ロイはローズの手を掴む。その瞬間ロイの記憶が刺激される。思い出せそうで思い出せない何かが。


 そしてロイは思った。


 俺はローズを知っているかもしれない。と。


                 ーつづくー

第一話「ローズ」をお読みくださり誠にありがとうございます。今作が初めての投稿となります。新人で小説を書くのも初めです。至らない点も多々あると思いますが、今後ともどうぞ応援の方をよろしくお願いします!さて、前書きが長くなりました。作中に登場したローズちゃんですが、今後どのような動きをするか楽しみですね。書いている自分もローズがどう動くのか全くわかりません。主人公ロイとローズが今後どのような関係へと発展していくのか見どころですね。『Rose ー過去からの使者ー』第2話「オーエスト」へ続く。

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