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異能の世界の子供達  作者: 里内
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日常

なんでてめえがきてんだよ!!」


朝、教室に入り開口一番同じ班の明智君に怒鳴られた


「おい!俺は昨日お前にくるなと言ったよな?なんできてんだよ!」


そう言って私の胸ぐらを掴んできた


私これでも女子なんだけどな


「おい!なんとか言ったらどうなんだよ!」



「今日来ないと単位取れないって言われたから。」


私は小さく呟いた。


「あぁ?それはテメェの都合だろうがよ

俺らを巻き込むじゃねえよ!この足手纏い!」


足手纏い


私は何回この言葉を言われたのだろうか


私たちだって好きできているわけじゃないのに。

単位を落としたら私は本当に生きていけないのに

理由があるのはわかるが流石に言い過ぎだろう



私の方が強いはずなのに



「ちょっと!やめなさいよ!」


明智に怒鳴られていると教室の外から今登校してきた山本さんがこっちにきた。


「明智君。今すぐその手を離しなさい

さもないと私は今日あなたに協力しないわ。」


山本さんがそう言うと明智は何か言いたげに私を離した。


「杉浦さん大丈夫?怪我とかしてない?あんまりあいつのこと気にしちゃダメよ。」


山本さんは私に優しくしてくれる数少ない人だ。その上この学園でもトップクラスの実力者。


だから今日の蛮族狩りでハイスコアを出したい明智にとって彼女は絶対に敵に回したくないのだろう。


蛮族狩りでハイスコアを出すことができれば一年間学費が免除される。

家が貧しい明智はこの機会を逃すわけにはいかない。


「今日は私が守ってあげるから心配しないで。それにハイスコアだって絶対に取ってやるわ。あいつのためではないけど。」


やっぱり彼女は優しいなこんな私や明智のことを大事にしてくれて


私は本当に彼女を尊敬している


私も彼女のようになりたいと何度思ったことか


そんな感じで山本さんに慰められているうちにチャイムがなり教師が入ってきた


「みんな席について!今から出席をとります」


こうして朝の時間が過ぎていった


出席を取り終わると教師は今日の連絡事項を言ってきた。


「ええー今日はみんなが待ちに待った蛮族狩りの日です。みなさんハイスコア目指して頑張ってください。それでは一応ルールの確認をします」

そう言うと教師は蛮族狩りのルールが書かれている紙を黒板に貼り出した。


     蛮族狩りとは


鬼出山に放たれている百体の蛮族を狩り班んでそのポイントを競う行事である


蛮族はAからEランクに分かれていてAランクに近づくほどポイントと実力が高くなってくる


Aランク  50ポイント

そこそこ強い格闘家くらいの実力


Bランク  20ポイント

普通の成人男性くらいの実力


Cランク  15ポイント

普通の成人女性くらいの実力


Dランク  10ポイント

普通の小学生後半から中学生くらいの

実力


Eランク   5ポイント

小学校低学年くらいの実力


ランクの焼印が額に押してありそれでランクを判別する


班に一つケースが支給されそこに狩った蛮族の首をいれそのケースを本部に届けて初めてポイントを獲得出来る。


ケースには最大4つまで首が入る


他の班のケースを奪えば失格


  以上が蛮族狩りのルールである



「では各自バスが来るまで教室で待機するように」


そういい教師は出発の準備のため教室から出ていった。


クラスメイトたちは早くバスが来ないかとウズウズしていた


それは明智や山本さんも例外ではないようだった


今このクラスで蛮族狩りを良く思っていないのは私以外にはいなそうだった


私ははっきり言ってこの行事が嫌いだ


蛮族とは言うが実際のところ容姿などもほとんど普通の人間と変わらない


強いて言うなら若干肌が赤いように見えるだけでただの人間なのだ


にもかかわらず私たち能力者や非能力者は彼らを奴隷もしくはそれ以下としか見ていない


なんでこの学校は殺人を授業に取り入れいるんだ

私はこの学校が社会が怖い


なぜこの現状が当たり前なんだ


しかし今はそんなことを考えている暇なんてない。今はどうやって彼らの足を引っ張らずに生き残れるかだけを考えよう


私みたいな弱者に生きる価値なんてないのだが


それから10分後バスが到着しクラスメイトたちが続々とバスに向かっていった


私もバスに向かおうとしようとした時後ろの席の佐々木君が寝ている事に気づいた。


もうすぐ出発なのにこの人はいつまで寝てるんだ


私は佐々木君と班が一緒なので起こす事にした


「おーい佐々木君おきてー」


耳元で呼びかけるが全く反応がない


「おーい!起きてー!」

さっきより強く呼んでみるが全く反応しない


埒が明かないので思いっきり体を揺さぶってみる

それでも彼は起きない

いい加減イライラしてきたので

「いい加減に起きろー!!」

と思いっきり叫んでしまった

すると

「おわーー!なんだなんだ」

と素っ頓狂な声を上げながら飛び起きた

「やっと起きた。もうみんな行きましたよ。」

私がそう言うと彼は


「ああーもうそんな時間か。ありがとね杉浦さん」


と感謝してきた


人に感謝されることが久しぶりだったのでつい照れてしまう


「しかしもうすぐ蛮族狩りか」



    「めんどくさいなー」


その発言に私は驚いてしまった


そういえば彼もかなりクラスから浮いていた


授業中も休み時間もずっと寝ている


クラスの演劇で爆睡していた時には流石の私もイラッときた


私はこんなやつと似た価値観をもったいるのかと少し自分が嫌いになった


「まあいいやとりあえず行こっか杉浦さん。」


そう言って私は佐々木君とバスに向かった



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