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1986 治療開始

よろしくおねがいします


1986年日本

世間は夜が楽しくなり、また手軽に写真の撮影が出来る物が出来て異常に賑わっている。

更に物語が首都から始まるので、その熱気は今では到底考えられない程に熱くなっていた。


「ありがとうございました〜」


「七志君、次もお願いね」


「はいはいっと、デスコってのは人気とは思ってたけどまさか近くのこんなインチキ臭いマッサージ屋にも来るなんてビックリだ」


「インチキは余計だよ

ディスコってワイワイ騒ぐから結構疲れるんだよね、だからこうやって癒やされたいのかも」


一人の女性客のマッサージを終えた青年がヘラヘラとしながら店主らしき人物に変なことを言っていた。

黒い髪に鋭い目つき、身長はかなり高くモデルの様な人物。

だが時々クシャっと表情を歪めては楽しそうに話していた。

七志、本名はわからないが彼はここで働く際に店主にそうだけ伝えた。


不気味だし訳がわからないが、こういういきあたりばったりでも働けたのが昔の良いところかも知れない。


時計が日を跨いだのを確認すると七志はコンビニ袋を持ち上げて体を少しほぐした。


「てんちょー、時間なんで上がりますね」


「ありがとうね七志君♪

そうだ、これ貰い物だけど持っていって」


「マジすか!アザッス」


店主から大量の果物を貰いホクホク気分で店を出ると、彼の顔は突然鋭くなり果物を全てゴミ捨て場に捨てた。


「お仕事の時間だ……」


夜の街を駆け出す七志。

人にぶつからない様に細心の注意を払っているから気にされないのはわかるが、それでもまるでそこに彼が居ないかの様な無反応の人々。


かれこれ一時間以上走っているのに全く疲れた気配の無いナナシ。

しかも速度は車よりも若干早いほどだ。

既に県を跨ぎある暗い夜道に来ると邪悪な笑みを浮かべて懐から家の鍵らしき物を取り出した。


「オープンザドア〜」


そしてそれを近くの電柱に差し込み回した瞬間、世界はモノクロの物へと変わった。

辛うじて光っていた電灯は消え失せ、ただ無色と読んで差し支えない色褪せた世界にナナシと謎の黒い塊が一つ。


「発症前の時病じびょう発見っと

はぁ……位ノ参になってまで追い回しとはナナシさん泣けちゃうわってな」


腰からサバイバルナイフを取り出し黒い塊を切り裂き、つまらなさそうに近くの電柱を蹴り壊した。

そして立ち上った青い光を浴びると消え失せるのだった。


これは彼等が時や世界を超えて救う物語。

時の病を己の手で直し、賞賛されずに過ごして行くだけのお話。

ナナシ

名前不明の人物

時病発見前は主に整体師をしている

特技は料理

好きな物はタバコと魚


医者の不養生が似合う程の不健康男児

タバコはお気に入りの銘柄なら八本同時に吸うほどのヘビースモーカー

おちゃらけるのが好きだがそれが無理ならそれなりに頑張る

好みの女性はオードリー・ヘップバーンかマリリン・モンロー

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