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マッドサイエンスクラブ

作者: 川目漱介


 マッドサイエンスクラブ

 

 うかれてるやつらは幸せ脳内物質で頭の中が満たされているから。その物質を抽出すれば究極の麻薬が作れるのかもしれない。


 博士は拉致してきた、うかれた野郎をベッドに寝かすと頭蓋骨に穴を開け200ccの血液を抜き取ると思わず笑ってしまった。検体を元通りにすると夜中の街の片隅に捨てた。誰かがみつけてくれるだろう。…それにしても、うかれた野郎をより、うかれさせるとどうなるのだろうか?どこまでうかれさせることができるのか?死ぬことはないのか?


 もう後戻りはできない!博士は己をブレーキの無くなった、事故を起こすか燃料が無くなるまで止まらない暴走爆走車両の中に身を置き、研究の為なら反社会勢力の力を借りてでも、と考えるようになった。悪魔に魂を売ってでも研究を進めたい!マッドサイエンスクラブへの入会。二度と表の世界で自分の研究成果を発表できない。それでもいい。これからは人ではなく悪魔として生きて行く。






 大統領の責務


 この宇宙は宇宙連邦政府の管轄下にあり悲惨な戦争による全宇宙の破滅を避ける為、他の星に侵略する行為は禁止されている。但し一定のレベルに達していない発展途上の星の生命体にはその事実は知らされていない。


 異星人が地球であからさまな侵略行為ができない、というのはそういうことだ。


 大統領は驚愕の事実に落胆した。今地球上での争いは異星人に支配された国同士の代理戦争である、という。地球の危機を救う為には宇宙連邦政府とコンタクトを取るか地球人が一致団結して異星人と戦うしかない。


 それにしてももし他の星への侵略行為が連邦政府にバレるとどうなるのだろう?まだ推測の域を出ていないが滅亡させられることは無いと考える。では、どうなるのか?


 知的生命体としての能力を奪われ辺境の地へ追いやられる。たとえ進化をして再び侵略行為に及ぶことがあっても。


 連邦政府は慈悲深いのである。


 誰も大統領の妄想について行けない。





 精神科医の困惑


 患者が二人いる。一人は自分のことを博士だといい。もう一人は自称アメリカ大統領。彼らになにがあったのだろう?これは流行り病なのか?これから同じ症状の患者が増えれば法も整備され彼らを救うことができるのかもしれない。診察をしてカルテを書いて薬(効くかどうかわからない)を処方する。そして大学病院への紹介状を書いた。



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