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微忘碌  作者: 平田凡太
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矛盾の話

 あるの国の人に盾と矛を売る商人がいた。


 商人は盾を誉めて曰く

「私の盾の堅きことまさに岩の如し、この盾を貫ける矛は存在しない」


 商人は矛を誉めて曰く

「私の矛の鋭いこと氷柱の如し、この矛で貫けぬ盾は無い」


 そこに、その商売に水を差すように、酔っ払い二人組が商人に絡むッ!


「その矛をもって、その盾を貫くと──どうなるんだッ……!?」


 男の問いに商人は項垂れ、口篭ってしまう!

 調子に乗った男は、項垂れる商人に追い打ちをかけるように怒鳴り声を上げる!


「おいッ……!どうなんだよッ!このクソジジイッ!」


 しかし、商人は言葉を口にしようとしない!

 怒鳴り声に反応しない商人に苛立ちを覚えた男が商人に向かって拳を振るうッ!


 男の拳は百年に一度に見られるかどうかッ!奇跡的な軌跡、完璧な弧を描きッ!商人の顔面に重みのある一撃を喰らわすッ!


 だが、その拳は商人に届く事はなかったッ!

 そればかりか、男の腕が曲がってはならぬ方向へと折れ曲がっていたッ!!

 男達は一瞬で酔いが覚め、腕が曲がった男の顔が苦痛に表情へと変わるッ!

 商人は口元を歪ませ、不敵に笑ったッ!!


「真実が知りたいなら三日後東闘技場に来なされ……そこで真実(こたえ)を教えてやろうッ……!」


 商人から感じる圧倒的力(パワー)ッ!異様な迫力ッ!

男達は本能で理解したッ!理解してしまったッ!!

自分では太刀打ち出来ないッ!生きている世界が違うッ!どれほど自分が愚かで矮小な存在かをッ!


その場の周りの客人は命からがらその場から悲鳴を上げながら蜘蛛の子散らすように走り去っていったッ!!



 そして来たる三日後!


血湧き肉躍る激闘が観戦出来ると、湧く群衆達!




「ここに来たるは槍術の極地に至りし武人

 !槍を振るう姿はまさに鬼神の如しッ!彼の者の前に立ち、未だ生き残った者は居らず!ウェイン・スートラッッ!!」




「そしてッ!名も無き商人の正体は数多の武人を輩出した道場の初代師範!老いてもなお衰えず、その強さは未知数!テイン・ダロスッッ!」







テンションが持たなくて書ききれなかった物語。

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