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姥捨て  作者: ぐり
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同居

 早世した父親の十三回忌の時の母はまだまだ、元気だった。

 少しばかりの畑を耕し、花を育て、近所の人とも活発に行き来をしていた。同居の話が出た時も、全然相手にしてくれなかった。

「お前達の田舎を無くす訳には行かない」

「自分の事は自分で出来る。気楽で今が一番良い」

それが、母の答だった。


 その後、正男の妻である恭子は、末っ子の入学を切欠に、元看護婦(今は看護師と言う)の資格を元に、介護施設で働き始めた。看護師の他にも老人介護施設で働くのに有利だと言う資格も積極的に取り、正規雇用のチャンスも物にし生き生きと働いている。

 正男も最終的には長男である自分が母を引き取る事になると思っていたので、恭子の仕事に関しては不満を持つと言う事はなかった。

 盆休みを利用しての帰省の度、母が年老いて行く様がハッキリと見て取れた。恭子が勤め出して三度目の帰省時に、兄妹三家族が揃った所で、改めて同居の話を切り出した。

「兄さんの所が良いんじゃないの?もう、子供の手も掛からないみたいだし」

妹の恵が言った言葉で、ほぼ本決まりとなった。

 次男の正次の所は、自宅を購入したばかりで、子供もまだ小さい。恵は、嫁に行った身だし、現在四人目を妊娠中。

 自身も産まれ育ち、子供達を産み育て、夫の墓もあるこの土地を離れる事を母は嫌った。だが、正男にも仕事がある。子供の学校の事もある。

 定年退職したら、此処に戻って来る事もあり得る。どうしても、嫌なら戻っても良い。家はこのままにしておいて、分家の人に時々家と墓の手入れをして貰う。という条件でとりあえず母を千葉県の正男の家に引き取る事に決まった。


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