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すみません、昨日仕事が立て込んでいて、投稿が遅くなってしまいました。

3層に降りたところで、少し空気が変わったような気がする。

見た目の景色はこれまでの2層と全く変わらないので、気持ちの問題だけなのかもしれないが。


1-2層の魔物は、キャタピラーという芋虫のような魔物やダイバットという蝙蝠のような魔物しかでず、素手でも戦って問題ないような魔物だが、

3層からはコブリンといった人型の魔物やホーネットというハチの魔物などが出現するようになる、その他にもごくまれに危険な魔物も湧くことがあるらしいが、

出会うとは思わないので今回は説明を割愛する。


いま、僕は初めて、噂のゴブリンと激闘を繰り広げていた。


3層のコブリンははぐれコブリンと呼ばれていて、複数で現れることがないらしいのだが、人型ということもあり、最低限の知恵はあるようで……

何が言いたいかというと、こちらが武器を振りかぶると避けようとするわけで、これまでろくに武器も振ってこなかった僕の太刀筋では攻撃が当たらないということだ……


ゴブリンも手には粗末な小さなナイフを持っており攻撃を心みるが、僕のショートソードのリーチのほうが長く、振り回される剣に近づくことができずに戦いは膠着した状態になっていた。

通路に僕が武器を空ぶる音とゴブリンの鳴き声だけがむなしく響く低レベルな戦いではあったが、お互いに必死である。


先に集中力を切らしたのは残念ながら僕のほうだった、足元に転がっている小石に気付かずに、剣を振りかぶって前に出ようとしたときに小石に躓き思わず前のめりになってしまった。

ゴブリンからみると、隙だらけの僕の姿は、大きなチャンスでありここぞとばかりナイフを振りかぶって僕に振り下ろす。


ガッ


ゴブリンのナイフは、僕の革鎧にあたり、鈍い音とともに弾かれてしまい、結果として僕にダメージは全くなかった。


危ない危ないそう思ったタイミングと同時に、僕の着ている革鎧が微かに光ると、今僕に攻撃を行ってきたゴブリンの身体が急に真っ二つになり、光の粒子になって消えていき、後には魔石が残された。


「お、初の魔石ゲット~」


苦労はしたけど、これでようやく一つ目の魔石である。


その後も何回かゴブリンとの戦いを行って、僕はようやくゴブリンの動きに剣を合わせらえるようになっていた。

僕の下から振り上げた剣がゴブリンの身体にかするとこれまたゴブリンの身体が真っ二つになって消えていく。


その結果に、やはり思わず声がでた。


「さすがエクスカリバー」


僕が装備している、鉄のショートソードと革の鎧は、見た目は誰がどう見ても、鉄のショートソードと革の鎧に見えるが、中身は全く別物だった。

これを実現しているのは、『ミラージュプリズム(SR)』という、装備の見た目だけを全く別物に見せることのできるカードのおかげだった。


よって、普通の駆け出し冒険者の皮をかぶった僕の本当の装備は以下のようである。


武器:エクスカリバー(SSR):初代の勇者が用いたとされる伝説の聖剣

鎧:刃の鎧(SSR):鎧にかけられた魔法の力により、攻撃を反射する

靴:俊足のブーツ(SR):素早さを大きく上昇させる

腕輪:剛腕の腕輪(SSR):力を非常に大きく上昇させる

腕輪:頑丈の腕輪(SR):防御力を大きく上昇させる

首飾り:身代わりの守り(SR):致命的な攻撃を受けた際に身代わりに砕け散る

耳飾り:斥候のイヤリング(SR):近くの敵の気配を感じることが可能になる

(指輪:誰でも魔導士の指輪(SSR):中級までのすべての魔法が使用可能になる)

指輪:体力の指輪(SR):体力を大きく上昇させる

バック:マジックショルダーバック(容量大)(SSR):大きな倉庫一つ分のアイテムを収納できる


正直、装備の充実度でいうと、大勇者並なんではないだろうか……

まあ、自分の安全のためにはやむ負えないであろう。


その後も、攻撃が少しでもかすれば一撃で、魔物の攻撃が当たればノーダメージだが敵は死ぬという

チート以外の何物でもない様子で魔物を蹂躙していく。

まるで、カジノで大儲けをして5章が始まると同時に、はぐ○タ装備で装備を固めてごり押しをしていくような状態とでもいうのだろうか。


僕はあっという間に本日の目標としていた5層までやってきていた。拾った魔石の数も9個になっており、あと1個で1回11連ガチャができるところまでやってきていた。

低層階ということもあり、かなりの数の魔物を倒しているが、魔石の出はいまいちだった。

明日は、もう少し深くまで潜ろうかなんてことを思いつつ、ラスト1つの魔石を出すべく5層をうろうろしていると


「……きゃあっ……」


どこか遠くの方から、短い碑銘のような声が聞こえてきた気がした。


悲鳴?気のせいかとも思ったけど、念のためということで確認をしに行くと、イヤリングを通じて、人間と大きな魔物の反応だった。


まさか!?そう思って、角を曲がった僕の目の前にいたのは……


「っつ、スライムかっ」


と、スライムに頭まで飲み込まれてしまっている、赤髪をしたどこかで見たことがある人間だった。


明日は、正午あたりに投稿する予定です。


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