第九章 ワンステップあがるどころか、一歩すら踏み出せない自分がいた
誘われていた。
力を貸してくれといわれていた。
けれど…
昨年の夏は、丹沢に10回。
独りが多かった。
しかし、今年は…
4月に事故を知り、6月に事故に遭遇。
この2つが、ちょっとしたレベルの山からも自身を遠ざけた。
夏は、近くの里山でのんびりと楽しく。
そして、9月のアクシデント。
ちょっとしたレベルの山からも逃げ出し、近くの里山で遊んでいたのにその山でも…
どうすればいいんだ。
以降は、10月中旬にとある方に送ったメッセージ。
~メッセージ~
ランも山行もかんばっていられるようですね。
こちらは、どちらも立ち止まったままの状況です。
今年も昨年、一昨年同様に6月に雲取山トレイルにいってきました。
日記には、雲取山にいってきたとしか書きませんでしたが、その際に事故に遭遇しました。
<割愛>
命には別状はありませんでした。
今回は、運にもめぐまれた感がありますが、それだけではないと思っています。
1人だったら、間違いなくアウトです。
自身と2人だったら、どうだったのか。
たぶんアウトだったかと思います。
当たり前の装備かと思いますが。
地図
エマージェンシーシート
ライト
食料
携帯電話
水(血、傷口を洗い流すため)
きれいなタオル
何かひとつが欠けていたら、どうなっていたことか。
最近はランニングクラブでの活動機会が多いのですが、トレイルで知り合った皆さんとは異なり、安易に山に入る感じが否めません。
そして、7月の高尾陣馬納涼ナイトトレイル。
こちらは、4年連続の参加で、サブスタッフ扱いです。
役割は受付兼サブスイーパーです。
サブスタッフというのが、実にやっかいです。
運営を理解しているかというとしていない。
高尾陣馬は、4年連続だが、このナイトランのみなのでルートも怪しい。
でも皆からみると、スタッフの1人。
1組の夫婦の遅刻。
電話連絡をいれて、自身が待つ。
皆は、先に出発。
20分遅れでその夫婦と3人で皆を追う。
“はじめまして”なのに2人を引き連れて。
言葉を捜しながら、会話をし、走る。
皆に追いつき、陣馬山。
帰りには、セカンドグループのスイーパーをやるように言われ、走り始めるが、往路でこけた人が歩いていくということで一緒に全歩きに。
4月に丹沢で事故があり、このこともあって、昨年の夏には、ひとりででかけていた丹沢にも足が向かなくなりました。
7月の終わりに雲取山で事故がありました。
その翌週、雲取山に行くはずだったけれど、無理をいってキャンセルしてしまいました。
8月中旬、分水嶺トレイル(奥多摩~清里84k)への参加を要請されていたが、結局、断りました。
人数が足りなく、困っている、力を貸してくれといわれましたが。
ツエルトを使ったこともないし、2泊3日、それも即席パーティーで。
<割愛>
最近は、近場ばかりのトレランです。
トレランというにはお恥ずかしいレベルです。
逃げているというのはわかっているのですが。
そして、9月。
個人企画にもかかわらず、参加人数は、19人に膨らみ。
ショートとミドルのコースにわけて。
自身はミドル組6人を率いて7人で、ショート組12人の待つところまで駆けていた。
もう20分あまりでショート組のところまでというところで、スズメ蜂の襲撃にあい、スイーパーを除き、刺傷しました。
自身も頭、腕など数箇所です。
数分でロードにエスケープできるところであったことが幸いし、ロードにでて救急車で医療センターにいきました。
生まれてはじめて救急車のお世話になりました。
今回も6月の事故の時と同様に自身はなにもできませんでした。
そして、自身は、一旦、トレラン(正確には、山への立ち入り)を休むことにしました。
しばらくの間とは、エピペンを入手するまでのことです。
休む理由は次のとおりです。
①自身がアレルギー体質であること
②2人以上で山に行った場合、アナフィラキシーショック症状で自身が迷惑をかける可能性がゼロでないこと、また、逆に他の人を助けることが困難であること
③今まで自由にさせてくれた相方の初めての要望であること、<割愛>
④自身が、かつて、アナフィラキシーショック症状(ハチ刺傷ではなく、食べ物摂取)で救急車にて病院に運ばれ、意識不明まで陥った人を目のあたりにしたことがあること
既にエピペンを入手し、山には入りはじめましたが、気持ちはもとには戻らない、そんな感じです。
ハセツネにでない今年は、スタッフをすべきだとは思ってはいましたが。
今年はいろいろあって、スタッフで参加することすら臆病になって、ずっと、悩んでいました。
そんな気持ちのところに日記がアップされて、コメントをいれた次第です。
スミマセン・・・
日記の本題とずれたようなコメントになってしまいました。
そして、それを補いたく、メッセージを書きました。
が、まとまりのないメッセージになり、それを勝手に送らさせていただきました。
追伸。
ハセツネのスタッフをやることにしました。
~メッセージ~
6月に事故に遭遇し、臆病になり、9月の事件でより一層臆病になり…
企画のあり方に試行錯誤し…
分水嶺トレイル参加を要請してくれた方の言葉が頭に残っています。
山って、取り組む姿勢により大きく見えたり、怖く見えたりいろいろ変化します。
<割愛>
皆でワンステップあがりましょう。
結局、ワンステップあがることはできなかった。
それどころか、一歩すら踏み出せない自分がいた…