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情報収集
木村「どうや。なんか分かったか?」
男「いや。外見は、ただの病院やで。患者も、普通に通っとる。怪しいとこ見つけるいうほうが、難しいわ」
木村「中は、どないや?」
女「別に。さっきそいつが言ってたけど、普通の病院や。内科やろ、外科やろ、眼科に整形外科、婦人科、小児科、他にもあったけど、変なとこは別にあらへん」
木村は、集会場で小数の集まりを開き、情報収集の集計を行っていた。
木村「そうやろな。まあ、一応初めから分かってた事やけどな。これでなんか掴めんねんやったら、あの病院、既になんかおかしいって問題になってるやろうしな」
男「なぁ。外から攻めんのは、もう限界ちゃうか?」
女「せやけど、ちょっと危険ちゃう」
木村「……せやな。もう、それしかないな。しゃあないな、何人かでまとまって、捕まりに行くで。絶対気ぃ抜くなや」
女「なんか作戦あんの?」
木村「そんなん、中が分からへんねんから当たって砕けろや! 行くで!」
そう言うと、木村らは病院へ行くため、集会場をあとにするのだった。




