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老婦人

 老婦人「今日のご飯は、何にしましょうかね。ポチ! ポチはどこ? あぁ、サスケ。ポチは、どこ行ったの?」

 サスケと呼ばれた猿のモンスターは、知らないふりをして通り過ぎようとした。

 老婦人「サ〜ス〜ケ〜!! どこに行こうって言うのぉ!?」

 サスケは、ビクッっとして老婦人の傍にやってくると、ウキッ! っと言うと、バッっと走り去った。

 しばらくして、サスケが大きな熊のモンスターを連れて帰ってきた。

 老婦人「あぁ、ポチ。どこ行ってたの? じゃあ、今日の予定を説明するわね。……ポチ、あなたは私の護衛。サスケとルナは狩りに行ってらっしゃい。分かった!?」

 老婦人は、サスケとルナと呼ばれた、猪のモンスターにきつく言い放った。

 しばらく、サスケとルナはじっとしていたが、老婦人の顔をチラッと見ると、目の前の闇の中に消えて行った。

 老婦人「じゃあ、ポチ! こっちも始めましょうか。今日は、ここにしましょう。ん? はいはい、分かってるわよ。…あなた、ごめんなさいね。ポチ。今日は、指ね。勿体ない事しないでね。これは、私の大事な主人なんだからね。じゃあ、やりましょう。待ってなさい、今行ってあげるから。じゃあ、ポチやるわよ」

 ポチは、グウォォォと大きな声を出すと、老婦人の後について暗闇に姿を消した。

 しばらくしてから、突然暗闇の中からドン、ドンッ、ドォォォンと大きな音が聞こえてきた。

 老婦人「絶対ここで間違いないわ。ここがEVの扉よ。今回で当たりね。……でも、この戦力じゃ少し心持ちないわね。そうね、じゃあ、ポチ。私達も行くわよ。仲間を探しましょう。あなた達、動物ばっかりもいいけど、植物も欲しいわね。じゃあ、私もちょっと、真剣になるわね」

 そう言った途端、ポチは一回り程小さくなったように見えた。

 老婦人「ほなら。行くで。ポチ! 何やっとんの! はよ、来んかい! 何やっとんねん! ポチッ! あんた、私の言うことが、聞けんて言うんやないやろな!」

 老婦人が、そう言うとポチはトボトボと老婦人の後について歩き出した。

 老婦人の腕には、プラントモンスターから採取した後、何かで加工したような、鋭利な刃物のような枝が取り付けられていた。しかも、数本束ねた状態で。まるで、腕から大きな爪が生えているような状態であった。



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