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4話「休息とスキルアップ」

「お帰り、コニー大変だったな」


村に帰ると祖父が家の前で待っていてくれた。


初めてダンジョンに潜った僕を心配していてくれたのかな。


「ずいぶんと衣服が汚れているようだが、ダンジョンで何かあったのか?」


「スライムに二匹と遭遇しまして」


「そうかそれは大変だったな。

 お前が出発した後、世界樹からポーションをもらったのだ。

 明日に備え回復しておきなさい」


「ありがとうございます」


ポーションは初級回復薬で小さな怪我なら治る。飲んでもいいし、体にかけてもいい。


「お祖父様、今回の収穫物です」


祖父にアイテム収集袋を渡す。


「初めてのダンジョンで、勇者様のうんこを三つも回収してきたのか。

 よくやった」


お祖父様、僕の頭を撫でてくれた。


「勇者様のうんこはわしが責任を持って世界樹に捧げておく、お前はもう休みなさい。

 夕飯は用意してある」


「はい、お祖父様」


祖父が用意してくれた夕食を食べ、お風呂に入り、ベッドに潜った。


ベッドに入った瞬間睡魔が襲ってきて、泥のように眠ってしまった。






 


翌日。


今日も勇者様のうんこを集める一日が始まる。


「昨日お前が集めた勇者様のうんこを世界樹に捧げたところ、これがもらえた」


お祖父様はポーション一つと、スキルアップの実を三つを差し出した。


スキルアップの実は、力と命中力と素早さアップの実だった。


僕はおじい様から頂いたスキルアップの実を食した。


力がモリモリ湧いてくるし心なしか体が軽い。


今日ならスライムだって簡単に倒せる気がする。


「世界樹様はとても機嫌がいいようだ。

 回復薬やスキルアップの実の他に、枝を一本を与えてくださった。

 わしがナイフに加工したので使いなさい」


僕はお祖父様から木のナイフを受け取る。


お祖父様の目の下にはクマができている。徹夜でこのナイフを削ってくれたのかな?


昨日泥だらけにしてしまった服は、綺麗に洗濯され破れたところも繕われていた。


全部お祖父様がしてくれたんだ、そう思うと胸の奥がジーンと熱くなった。


お祖父様のためにも勇者様のうんこ集めを頑張らねば!


人にバカにされる仕事かもしれないけど、村を魔物から守ることに繋がるし、お祖父様のような理解者もいる、僕は負けない!


僕は新たな決意を胸にダンジョンへと向かった。


読んで下さりありがとうございます。

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