私
お久しぶりですこんにちは、星宮未羽です。
今回は“私”がひたすら悩んでる風な、そんなお話(?)です。
久しぶりになろうのページを開くと、このお話が途中まで下書きにありました。
きっと書きたかったんだろうな、と思って、過去の私の気持ちを継いでみるつもりで書きました(*´꒳`*)
訳わからないで定評のある(あるのかな?)私の作品の中でも1番訳わからないですが、暇つぶしにでも、読んでいただけたら……嬉しい……です。
私は承認欲求が激しい。
自分でもわかっている。私は、それこそ異常なほどに認められたいのだ。
自分にそんな価値のないこともわかっている。
人に誇れる特技もない。特異な才能も、秀でたものも何もない。人から認められるものがそもそもないのだ。それでいて認められたいというのは、なんとも滑稽ではないか?
滑稽に決まっている。
私が悩む時、困る時、苦しむ時。いつも彼女は側にいる。
『身の程をわきまえなよ』
彼女は私に言う。彼女は、冷静な私。いや、冷静になろうとしている私。自分を、客観的に見れていると思っている私。
「それができれば苦労しないよ。」
自分に価値がないとわかっていても求めてしまうのだ。あぁ、なんと烏滸がましく図々しい生き物なのだろう私は。我ながら、恥ずかしい。
『そもそも、何も凄く無いのに一体何で認められるつもり?』
彼女は私をいじめるのが好きなようだ。痛いところを突いてくる。
「そんなこと、何にもわからない。ただ、ひたすらに、認められたい。私に価値を見出してほしいの。」
言っていて胸が、喉が苦しくなる。そんな都合のいい話、あるわけないのに。求めるだけ、無駄なのに。
『そんなの無理でしょう。』
半ば呆れたように、バカにしたように彼女は言う。言われなくたって、わかってる。わかってるんだから、言わないでよ。
「そう思わずに済むなら、そうしたいよ。」
できないから困っているのだ。自分の考え方を、思考回路を、コントロールすることができないから困っているのだ。
「求めなくて済むならそうしたいよ」
「されもしない承認を望むなんてしたく無いよ」
「全部全部わかってるよ」
やめた方がいい、こんなに承認欲求にまみれてるなんて、変な話で。みんなはもっとうまく自分のご機嫌をとってて、自分に価値を与えられる。
『どうしてそんなに認められたいの?』
「認められたら価値が与えられるからだよ。」
認められると言うのは、私に価値があると言うことを証明してもらうことになる。私の価値を見出して、それを認めてくれるから、人は私を認めてくれるのだ。だから、私が認められると、私には価値があると言うことになる。
『価値を他人に決めてもらうの?』
当たり前だ。自分がこんなにクズなのに、自分で価値を与えられるわけがない。
ここまででわかってるだろうが、私は自己肯定感がものすごく低い。いや、低いわけではない。私がクズでありゴミであるのは事実なのだから、この評価は低いのではなく至極真っ当なのだが。一般的な人に比べても、かなり低い。まぁ、一般的な人はこんなにゴミでもクズでもないから当たり前なんだけど……。
負のループに入る。
自分のご機嫌は自分で取らなければいけない。頑張れ、頑張る価値すらないゴミクズの私。
日々を過ごしていて、「こうしたら役にたつなぁと思われるかな」と考えるのが、癖になっていた。なくなったトイレットペーパーを付け替えたり、汚れている公共の場を片付けたり。自分がしたいのではなく、認められるためにやっているのだから、動機は不純である。
『いい子ちゃんして、疲れない?誰も見てないよ』
疲れる。誰も、見てくれていない。誰も、褒めてくれない認めてくれない。こんなこと、したって無駄かもしれない。でも、こんなことも出来なかったら一体私は何ができるの?
どこで認めてもらえるの?
認めてもらえなきゃあ、価値がないことになる。価値がないと、生きる価値のない人間になる。そうなると、もう、死にたくてたまらなくなる。だって価値がないんだもの、死んだ方が、マシじゃない?すぐに負のループに入る。そして、そのループに入ってしまったことすら私の出来損ないレベルを表している。
私の考え方を、厨二病だと、おっしゃる方、いるだろう。
思春期特有の、アイタタなやつだよね笑。などと思う人もいるだろう。
好きなように言ってくれればいいと思う。
他の人は我慢できていて、私はできていないのだから、それがアイタタだと言われたって仕方ないと思う。思っている。でもこれだけはわかっていてほしい。
「仕方がないんだ」
盲目の人間は目が見えない。難聴の人間は音が聞こえない。
それと同じで、自己肯定感の低い人間は何をしたって、どれほど褒められたって低いままなのだ。むしろ褒められることが辛い時もある。
あぁ、気を遣わせてしまっている。褒めさせてしまっている。
そう言うふうに考えてしまう日だってある。
『めんどくさいやつ。』
知ってる。よっぽどめんどくさいやつだ。褒められたいと思ってるのに、褒められたって素直に受け取れやしない。
生きるのに向いていないのかもしれない。
何度もなんどもそう思った。
死にたくなる、わけじゃない。生きたくなくなるんだ。
生きてると、自分がいかに無価値で無意味な人間かを、まざまざと見せつけられるから。
こんな考え方しかできないなら、生きていても辛いだけ。
バカは死ななきゃ治らない、というなら、クズだって死ななきゃ治らないかもしれない。
いや、死んでも治らないかもしれないけど。
『じゃあ死ねば?』
彼女はいう、突き放す。
だけどできない。私は怖がりだから。死んで周りに貢献することすらできない。
わがままで、無価値で、本当にどうしようもない人間だ。
誰か、助けて欲しい。もう、自分ではどうともできない。人に頼る時点で、自立もできない、酷い人間だということの証明だ。
『助けてあげるよ』
彼女は笑う。愉しそうに嗤う。
彼女の言葉を信じてはいけないと、私の中の何かが警告している。
『君のそのめんどくさい考え方』
『自分のことしか考えてない自己中心的』
『ゴミだクズだの言っておきながら、全く改善しようともしない怠惰』
『何もないのに認められたい承認欲求』
『自分の無価値を認められない傲慢な態度』
『自分のことをコントロールできない自分に起こるような憤怒』
スラスラと、私の悪口が出てくる。
いや、悪口ではない。ただの事実。私の悪いところ。無価値で、クズなところ。
怠惰、欲、傲慢、憤怒……聞き覚えがある。七つの大罪だ。
大罪。死に至るべき罪。
私はそんなものを3つも4つも犯してるのか。つくづく、救いようのない人間だ。
それなら、彼女の言葉にかけてみるのもアリなんじゃないか。
どうせ、今だって苦しくて、報われなくて、価値がないんだから。
どれだけもがいたって、全く救われないのだから。
彼女について行ってみても、いいんじゃないか。
頭の中の警告は未だ鳴り響いてる。
だけど私は、考えることすら放棄して
彼女の伸ばした手を取った。
「助けてくれるんだよね」
救いを求める目をしてるだろう。切実なんだ、私は。認められたい、価値を与えられたい。そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ……。
『もちろん、楽にしてあげるよ』
彼女の手が離れる。
私にまとわりついているおもりも、私の気持ちも、私自身も。
全てが軽くなった。
ここまで見てくださった皆様、ありがとうございます!!!
感激です*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
是非、星宮未羽の他の作品も読んでみてください!
これよりは、読みやすい、はず……?