表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

第7話:ディナー攻略に向けて

 小さなテーブルを囲み、私たちはあーだこーだと言い始める。

 その姿に驚くのは、オフィクスだ。


「何をしてる?」

「これからのディナーでの攻略」


 私は答えるが、ジェーとミニがテーブルを見に来るも、


「「つまんなそー」」


 そう言って部屋を出て行った。


「ジェーとミニはなんだったの?」

「なんか、廊下歩いてたんだよねぇ。だから連れてきちゃったんだ」

「……自由だね、ここ」


 本日から4日間のディナーは、12星座順で行われていく。

 ちなみに私とソフィアの2人と、向こうの神様3人の組み合わせだ。

 そして、5日以降は向こうが誘ってきたり、こちらから誘ったり、選ばなければランダムで3人チョイスされてのディナータイムとなる。


「3人チョイスとはいえ、双子座は2人なんだよね。だから今日は、アリエス、タウラス、ジェーとミニの4人になるね」

「あ、レイヤ、ジェーとミニのエンディングって?」

「あー……普通に旦那2人だね」

「………え……」

「ないよねー」


 話しながら、牡羊座・アリエス、牡牛座・タウラス、双子座・ジェーとミニのことを書いていく。


「アリエスは、知識の人。金髪でスラリとしたイケメン。タウラスは脳筋だな。スポーツ万能、薄褐色の筋肉ムキムキ。ジェーとミニは小学生みたいな感じ。あれで120歳とかいう設定、すごい無理あるよね」


 紙に書き表すと、ソフィアは感動の声をあげた。


「わかりやすいっ! というか、ほんと、この4日間のディナーがあたしすんごく苦痛……」

「この4日にかかってるから油断禁物。私の親密度が高いと、そっち不利だから、なるだけ低めにいくようにする。私は悪役令嬢。多少低くても、チートあってどうにかなるんだよね、これ」


 さらにキャラの質問の答え方について書いていくのだが、それを横で見ていたオフィクスが目を丸くしている。


「レイヤ、先ほどの謁見でこれほどのものを見抜いていたのか………!」


 どう答えていいかわからず戸惑っていると、


「オフィクス様、レイヤは本当にすごいんです。私はレイヤと一緒に試練を受けられて、幸せです!」


 主人公らしい明るさで切り返してくれた。

 とても、助かります!!!


「ただ、今日は本当に食事をするんだよね………」


 それに私は鬱々とする。

 うまくナイフとフォークが使えるか心配になる。


「どうしたの、レイヤ」

「ソフィアは得意? あのフォークとナイフ」

「得意、とまではいかないけど、洋食大好きさんだから、一応のルールはわかる。フォローする!」

「お願い。一応、合図とか決めておこうか。基本、はいといいえだから、それを間違えたらまずいし」

「おー、助かる! さすがレイヤ!」


 もう自分の顔も声も忘れかけているけど、それでもこうした時間は()を思い出してくる。


「なんか、楽しいね、ソフィア」

「うん、あたしも!」


 クッキーをつまみながらの攻略会議。

 オフィクスは私たちをみて見て微笑んでいる。

 その笑顔を見ると、心のそこから嬉しくなる私がいる。



 やっぱ、推しは、オフィクスで!!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ