表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二重人格

作者: 紅桔梗

 


 ねぇ、あなたが好きだった私はもういないよ


 悲しそうな顔で彼女はそう言った。


 途端に僕の心は哀しみで押しつぶされそうになる。


 ねぇ。


 再び彼女は呼びかける。


 あなたが恋した私は、もういないのよ。


 寂しそうに彼女はそう言った。


 言いようのない悲しみが、


 表現出来ない哀しさが、


 僕の胸を締め付けた。


 あなたはどうして私を好きになってしまったの。


 そう問いかける彼女に僕は返事ができなかった


 ねぇ。


 ねぇ。


 どうして?


 何度も何度も僕を呼ぶ声は聞こえていた。


 けれど


 あなたが恋した彼女は、もういないのよ?


 彼女の問い掛けは聞かないフリをする。


  ねぇ。


  そんな顔で私を抱かないで。


  悲しそうな顔で彼女はそう言った。


  彼女の目に映る僕は、


  どんな顔をしていただろうか。


  ねぇ。お願いがあるの。


  辛そうに顔を歪めて彼女は懇願する。


  ねぇ。


  お願い。


  私の事も、愛して欲しい。


  泣きそうな顔で言った彼女は、


  なにを思っていたのだろうか。






お久しぶりですの方と、初めましての方へ。読んで頂きありがとうございました。ブクマと感想の方宜しければ何卒。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ