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天国のぬくもり  作者: ma
中学生編
9/23

部活決まる

コートの方へ進んでいくと人だかりが見えた。

殆どが女の子達ばかりだ。


「きゃー!工藤先輩!」


(工藤先輩?)


私は気になって無理やり人だかりの中を入ってコートの中を見てみた。


「あ・・・。孝之。」


工藤って叫んでたから、まさかなぁっと思ったけど、まさかの知り合いの工藤孝之くどうたかゆきだった。

孝之とは年は一つ違うけど、家が隣同士で小さい頃から一緒に育った。

よくよく思い出したら、そういえば孝之が以前にテニス部に入部したとか私のお父さんやお母さんに言ってたのを思い出した。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



ふと孝之がこっちを向いた。


「あれ?未希!」


大声で私の名前を呼びながら側に寄ってきた。



「未希、そういやお前も今年から1年生だったなぁ。部活決めたのか?」



や、ヤバい何だか視線が痛い・・・。

まさか孝之が女の子からこんなにモテるなんて思っても見なかったから・・・。

周りの女子がすごく私を睨みつけている・・・。


「あの!工藤先輩、学校では名前で呼ばないでもらえますか?」


そう言うと孝之はすぐ理解してくれた。


「あ・・・。悪い悪い!」


「女子のテニス部かと思ってこのコートに来ちゃったんですけど、女子の方はどこですか?」

「あぁ、女子テニスは今体育館で実技勧誘してるから、見学してこいよ。」

「どうも、ありがとうございます。」


そう言うと、私はそそくさに退散した。


まだ女子からの視線が突き刺さる・・・。



とりあえずその場所から離れたけど、何やらザワザワ言ってるのが聞こえる。


A女子「く、くく工藤先輩、彼女いたんですか!」

B女子「今の子1年生ですよね?一体どういう関係なんですか?!」

C女子「名前で呼んでませんでしたか?!」


「アイツは、小さい頃から隣の家にいる幼馴染だよ。まぁ、可愛い妹って感じだな!」


A女子「幼馴染かぁ。」

B女子「私、ビックリしちゃった。」

C女子「だから名前で呼んでたんですね。じゃ、別に恋人とか何でもないんですね。」


「そうだよ。」



遠くから見ててもわかる。

孝之が女子達にギャーギャー言われている。

きっと私の事関連なんだろうな。

はぁ。


とりあえずほっといて私は体育館の中に入った。


「パーン!」


中へ入ると、とても大きな音で響くテニスボールの音がした。

女子のテニス部だ。見学に来てる子達も何人かいる。


ジーッと見てると何だかテニスが楽しそうに見えてきた。


結局ボーっと実技が終わるまで見てしまっていた。

終わると先輩が見学で見てる子達に言った。


「はい。私は3年生の久保唯奈くぼゆいなです。テニスは楽しそうって思えたなら、自分でテニスをやってみると絶対に面白いっからやる事をお勧めします!私達は大歓迎だから、テニス部に、いつでもきてね。」


私は心の中で決めてしまった。

テニス部をしよう・・・。っと。






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