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天国のぬくもり  作者: ma
小学生編
5/23

卒業(前編)

小学6年生の終わり・・・。


あまり鮮明には覚えてないけど、小学校に入学した時の事を思い出す。

あの時は、入学式で緊張しちゃって、校長先生が喋ってる最中で泣いちゃったっけ。

お母さん、困ってたな・・・。

家に帰ってからお母さんがお父さんにそれを報告すると、お父さんも困った顔をしていたな。

でも二人共、困った顔をしながら優しい笑顔で笑っていた。


今日は卒業式だ。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


朝になって今日は卒業式という事でお母さんもお父さんも来てくれるみたい。

二人共朝から忙しそう。

今日だけは、普段と違って集団登校はしない。

低学年は休みで4年生、5年生だけの集団登校。

私達、小学6年生は親と一緒に車での登校。

なんだか、リッチになった気分。

すごく胸がドキドキして興奮する。


お父さんとお母さんの準備ができて三人で車に乗って出発した。

朝の車の中はとても静かでお父さんもお母さんも車の中では何も喋らない。

もしかして緊張してるのかも。


しばらくして学校に着いた。

車を止める駐車場に先生が一人立っていて、説明をしてる。


「あ、おはようございます。」


駐車場に立っていたのは保健の先生だった。

とても綺麗な先生で、学校の男子、女子、先生達、そして生徒の親からも人気の先生だ。

(まぁ、主に男の人にだけど・・・)

今日は卒業式だからだろうけど、先生はとても綺麗なスカートスーツを着ていた。


「どうも。」


お父さんとお母さんが、先生に会釈する。

すると、先生も会釈して、説明を始めた。


「保護者の方は、あちらの体育館の方へお越しください。卒業式前にお話がありますので。卒業生徒の子は自分の教室に向かってね。担当の先生が各教室に行って皆に色々説明をしてくれます。」


「分かりました。」


私は素直に返事をした。


「じゃ、未希。後でね。」

「うん。」


お父さんとお母さんは体育館の方へ向かっていった。

私もとりあえず自分の教室へと向かった。

教室に向かう途中気づいたけど、いつもなら、ガヤガヤ聞こえるのに今日は静かだ。

まるで誰もいない空間の様な。


周りの空気に流されて静かに歩いて階段を上り、自分の教室に入った。

皆いる。楽しそうに話してるが、いつもみたいにワイワイはしていない。

こういう日は何だか少し大人になった気分になっちゃう。


少し待ってると先生がやってきた。


「はい。皆さんおはようございます。」


皆「おはようございます。」


先生もビシッとスーツを着ている。

何だかいつもの先生じゃないみたい。

少し間を置いて先生が話だした。



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