家族
すぐに、テニス部入部の申請書を先生に提出した。
教室に戻ると優香ちゃんが声をかけてきた。
「未希ちゃん、部活どこにしたの?もう決めちゃった?」
「うん。私、テニス部に入る事にしたよ。」
「あ!面白そうに見えたんでしょ?!」
さすがは優香ちゃ。私の事をよく知ってる。
「アハハ。実はそうなの。」
「じゃ、私もテニス部に入部申請だすね!一緒にやりましょ!」
「うん。」
やはり、仲の良かった友達と一緒なのは嬉しい。
クラスが同じでも部活がバラバラだと、その分意識が変わるもんね。
とまぁ、そうこうしてる内に夕方になり学校が終わった。
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その日の夜、私の家に孝之がやってきた。
「未希ー。」
「あれ?孝之、どうしたの?」
「いや、お前テニス部に入部したんだって?」
「うん。」
「そっか(嬉)」
「孝之って学校じゃモテるんだね。」
「別に他の女にモテたいとは思わないけどな。」
「ふーん。」
何だかよく分からないけど、孝之の言葉を聞いて胸が軽くなった。
何で???
私はその時はまだ自分の気持ちに気づいていなかった。
孝之の事に対しての自分の気持ちに・・・。
「孝君、今日はお母さん遅いみたいだから、うちで夕ご飯食べていきなさいね。」
「あ、はい!」
そうそう。実は孝之は私の家でご飯を食べる事が多いのだ。
孝之のお父さんはカメラマンで時間が不規則だし、お母さんは看護師をしてるみたいで夜勤ともあり、患者さんの容態とかあって遅くなる事が多々あるみたい。
まぁ、孝之の事お父さんもお母さんも気にいってて私からすれば孝之もいつの間にか家族の一部みたいな感じよね。
「いやぁ、ご馳走様です!毎度毎度美味しい料理食べれて幸せだなぁ!」
「ハッハッハ。やはり男の子はいいなぁ!元気があって!」
お父さんは嬉しそうに笑っていた。
「ホントねぇ。孝君が食べてるのを見てたらこっちまで元気が出るわね。」
お母さんも一緒に嬉しそうに笑っていた。
実はいうと、私もだ。
孝之と食べる時は食事が進み、会話も弾むし楽しい。
やっぱり男の子と女の子じゃ食べる量も違うし、勢いも違うから、ちょっと羨ましいなぁ。
ご飯を食べると、孝之は自分の家に戻っていった。




