新人生をがんばろう!
何かがひらめいた! だからまたやっちまった……これ以上連続物の作品広げて私はどうする気なのだろうが? 終わらせられるのか?
と、そんな不安度MAXの作品。
ご都合主義しかない作品、それでも楽しめる方がいれば幸いです。
気がつくと彼女は何も無い暗闇の中に存在していた。
彼女は何をすればいいのか分からなかった。
何も分からなかったからただボーっとしていた。
ある時ずっとボーっとしているのも飽きたので彼女は自分の子供を作ってみた。
いくつも作った子は最終的に8に落ち着いた。
いや、現在では一人勘当され7に落ち着いているか……
彼女はその後子育てをのほほんと行っていたがある時子供が更に子供を作ったつまり孫?。
その孫は信じられないほど爆発的に増えていった。(彼女は自分が作った子供の事は棚に上げている)
ある時彼女は子供の作った孫に興味を持ち触って見たのだが……子供の作った孫は全滅した。
子供はその事を怒ってしばらくの間彼女に冷たい態度を取ることになった。
彼女は子供の機嫌を取るためにあの手この手を使いなだめ、子供も機嫌を直し新しい子供を育て始めた。
彼女は今度は手を出さないようにしていたのだが……孫に興味を再び持ち子供に孫と遊びたいと抜かした。
子供は困った、彼女を孫と遊ばせると多分また孫が全滅するだろうと。
子供は困った挙句孫と同じ土俵での人形遊びならいいと言うことにした。
彼女は喜んで人形を作り始め自分が作る物で九個目と言うことで人形に九本の尻尾をつけて遊び始めた。
最初のうちはうまくいっていたのだがある時孫の一部が彼女に敵意を持って攻撃しはじめた。
彼女はその行為をしかった、だがそれがいけなかった。
彼女のその行為はしかった孫を全滅させ更に自身の子供まで重傷を負わせてしまう事態になってしまったのだった。
子供は今回の事に関しては孫が悪いので気にすることは無いといっていたが彼女自身が深く落ち込んだ。
彼女は自身が普通だと思っていた力は彼女の子供や孫にとっては脅威以外何者でもない事に気がついたのだ。
子供は気にせずまた孫と遊んでくれればいいと言ってくれたが彼女自身がそれを辞退した。
今のままでは子供や孫を傷つけるしか出来ないからだ。
彼女は酷く落ち込み塞ぎこむ様にようになってしまった。
子供はさすがに困った彼女の落ち込み具合に。
子供は考えた、彼女の作る物では自分と孫を傷つけてしまうのなら自分の作った物を彼女に使ってもらってはどうだろうと。
彼女は子供の説得もあり今度こそと意気込む。
彼女の名前は『太陽』、太陽系の母である。
子供である『地球』の作った孫と言う『人間』達と今度こそ遊び倒すのである。
『太陽』は『地球』からの贈り物の『人間』の体を使って遊ぶ事を決意した。
◇◆◇
時は流れ2020年4月の日本―――
ピピピッという目覚ましの音がとある家のとある部屋に響く。
何処からとも無く手が伸びてきて目覚ましを止める。
「後……五分……」
彼女の名前は『星野日向』と言う、今日は彼女の高校の入学式であったりする。
そしてそんな朝の日、お約束展開で目覚ましを止めた彼女の部屋に乱入者が現れる。
勢いよく扉が開きその乱入者はこの部屋の主の日向をたたき起こそうとする。
「今日は入学式でしょう!! 日向いい加減起きなさい!!」
実はさっきから鳴っている目覚まし、5分事に繰り返し鳴るタイプの物で最初に鳴ってから既に30分経とうとしている。
つまり業を煮やしこの部屋の主である彼女の母が叩き起こしに来たのである。
母の名前は『星野美子』今年でさんじゅ『ぶべら!?』……よく分からない力で妨害されました。
さて、いきなりぶっちゃけてしまうが『日向』が太陽で『美子』が地球である。
今彼女達は人間の母子と言う形をとって生活しているのである。
『本当にいい加減起きてください母さん、人間に馴染み過ぎですよ太陽はとっくに日が昇って朝早くからお仕事してるのに……』
『いや、それ日が昇るとか私がやってるわけじゃないし。 地球の自転じゃん? ほら、だからお日様が朝に強いとか嘘なんだよ! まぁいいや……』
「んみゅ、おはようお母さん。 ふぁぁぁ……」
「はいはい、早く支度しないと入学式初日から遅刻しますよ?」
「はーい」
『母さんに精神年齢がどんどん下がってる気がする……はぁ、疲れる』
『我が娘よ、聞こえてるよ? 別にいいでしょ見た目相応なんだし』
『その体の年齢は高校生って言うの理解してくださいね?』
『むぅ……永遠の小学生とか駄目?』
『駄目です! 人間の成長は早いんです!!』
このようなやり取りは人間として生活を始めてからの『太陽』と『地球』のほぼ日常であった。
さて、ここで我らが主人公の今の人間としての見た目の話しをしよう。
まず身長……140cmない小柄な女の子。
太陽なのに?と言う突っ込みを入れてはいけない……と言うか本人から人間の体を小柄にしてくれとの要望があったからこその体だ。
理由を聞いたら太陽がでか過ぎるから小さくなりたかったのこと……そして小柄な体を手に入れて喜んでいたのだが中学の頃その小さすぎる体をネタに同級生にいじられまくり現在不貞腐れてしまって幼児退行中。
日課として朝昼晩と牛乳を飲むように……しかしそんな事をしても大きくならないことに本人は気がついていない。
容姿はまぁチートの一言……そりゃそうだ、徹底的に自分好みにいじっているのだから。
多分地球上じゃ誰もかなわないほど整っている容姿なのだが……現在の本人の性格が災いしてか美少女には違いが無いが(笑)が付いてしまうような残念感がある。
この容姿で何故お笑い系なのかと皆に言われる。
そんな感じの子がこのお話の主人公である太陽こと『日向』ちゃんである。
……ちなみにだが美子も日向も無から有を作るような錬金術とか魔法とかで体を作っているわけではなくちゃんと人として生まれている。
つまり彼女達には人間としての親はちゃんといるこの世界の一員として今を生きている普通の人である……まぁ容姿をいじったとかそこら辺は気にしてはいけない、人間の理屈など彼女達には関係ないのだから。
「準備万全!!」
日向は新しい制服を着て姿見鏡で確認を終え胸を張る。
その様子を写真を撮りながら両親はばっちり見ていた。
「馬子にも衣装とはこの事を言うんでしょうね」
「違うよ美子さん!僕たちの娘はまさに天使なのさ!!(カシャカシャカシャ……)」
「護さん、そういうのを親バカって言うんですよ?」
『星野護』、日向の父親である。
ちなみに純正100%の妻と娘大好き人間。
普段はしっかりした人間でこれでも会社経営している社長であったりする。 ただ娘の事になると変態暴走しがちである、趣味は家族の写真を取る事。
そして今日も趣味の家族写真を撮り捲くっていたのだが……そのような状態の両親に日向はいつの間にか気がついており両親sを睨んでいる。 ……特に父親を。
「……お父さん、娘の着替え中に一体何をやっているのかな?」
「ひ、日向!?気がついていたのかい!? や、これはだね……」
「日向が着替えしてるところは撮らせてないから安心して」
「そういうもんだいじゃなーい!!」
星野家は今日も平和である。
そうそう、父親は日向に思いっきりビンタを食らっていたと言う……仲のよい家族だ。
その後日向たちは食事を終え日向が入学する高校へ向かう事となる。