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体が無くても側に居る  作者: 鋼二
鋼二編
7/36

自分だけの花

警察が俺の家に来た。しかも俺をご指名だそうだ。

十中八九椿についてだろうが、とりあえず、椿の様子を確認してみると、俺のPCで動画観て爆笑してら。

「クラ椿ィ!!」

「うるさいなぁ、PCの音が聞こえないでしょ」

「それどころじゃねぇ!警察が来てんだぞ!!」

「けーさつ?ポリス?police?」

最後のpoliceの発音がやたら良かった。

「そうだ。多分、お前の事を聞きに来たんだろ」

「ふーん」

「だからお前も来い」

「いいよー」

良いのか?嫌だと言われようが連れてくがな。

階段を降りて、ドアを開けると紺色の制服を来た人ではなく、ドラマの刑事みたいな黄土色のジャケットを着た男が二人立っていた。

「どうも、〇〇県警察です」

その男は今俺が居る県の名前を出し、警察手帳の様な物を俺に見せ付けた。当然か。

その後、俺は警察の問いに答えるだけだった。質問というのは、事故の時の情況や、俺と椿の関係について聞かれただけだった。

「解りました。一度、署に戻って検討してみます。ご協力、ありがとうございました。」

そう言って警察二人は俺に背を向ける。

「ちょっと待って下さい!!」

俺が警察を引き止めた。これだけは聞いておかねばな。

「あの、俺の隣に立ってる女の子が見えませんか?」

「......見えないが、その女の子は、夏野椿さんかい?」

「ええ、そうです」

「君の横に椿さんが居ると?」

「はい」

「失礼ですが、その椿さんは幽霊か何かですか?」

「本人はそう言ってます」

「今まで幽霊が見えた事は?」

「ありません」

「幽霊は基本見えないが、椿さんだけは見える?」

「そうです」

この様子だと、見えてねぇな。

「解りました。その事も含めて報告します。では」

そう言って警察は帰っていった。

本当に俺以外には見えないし、触れないのか?

もしそうなのであれば、椿は俺一人だけの物だ。

それが良い事なのかは解らないがな。

事故が起きたのは土曜日、今日は日曜日。

明日は学校か。

鋼二は椿を連れて学校へ。

友人達の言葉に鋼二は少々困惑する。

だが、思いもよらぬ人物が大きな助けになる。

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