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体が無くても側に居る  作者: 鋼二
鋼二編
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新しい日常

ある日、俺は目が覚めると自室のベッドで寝ていた。

理由は後でお袋に聞くとして、今はもう少し寝よう。

「ぬぉっ!?」

横を向くと俺の鼻先から1~2cm先に椿の顔があり、慌ててマヌケな声出しちまった。

少しだけ距離を取り、今ならキス位出来るのではと、椿の頬に手を当てると

「何考えてるのかなぁ?」

椿は突然目を開き、ニコッと笑った。

今回は流石の俺も声は出さず、5秒程固まった後

「起きてたのか!?」

「もっちろん」

椿は常にニコニコしてんな、良い事なんだが。

「ねぇ、何しようとしてたの~?」

「何でもねぇよ」

「本当かなぁ~?」

「うるせぇよ」

「うふふ~」

とりあえず俺はベッドから降りて、タンスから着替えを取りだし

「椿、着替えっから出てけ」

「ん~?着替えさせてあげるよ~」

「い!?良いよ!出てけって」

「は~い、アハハ~」

こうして椿はドアをすり抜け出て行った。まったくコイツは...ハ?

「ちょっと待てェ!!」

「ふぇ!?どうしたの!?」

「お前、今ドアすり抜けなかったか?」

「ん?うん。幽霊だし・・・」

「ゆーれー?ゆーれーって....幽霊か?」

それから、俺は椿に昨日病院であった事を説明され、色々と思い出した。

だが俺の知らない事もあった。

昨日俺が寝た後、俺の家族と椿の両親が来たらしく、俺は親によって自室まで運ばれたらしい。

んで、昨晩椿は俺に着いてきて、俺の部屋で霊体の研究をした後、俺のベッドに入ったらしい。

「詳しい事は着替えてからだ。とりあえず出てけ」

「ほ~い」

椿はまたドアをすり抜け出て行った。

着替え、椿を呼び、色々と質問を投げ掛けた。

「まず、宙に受けるか?」

「無理だよそんなの~。アッハハハ~」

何でこんなハイテンションなんだ。

「じゃあ物には触れるよな?」

「勿論っ」

当然だ。俺の部屋は二階だから、浮けないのに物にも触れなかったら一階どころか地球の中心まで落っこちているだろう。

「試しに腕だけ壁をすり抜けてみろ」

「うん、いいよ~」

見事に椿の腕は壁の中へ消えていった。

「じゃあ次は壁を叩いてみてくれるか?」

「うん、わあった~」

壁は椿が叩いた所が震えてバンバンと音を立てていた。

まったく、どうなってやがんだ?。

その後も椿と色々話していると、ピンポーンとインターフォンが鳴り、数分後にお袋が俺の部屋に来て

「鋼二、アンタにお客さん。警察の方よ」

「あー、今い....へ?」

何故警察なんだ?.....まさか......

突如鋼二の家を訪れた警察。

一体何の用で、何をしに?

鋼二の必死の訴えも通じず・・・

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