100回死亡記念! 三途の川大パレードと聖女の涙(怒)
新居の玄関:運命の「一歩」
階段から落ちて「99.5回目」という中途半端な判定を食らったカイト。全身を包帯で巻かれながらも、彼は固く決意していた。
カイト:……ノアール。俺、分かったんだ。今日は一歩も動かない。動かなければ、100回目は訪れないんだ……!
ノアール:……(ピキッ)……あんた、玄関のど真ん中で座り込まれたら邪魔でしょうがないわよ! ほら、郵便屋さんが来たわよ、どきなさい!
カイト:嫌だ! 郵便物を受け取ろうとして紙で指を切って破傷風で死ぬかもしれないだろ!
ノアール:どんな確率よ! いいからどきなさいよ!
ノアールがカイトの襟首を掴んで引きずろうとしたその時。郵便屋さんが置いていった一通の手紙に、カイトの黄金の金粉が反射した。
カイト:あ……眩しっ……(目を逸らす)
その拍子に、カイトが座っていた絨毯がツルリと滑った。
「あ」
「あ」
カイトの頭が、新居の「最高級・大理石の角」に吸い込まれるように激突した。
ゴンッ!!!(過去最大級の快音)
三途の川
カロン:「おめでとうございまーーーす!!祝・通算100回ご来場!!!」
カイトが目を覚ますと、そこはいつもの寂しい川岸ではなかった。
色とりどりの紙吹雪が舞い、死者たちのオーケストラがファンファーレを奏でている。巨大な電光掲示板には**『祝・100回達成! 黄金の亡霊(常連)カイト様』**の文字。
カイト:カ、カロンさん……何このお祭り騒ぎ。
カロン:特別サービスですよ! 100回記念特典として、今回は三途の川を「カヌー」で優雅に渡れる権利を差し上げます! さあ、あちらの岸(天国)へどうぞ!
カイト:……帰りてぇ。マジで帰りてぇ……。
カロン:はい、ピッ! 記念すべき100個目のスタンプです! 3枚目のカードも満了! 特典として、次回の蘇生時に**「10秒間だけ無敵になる(ただし見た目が派手に光るだけ)」**を付与しておきますね!
ノアール:……嘘でしょ。……玄関先で、座ってただけで、100回目!?
ルナ:……ノアール様。……カイト様の魂が、今までで一番楽しそうにパレードに連行されています。
アイリス:なんと! 100回記念か! これは歴史に刻まれるべき快挙……いや、不祥事だな!
ノアール:笑い事じゃないわよぉぉ!! 100回も生き返らせる聖女なんて、歴史上のどこにいるのよ!! ……もういいわ、100回記念の特別大サービスよ!! 冥界の連中ごと、光り輝かせてあげるわ!!
ノアールは、全魔力を杖に込め、涙目で叫んだ。
ノアール:【いい加減にしろよこの殿堂入りバカイトォォォ!! 100回記念・超広域・絶対蘇生】!!!
ドドォォォォォォン!!!(新居の屋根が吹き飛ぶ)
カイト:ガバッ!! ただいま……! ……あ、あれ? なんか体が光ってる?
ノアール:……おかえり、この大バカ。……100回目よ。あんた、私の人生をどれだけ蘇生に費じさせるつもり?
カイト:ごめん……。でも、ノアールが助けてくれるから、俺……。
ノアール:……(顔を真っ赤にして)……次、101回目をやらかしたら、今度こそ川の向こう岸まで追いかけていって、そこでお説教するからね!!
アイリス:おっ、カイト殿! 体の発光が止まらないぞ! まるで動く街灯だな!
ルナ:……非常に、目に悪いです。……次からは、暗い夜道の先導をお願いします。
カロン(小窓から):……ふふふ。4枚目のスタンプカード、刷りたてホヤホヤですよ。101回目、お待ちしております。




