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聖女ノアールの受難 〜私のMPはゴミクズ勇者のためにあるのではない〜  作者: 水上 空


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白すぎて目も当てられない!除菌聖人カイト、三途の川へ修行(?)に。


新居の庭(隔離エリア)にて


前回のサキュバス騒動を受け、ノアールとルナによる連日の「高圧洗浄・滅菌レザレクション」が執り行われた結果、カイトの身に恐るべき事態が起きていた。


カイト:……ふふ。ノアール、そんなに怒らなくていいんだよ。世界はこんなにも光に満ちている。サキュバス? 煩悩? それは春の雪のように、私の心から消え去りました。


ノアール:……ちょっと。何なのよ、その「悟りを開きました」みたいなツラ。気持ち悪いわね、この脱臭済みバカイト!


ルナ:……ノアール様。……除菌しすぎて、カイト様の「人間味(クズ成分)」まで洗い流してしまったようです。……今、カイト様の背後から本物の後光が射しています。物理的に眩しいです。


カイトは、かつてのスケベ心や金銭欲を一切失い、庭の雑草一根にも慈悲をかけ始めた。


カイト:おお、愛しき雑草たちよ。君たちの命を奪うことはできない。……代わりに、私が君たちの栄養になろう。


カイトは微笑みながら、自ら庭の隅の柔らかい土に頭を突っ込み、逆立ちのまま呼吸を止めて「土に還る瞑想(セルフ埋没)」を始めた。


アイリス:むおっ! カイト殿、ついに植物と一体化する修行を……! いかん、そのままでは窒息――あ、逝った。

カロン:はい、ピッ! 98回目。死因、……えーっと、「過剰な慈悲によるセルフ堆肥化」。……って、うわああ! 眩しい! カイト様、何なんですかその発光体は!


カイト:カロンさん、お久しぶりです。……三途の川のせせらぎが、宇宙の真理を語りかけてきます。私はここで、全人類の罪を背負ってスタンプを……。


カロン:やめてください! 私の仕事は「不条理な死」を淡々と処理することなんです! そんな聖人君子みたいな顔で並ばれたら、営業妨害ですよ!


カイト:……では、修行してきます。川の向こう岸まで、一歩も歩かずに(入水)。


カロン:それ、ただの入水自殺ですから!! はい、ピッ! 99回目!!


ノアール:――いい加減にしなさいよぉぉ!! 聖人なんて、このパーティに一番いらない属性なのよ!! 私より清らかになってどうすんのよ!!


ノアールは、どこからか持ってきた「古びたエロ本(ジャックの忘れ物)」を媒介に、怒りの蘇生魔法を練り上げた。毒を以て毒を制す作戦である。


ノアール:……毒を食らわば皿までよ!! 俗世に戻ってきなさい!! ……【いい加減にしろよこの漂白済みバカイトォォォ・煩悩リバイバル・レザレクション】!!!


ドゴォォォォン!!!


蘇生の衝撃波と共に、カイトの鼻腔に「俗世の香り(インクと紙の匂い)」が叩き込まれた。

カイト:ガバッ! ただいま! ……あ、あぁ……。ノアール、やっぱり……制服のスカート丈はこれくらいが黄金比だよね……(盛大な鼻血)。


ルナ:……あ、戻りました。……いつもの、救いようのないカイト様です。安心しましたが、少しだけ残念です。


ノアール:ふん、ようやく元通りね。……さあ、掃除の続きよ。次は屋根の上の鳥の巣をどかしてきなさい。


カイト:……ノアール。……俺、さっきカロンさんに「99回目」って言われた気がするんだけど。


アイリス:なんと! ついに大台だな! 次は記念すべき100回目だぞ、カイト殿!


カロン(小窓から):……ふふふ。準備はできていますよ。100回記念は、三途の川史上最大の「セレモニー」を開催します。……カイト様、心して死んでくださいね。


カイト:……嫌だ。絶対に、普通に、畳の上で天寿を全うしてやるぅぅぅ!!(興奮して足を滑らせ、階段から垂直落下)


ゴンッ!


カロン:……あ、99.5回目(判定中)。……100回目は、次回に持ち越しですね。お疲れ様でした。


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