第63話 追い詰める大帝
「はぁ……はぁ……」
私は上へ上へと上がっていき……目についた扉を開け、中に入った。
奴の蹴り攻撃の痛みが……まだからだに残っている……このまま戦いを続けるのは危険だ。
それに……ロープは無事なのだろうか? 早く助けに行かないと……。
「おーい! どこだい? 戦いを続けようじゃないか!」
……タイタンの声が聞こえる。
まずい……見つかったら……殺される。
でも……ここで隠れてても……。
「出てこないなら……出てこさせてあげるよ……」
……? 何言ってるんだ?
「おらぁ!!」
……タイタンが力む声と共に、瓦礫が崩れるような音が鳴った。
……まさか……壁を破壊している?
「……ここにはいないか、じゃ、順番通りぶっ壊していくからねー……」
……タイタンのそんな声と同時に、壁を壊す音が1回……2回……3回と増えていった。
……どうしよう、ここに来るのも時間の問題、絶対にこちらにも来る……。
ここは……こっちから行こう!
私はカードを取り出し、扉を蹴破って奴に姿を見せた。
「おぉ、随分探したよ……じゃ、死んでくれ!!」
姿を見せると、奴は腕を振り上げ、こちらに走りこんできた。
私は咄嗟にカードを翳した。
『ジョブチェンジ! 盾!!』
盾を装備するや否や、奴の攻撃を受け止める。
奴は攻撃をやめることはなく、何回も何回も、殴打を続けていた。
私はそれを何回も何回も受け止め、後ろへと下がっていった。
「おやおや? 出てきたかと思ったら守りに徹するのかい? 戦ってくれよ!」
……そろそろ防ぐのも限界かも、早く打開策を……。
「いつまで守っているつもりかな!?」
「ぐはぁ!?」
……奴の蹴り攻撃をダイレクトに受けてしまった私は、そのまま後方へ突き飛ばされてしまった。
城の最上階のバルコニーに叩きだされ、盾は粉々になってしまった。
「かは……はぁ……はぁ……」
強すぎる打撃、私は立ち上がることができず、ただ後ずさりをするしかなかった。
奴はそんな私に躊躇することなく、こちらに向かって歩いてくる。
「さぁて、そろそろトドメと行こうか……果たして君は、どんなロードモンスターに進化してくれるのかな?」
もうすぐクライマックスです。
頑張って書いてますが何も思いつきません。
是非感想お願いいたします、そうするとやる気が出ます。




