第62話 交渉決裂
……私は心の中で思ったことを、大声で口にした。
……すると奴は、フォークを置き、口を拭いて、立ち上がった。
「……と、言う事は……答えはノーってことかな?」
「……この状況でイエスって答えると思う?」
「……だよね」
……ロープも立ち上がり、私は徐にカードを取り出した。
「答えがそれなら……遠慮はいらないね」
「えぇ、あんたを……ぶっ倒す」
「そうかい……じゃ……」
……タイタンはテーブルを吹っ飛ばし、静かにこう唱えた。
「……覚醒」
……奴の体が岩石に変わり、間髪入れずに私たちに襲い掛かった。
私たちは咄嗟に散り散りになり、奴の攻撃を避けた。
「アニマさん!」
「うん!」
私は腕輪に県のカードを翳した。
『ジョブチェンジ! 剣!!』
私は奴に向かって剣を振り下ろし、攻撃を仕掛ける。
しかし、奴はその攻撃を呼んだのか、片腕で抑えてしまった。
「なかなかやるねぇ……だけど!」
「ぐはぁ!?」
奴は私の体に蹴りを加え、私は吹っ飛ばされてしまった。
部屋の壁に叩きつけられ、痛みのあまり体を抑えた。
「よくもアニマさんを!」
ロープは拳を握り、奴に攻撃を仕掛けているように見えた……が。
「……君はそこまででもないね」
「な、なに……」
ロープの拳がいとも簡単に抑えられてしまい、ロープはそのまま、窓に向かって吹っ飛ばされてしまった。
窓ガラスが割れ……ロープは外に叩きだされてしまった。
「ロープ!」
私は咄嗟に立ち上がり、別のカードを翳した。
『ジョブチェンジ! 格闘!!』
私は走り出して、奴の首を掴み、大広間へと連行した。
床に叩き付け、私はハンコのように踏みつけようとした……が、奴に攻撃を読まれてしまい、避けられてしまった。
「いいねぇ……でも、そう簡単にはいかないよ!」
奴は立ち上がると同時に蹴りを加えようとしていた。
私はその攻撃を読み、咄嗟に後ろへと避けた。
「まだまだ……次からが本番だよ!」
……まずい、ここは一旦態勢を整えないと。
私は虎に変身し、階段を駆け上がった。
「おやまぁ、どこに行くのかな!?」
……私は、上へ上へと駆けあがった。