第4話 ジョブチェンジ
「……は!?」
巻き付けた瞬間、腕輪の泥が跳ね、まるで新品の剣のように煌びやかになった。
綺麗になったことで、腕輪の全貌が明らかになる。
紫色の模様が入っていて、何やら紙が入りそうな溝があった。
これは……まさか、あのカードが?
「おい……そこの小娘、お前なら……資格があるかもなぁ?」
……喋るゴブリンが、腕輪の音に反応してこちらに向かって来た。
ど、どうしよう……仕方がない、ここはやるしかない!
私はカードを取り出し、溝にスライドさせた。
『ジョブチェンジ! 剣!』
そんな音声が流れ、私の体を光が包んだ。
「な、なんだ!? 私は一体……」
冒険者ギルドは光に包まれ……しばらくしてその光が弱まっていった。
「こ、これは……?」
光が治まり、ふと下を見ると、私は甲冑姿になっていて、右手に剣を構えていた。
「き、貴様……いつの間に?」
ゴブリンも動揺の声を上げた。
……これは、隙ありだ!
私は持っていた剣で、奴を切り裂いた。
「ぐはぁ!?」
攻撃が奴に命中し、傷をつけることができた。
なんとなくカロンを意識して攻撃したが……上手く行ったぞ!
「す、すげぇ……」
「な、なんだありゃ……」
「なんでもいい! 早くやっつけろ!」
ギルドの中で声援が送られる。
……なんでもいい、さっさとこいつをなんとかしよう!
「みんなは建物の中に避難してて!」
私はゴブリンを掴み、外へと突き出した。
◇
ゴブリンを蹴飛ばし、早速斬撃を繰り返す。
奴は血まみれになるも、まだまだ体力があるように見える。
「このアマ……舐めやがって!」
奴は爪を突き立て、こちらに攻撃を仕掛けてきた。
私はすかさず、剣でそれを防いだ。
凄い……まさかできるとは。
私は再び奴を蹴飛ばし、隙が生まれたところで、剣を思いきり突き刺した。
すると、奴は血を吹き出し……動かなくなった。
「はぁ……はぁ……」
とりあえず……止めることはできた。
ギルドの中の人は無事かな?
「す、すごい!」
「た、倒しちまった……あいつ、なんなんだ?」
「どこのパーティに入ってんのかな?」
ギルドの中から人々が出てきて私に注目していた。
なんだろう、注目されると恥ずかしいな……。
ていうか、これどうやったら元の姿に戻るんだろう?
腕輪外したら戻るかな……っと。
『グッドジョブ!』
腕輪からそんな音声が流れ……私は一瞬のうちに元の姿に戻った。