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二十三話

久しぶりの投稿です!!

遅くなってすみません!!!!

そいつ・・・カースはガクッと顔を下に向けた。


そしてゆっくりと顔を上げた時、その瞳は黒く濁っていた。

そいつはニタリと笑うと両手を大きく広げた。


「ヒャッハハハハハハハッ!!!クッハハハハハハハハッ!!!なぁ〜にが殺してやれだ!!何様なんだよクソジジィがぁっ!!お前のことを、俺様が、殺してやんよ。七代悪魔の一柱である、この、マモン様がなぁ!!!」


人が変わったようにそいつは騒ぎ出した。

これが、さっき魔王が言っていた「魔王の魂に触れた」影響、か。


陛下は呆れたようにため息をついた。


「バカなやつめ。」


陛下はゆっくりと目を閉じ、ゆっくりと開いた。

そして剣を抜きカースへと向けるとゆっくりと口を開いた。


「七代悪魔一柱たるマモンにシャドネイル王国国王ラディアが決闘を申し込む。・・・私と勝負しろ、マモン。」

「フハッ。いいぜぇ。その勝負、受けてやる。」

「お前が勝ったら、私の命、くれてやろう。私が勝ったら、一生涯私に従え。・・・改めて聞こう。この勝負、受けるか?」

「ヒャッハハハハハハ!1分もてば褒めてやるぜ?」


魔王はゆっくりと二人に近づいて口を開いた。


「俺がその決闘を見届けてやろう。・・・武器を構えろ。」


陛下は剣を。

カースは身の丈ほどもある大きな鎌を構えた。


「初め!!」


魔王の声で、決闘が始まった。


「ヒャッハハハハハ!!!逃げ惑え!!『血刃ブラッディナイフ』!!」


カースの声と共に、地面から血のように赤い刃がいくつも突き出してきた。

陛下は軽やかに飛び、それを全て避けた。それを追うように刃が突き出るが、どれも陛下に当たることはない。


「チッ。ちょこまかと!!」

「『起動』」


陛下がぼそりと呟いた。

すると、ちょうどカースの真下に魔法陣が浮かび上がった。

そうか、飛んで逃げながら魔力で魔法陣を描いていたのか。


魔法陣から風が吹き上がり、炎が現れた。

炎はカースを囲み、さらに燃え上がった。


そのままカースは灰となる、そう思ったが、炎が急に消えた。

カースはところどころ焦げているが、まだ生きていた。


「っ!陛下!?」

「フッ。もう終わりか?カース。大言壮語してた割に随分あっけないなぁ。1分も持っていないぞ?」


そして陛下はニヤリと笑った。


「どうやらお前の方が雑魚だったようだなぁ?」

「クソッ!クソがクソがクソが!!!!!まだ負けてない!!まだだ!!」


その瞬間、カースから黒い靄が出て、カースは崩れ落ちた。


「これで良かったか、魔王。」

「あぁ。」

「陛下・・・一体何を?」

「それは俺が説明しよう。」


そう言って魔王は話し始めた。





魔王とは、魂に魔神を封印した者のことを指す。

およそ一千年前、魔神と呼ばれる邪悪なる神が現れた。魔神は国を荒らし、民を喰らい、あたりに瘴気を撒き散らした。魔族の滅亡を案じた魔族たちは彼らの中で最も優れた者を魔神の元へ向かわせ、その魔族は自らの魂に魔神を封じた。それ以来、その魔族の子孫は先祖から魔神の魂を引き継ぎ、そして子孫へと渡しているのだ。

よって、魔王の魂には魔王本来の魂と魔神の魂、二つの魂があるのだ。

魔神は魂となってもなお強大で、その魂に触れたものは狂気に侵されてしまうのだという。

此度のカースも、魔神の魂に触れたことにより、狂気に侵された。

その狂気を晴らすには、狂気でいっぱいになった心に自らの強い思いを戻すこと。

喜び、悲しみ、怒り・・・。自らの感情でいっぱいになれば、狂気は晴れる。




「だからと言って、わざわざ侮辱して怒りでいっぱいにさせるのは・・・。」

「仕方あるまい?それが最善手だったのだから。」

「・・・陛下、楽しんでましたよね。」

「・・・・・それは・・・・否定しない。」


後ろでカースの声がした。


「うぅ・・・。あれ?こ、こは?僕は何を?」


「ようやく目覚めたか、カース。」


カースの目の前に、怒りでいっぱいの魔王が仁王立ちをし、低い声で唸った。

私と陛下は思わず手を合わせた。

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