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十一話

少し残酷な表現があります。

戦いは始まったばかり、だが今の時点で驚くことだらけだ。

フェンリルと陛下の契約、新事実、陛下のあの技、そして何より・・・


「なぜ陛下はあのように戦いになれておられるのでしょう。」


まだお若いというのになぜ・・・?


「まぁ今は、戦うことが優先ですね。」


私は敵軍の中央に突っ込んだ。

思わず口角が上がってしまう。


「全力で戦っていいのは久しぶりです。せいぜい楽しませて下さいね?」


私は魔物たちに向かってそう言った。魔物たちはピクリと反応した。

おそらく、私の殺気に。


「クッフフフ・・・。」


思わず笑みがこぼれてしまう。

私はニヤリと口角を上げ、

魔法の封印を解いた。

私の魔力が桁違いに上がった。


「相手をしてあげますからとっとと来なさい。」


武器を構え、口角を上げた。

魔物たちはジリジリと後ろに下がっていく。


「来ないのですか?」


逃すわけ無いでしょう。

なんて愚かな。少しでも戦闘能力を増幅させておけばいいものを。


「ならば・・・」


風で加速し、魔物たちに一気に近づいた。


「こちらから行かせていただきます。」


風を纏わせた剣を振り、首や四肢を切る。敵同士をぶつけ、その隙に切る。光魔法で怯えさせ、切る。

血飛沫が舞い、私の服や、頬に返り血がついた。

気にせずに切り続ける。すると奥から・・・


「出てきましたか、上位ランクの魔物が。」


周りにいたのは下位のランクの魔物ばかりだった。

ようやくのお出ましだ。

中位ランクが5体と上位ランクが3体。


「ん〜。少ないですねぇ。」


持っといた方が楽しいんですけど。せっかく封印を解けたことですし。

まぁ、待ってれば来ますか。

私は再度剣を構えた。剣に炎を纏わせる。


極小炎球ミニマムフレイムボール


小さな、目にぎりぎり見えるくらい小さな炎の球を十個ほど出した。


転移(テレポ)対象(ターゲット)炎球(フレイムボール)


そして炎球を敵の体の中に転移させて、膨らませる。敵の体の中がひどい火傷状態のはずだ。

敵が苦しんでるその隙にーーー

私は風魔法で一気に敵に近づき首を落とした。

血飛沫が舞った。

周囲の魔物は何が起こったのかが理解できず困惑している。


「あと7体。」


私はボソリと呟いた。

続け様に詠唱する。


水銃(ウォーターガン)


敵を囲むように楕円形の水の塊が現れた。


「撃て。」


水の塊から凄まじい勢いで水弾が飛んだ。

たくさんの水が敵を貫いた。


「あと6体。」

黒雷茨ブラックサンダーソーン


黒い雷が地を這い、敵を拘束した。雷属性だから同時に感電させる。

雷の茨で敵を圧迫する。

しばらくすると敵が耐えきれなくなって、息絶えた。


「あと5体。」


そう私が呟くと、敵が逃げようとした。


移動阻害(いどうそがい)


そう唱えると、ピシリと魔物たちの動きが止まった。


「五体満足に帰れるわけがないでしょう。」


殺気を込めて魔物たちを睨んだ。


「愚か者どもが。」

光陣(シャインエリア)


周囲が光属性の魔力で満ちた。


「せいぜい苦しみながら息耐えなさい。」


魔物は闇属性寄りだ。光属性の魔力に触れると生命活動がうまくいかなくなり、ひどい苦しみの中生き絶えることになる。

魔族の血が流れてる私も、少し不快感を覚えてしまう。

まぁでも、問題はない。


「残り0体。」


そう呟いた途端、頭上から剣が降り降ろされた。

急いで後ずさる。


「訂正、まだ一体残っていたようですね。」


上位ランクの魔物がまだ一体残っていたようだ。


光槍(シャインランス)


光属性の魔力だけで形取られた槍がそいつを貫いた。


「さぁて、次に行きますかね。」


私が次の敵のところへ向かおうとすると


『待て。』


フェンリルの声がした。


「いかがなさいましたか、グレイシャー様。」

『我も戦いたい。下がれ。」


心なしか不機嫌そうな声だ。何かしてしまったのだろうか。


「かしこまりました・・・?」


グレイシャー様は鼻を鳴らし、陛下をチラリと見ると、殺気を込めて魔物を睨んだ。

どうやらグレイシャー様の番のようだ。

私は陛下の元へ向かった。

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