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十話

ようやく二桁台までお話を書けました。わ〜い。


今回少し残酷な表現があります。(ほんのちょっとですが)ご注意ください。

「私も共に行きます。」

「分かった。」


ルーカスと私の会話を聞いたSランク冒険者は不安そうな顔をした。


「そっちのやつ、大丈夫なのか?」

「彼なら大丈夫ですよ。」

「そうか・・・?」


それを聞くとルーカスは苦笑した。


「私は随分と信用がありませんね。ご安心ください。彼女について行くくらいの能力はあります。」

「そうなのか!?」

「流石に同レベルまでとはいきませんがね。」

「すげぇな。」

「無駄口を叩いていないで行くぞ!」


全く、時間がないっていうのに緊張感がないな。

私は念のため釘を刺した。


「判断を間違えないでくださいね。」

「あぁ。伝令!全員、撤退せよ!」


後半の言葉はその他の冒険者に向けたものだった。

彼はクルリとこっちを向いてこう言った。


「命を無駄にするなよ。」


短いが、心のこもった言葉だった。


「大丈夫です。今回の働きにはきっとボーナスで報酬がもらえるでしょう?それをもらうまでは死ねませんよ。」


私は少し冗談めかしてそう言った。

少しの間笑った後、私は気を引き締めた。


「では。」


私は魔物の群れに突っ込んだ。

そして長い召喚呪文を唱えた。


『我は望む。氷を纏いし魔の狼よ、凍てつく氷を操る魔の狼よ、全てを凍らせこの地を己が物とせよ。

 終末を告げし大いなる魔の狼よ、天を駆け、全てを喰らいし者よ、全ての者に永遠の眠りを授けよ。

《サモン・フェンリル》』


詠唱を唱え終わると私の足元に白く大きな魔法陣が現れた。それは古代の言葉で書かれ、私たちが理解することはできない。

魔法陣が白く光り、その瞬間一匹の大きな狼が現れた。フェンリルだ。フェンリルは白と水色で幻想的な美しさだった。周りには冷気を纏い、歩みを進めるごとに周りを凍らせていた。


『我を呼びし者よ、我に名を』


フェンリルの声・・・のようだ。頭に直接語りかけてきていて慣れていないとすごく驚く。

にしても、名を望むとは・・・。聞いたことはある。召喚した魔獣が召喚者の魔力を気に入り、契約を望むことがあることを。名を魔力と共に与えることで契約は結ばれる。大抵は召喚者側が契約を望み頼み込むが、稀に召喚された側から望むこともあるらしい。だがフェンリルは他とは比べ物にならないほどの圧倒的強者だ。契約をすることなんてない・・・はずだったのに・・・。

まぁでも、ものすごく光栄なことだから断るなんて選択肢はもちろんない。

名前・・・どうしよう。


「グレイシャー。あなたにグレイシャーの名を与えます。」

『契約は結ばれた。主よ、何を望む?』

「あの魔物の群れを減らしてほしい。」

『相分かった。』


私も敵の殲滅行動し移った。試しに氷属性の魔法を使ってみると・・・。


「なにこれ、すごく使いやすくなってる。」

『我の加護の力よ』


グレイシャーは誇らしげにそう言った。尻尾がパタパタしてる。威厳があって少し恐い感じだったけど意外と可愛いかも。

よし、このまま殲滅行動をし続けよう。


「ここなら広いし、周りに人もいないし・・・」


私はいつも使えなかった魔法を使った。


氷血華(ひょうけっか)


そう唱えた途端、周りにいた魔物たちの中から氷が突き出し、遅れて血飛沫が飛び散った。氷の華のような見た目だが、残酷な魔法のためいつも使えていなかった。でも使う魔力も少ないし効率がいいのだ。


『素晴らしい魔法だな、主。我も機嫌が良くなってきた。』


そう言うと、グレイシャーが魔力を纏った。

そして、私たちの周りに結界が張られ、結界内以外はいきなり凍りついた。魔物たちもカチコチだ。

随分と張り切ったようだ。

隣でルーカスが感嘆の声を上げている。


「すごい、これがフェンリルの魔法の威力か・・・。」


今更だが、こんな状況で魔法がすごいだのなんだの言ってる奴は相当図太いと思う。氷漬けにされた魔物と、真っ赤な氷の華を咲かせた魔物、それに囲まれていながらそんなことを言うだなんて。意外と図太い神経だな。

グレイシャーは尻尾をパタパタとさせながら、嬉しげに言った。


『我の力の凄さが理解できるとは、お主人間にしてはなかなかやるの。』

「純粋な人間では無いですしね。」

『む?まさかお主、ヴァルの血筋の者か?』

「えぇ、そうですね。」

『道理で見知った魂な訳だ。』

「ヴァルのことをご存じで?」


そう聞かれるとグレイシャーは誇らしげにこう言った。


『知ってるも何も、我の最初の主はヴァルだ。』


驚きの事実。でも、今はそんなこと考えてる場合じゃない。

話しているうちに魔物たちがまた近づいてきてる。グレイシャーの魔法がとどかなかった奴等だ。


「ルーカス、グレイシャーに実力を見せてやれ。」

「かしこまりました。」


そういうと、ルーカスは結界の外に出た。

一瞬しか見えなかったが、また黒い笑みを浮かべているように見えた。


『お手並み拝見だな。』

「えぇ。」


私たちが見ている中、ルーカスは戦いを始めた。

投稿する日にちも時間もバラバラですみません。

グレイシャーとは氷河という意味です。

詠唱考えるのにものすごく時間かかりました。

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