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好きを超えて

作者: タマネギ

あとどれくらいで、

暮らせるの。

あとどれくらいで、

一緒にいられるの。


先のことなんて、

誰にもわからない。

それはそうだけど、

それはそうなんだけど。


幸せそうだったから。

約束なんてしなくても

よかったんじゃないの。

一人になると思うの。


どこにいても、

誰といても、何をしても、

あなたのことが

頭から離れない。


もう夏の日差しだから、

よけいに怖くなる。

あなたがいなくなる、

そんな日が来そうで。


ワクチンをうてば、

落ち着いてくればと、

皆、思っているところで、

元通りになるところかな。



電車に揺られて、

窓の外を見ていた。

山並みにそって、

町並みが続いていた。


どうしてそんな会話が

頭に浮かんだのだろう。

どこかの誰かの心に

共鳴したのだろうか。


人々がそれぞれに

暮らしている。

良いことも悪いことも、

時の流れに乗り。


幸せも不幸せも、

百年後には見えぬのに。

見えぬどころではない。

ずいぶんと冷めた感覚。


子供たちが健やかに、

大人たちが心豊かに。

すべての自然と物事が、

その為に共鳴して欲しい。


ねえ、くだらないか。

形而上学的なことなど。

浮かんだ会話の続きを、

想像したほうがいいか。


詩の数々に、好きが

描かれている。

木星の衛生の生命も、

好き、で満ちているか。


好き、でたまらない

そんな存在であるといい。

時代が時代なら、

命をかけた存在でありたい。



他府県には行かないでと

アナウンスが流れていた。

他府県からホームに着く。

往来の人が押し流される。


どこかに共鳴する心が

きっとある、きっと。

夏の日差しを睨むような

経済の中にいても。

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