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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第1章〜異世界転移〜
9/20

間話 膠着

遅くなりました!すいませんでしたぁ!!!!!!!!!!



薩摩藩 沿岸部


ここにはメリー機械連合王国の植民地軍の30隻の艦隊と植民地陸軍1万人を運ぶ輸送船団がいた。

なぜ全ての植民地軍がいないか?というと植民地軍は新たな新興国に攻め、属国にする以外にも元々持っている植民地の統治もしなければいけなかった。

今回、彼等の航空機が届かないほどの距離にある江戸日本の大きさをきちんと調べずに別任務についている戦艦を含めない巡洋艦5隻、それらは地球でいう旧ロシア帝国軍艦クニャージ・ポジャールスキーに極似している。その他は25隻の駆逐艦やコルベット、それらは旧英国海軍のハヴォックの様な見た目に5インチ砲を2問搭載しているのが10隻、その他は機銃やらを載せた本当に対新興国用でしか使わない様な兵器であった。

これでも少ないように見えるが、本来ならばこの半分であった。なぜいつもの倍なのかというと使節がシマヅとかいう輩に斬られた事への怒りだろう。

そして遂に植民地上陸軍が誰もいない海岸に次々と降り立っていった。

メリー対新興国侵攻作戦の幕開けである。


「提督、一応全ての弾の半分を使い艦砲射撃を実行しましたが誰もいないので意味がないのでは?」


「お前は何も分かっていない、敵は我々の使節を斬ったのだぞ。そんな奴等には我々の力を見せつけ恐怖を少しでも覚えさせるのだよ。その為に艦砲射撃を行ったのだ」


「なるほど!流石提督殿!提督殿はいつも私の考えのその先をいきますな!」


「ふはは!そうだろう!あとはゆっくり侵攻が終わるのを待つだけだ」


彼等は島国相手に戦うという事が初めてであり、今までは陸上に艦砲射撃をしてきた事しかない無能の集まりであった。

それ故にいつも通りに艦砲を撃ち込んでいれば勝てるであろうと考えていた。

しかしそう油断をしている時だった。


「ん?あの艦隊はなんだ?」


「どれだ?」


「あの艦隊です」


「なんだろうな、見張りが何も言わないのだから味方の増援か何かではないのか?」


しかし見張り達は見張りをしているのではなく、どうせ何も起きないだろうとのんびりしていた。


「その可能性が高いですね」


こうして30分が経つとようやく、、


「あの艦隊は我が国の旗ではないぞ!」


「じゃあどこだというのだ!」


「分からない!」


見張りが報告もせずに言い争っていた。

そう言い争っているうちに敵船との距離は1kmを切っていた。


ドオオオオーーーンンンンンン


急に船内に大きな大砲の音が、響き渡った。


「なんだ今のは!」


「何者が急に撃ってきました!」


彼等は未だに新しく編成された江戸幕府連合艦隊が敵だと認識していなかった。


なぜ認識できていなかったかと言うと鉄鋼船やらガレオン船が合わせて250隻も出てきたからである。

彼等は新興国ごときがガレオン船を持っているわけがない、そう思っていたからである。

彼等に敵味方識別装置なんていう便利な物はなく、見張りが江戸幕府連合艦隊の旗に気付くまで味方と思いこんでいたのである。

だが植民地軍は練度が驚くほど低い為、報告する前に言い争っており、その内に江戸幕府連合艦隊の大筒の射程距離に入ってしまったのである。

全く戦闘の準備をしておらず船員達が遊んでいた時に急に100隻に積んである大砲が撃ってきたのである。

江戸幕府連合艦隊の弾は爆発はしないものの植民地軍側の装甲は江戸側とそこまで変わらない為当たれば貫通し、船員にダメージが入る。

だが植民地軍側も徐々に反撃を開始し、江戸側の船を沈め始めた。

だが江戸側は数が多い為150隻の斬り込み隊が突っ込んでいきそれぞれの船へ乗り込んでいった。

植民地軍と江戸軍が船内で白兵戦をしている時、植民地陸軍を運んできた輸送艦隊が反対から逃げようとしていたが、そこへ九州、中国地方の藩の戦国時代の時に作られた水軍が輸送船団を取り囲む様に現れた。

その数500、そして400隻が輸送船団へ突っ込み船内に乗り込み、少ない船員を倒し次々と船を鹵獲していった。

こうして海戦が終わった。

江戸幕府連合艦隊の相手が正規軍だった場合は負けていただろう。

しかし植民地軍は練度も船の質も江戸幕府とそこまで変わらない為数の多い江戸幕府連合艦隊側が有利であった。

この海戦のそれぞれの被害は

江戸幕府連合艦隊側 10隻沈没60隻損傷

植民地海軍側 戦闘艦25隻鹵獲、5隻修理不可能

植民地輸送艦隊 30隻鹵獲

江戸側の圧勝とまではいかないが江戸幕府が修理できるほどの損傷しか負っていない戦闘艦が25隻と輸送艦が30隻鹵獲できた事で江戸幕府の戦闘能力はぐんと上がった。



同時刻植民地上陸軍前線基地


そこでは偵察隊が海戦が起こり我々の大敗だという報告を聞き司令官が悩んでいた。


「くそっ!こうなればこの新興国の村や町から略奪をして物資を賄うぞ!とりあえずこの先に村を発見しそこに穀物があるらしい!行くぞ!」


「流石!司令官殿!行きましょう!」


植民地上陸軍が発見した村は実は江戸幕府側の罠であった。

村人は全員避難させたくさん米俵を置いておき、補給の切れた上陸軍が米俵へ群がっているところを隠れている軍勢で討ち取るつもりであった。

普通の軍ならばこんなあからさまな作戦には引っかからないが補給を失った軍からしてみればそこへ行くという選択肢しか生き残らなかった。


「おお!これが食糧か!よし!たくさん穀物があるから結構持つだろう!もう夜だからここで一旦休憩だ!ここは後ろを崖、周りを森で囲まれているから守りやすいから敵に見つかっても大丈夫だ!」


そうして上陸軍が寝て休んでいる時だった。


「ん?崖の上から何か音ぐあっっ!!」


見張りの兵が何やら音がするため崖の上を見ていると急に上から降ってきた石に当たって絶命した。

最初は皆岩雪崩か!と思ったがまた別の音が聞こえるのでまた上を見るが音がするだけで暗くて何も見えないな。そう思っていた時であった。

明らかに岩ではない槍が降ってきた。

いや正確には降りてきたのは馬とそれに乗っていた武士であり、その武士の持っている槍で刺されたのだが、死んだ兵士には槍が急に降ってきたように見えたのかもしれない。

そこからは悲惨であった。

突然崖から降りてきた島津武士を主とした江戸幕府軍が何事かと起きてきた兵士を次々と挿して殺していった。

兵士達が森へ逃げようとするとそこへ弓が降ってきた。そして四方から銃が撃たれたり、大筒や石火矢を撃たれたりで壊滅、そこへ騎馬隊や武士団が突撃していった。

この戦いで江戸側100人、植民地上陸軍側7000人が死亡した。江戸側の被害の少ない理由はいきなりの奇襲で上陸兵達が武器を持たずに逃げはじめたからであった。

そして3000人の捕虜は全員無様に殺された。



「うむ、奇襲ができなかったら我々は負けていたかもしれなからな!よくやった!」


徳川家康は自らの作戦で勝ったという報告を聞き、とても上機嫌だった。



しかし植民地軍幹部はそんな家康の気持ちとは全く逆であった。

急に新興国を余裕で侵攻できると思っていた軍と連絡が取れなくなったからである。

残っている植民地軍は元々持っている植民地を治めるのに使っていた。

だからと言って正規軍に新興国を倒してもらうのは正規軍でしか新興国を倒せないのか?と周りの国から言われてしまうため王国のプライドが許さなかった。


「どうするんだ?敵は思っていたよりも強いぞ?」


「俺に聞くなよ!これは皇帝に秘密にしよう。少しだけ手こずっていると報告をしておくからお前がなんとかしておけ!」


「無茶言うな!これ以上どうすればいいってんだ!

航空機も届かないんだぞ!」


こうして2人は言い争いを続けていたが結局結論は出ずに戦線は膠着した。



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最近ブックマーク登録が10件超えてたのみてうおお!って思いました!これからもよろしくお願いします!!!!

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― 新着の感想 ―
[一言]  メリー機械連合王国の植民地軍、まだ自分たちの愚かさに気付いていませんね。そもそもプライドにこだわり過ぎ。  こういう場合にプライドにこだわると、ほとんどの場合、余計悪くなる、泥沼にはまる。…
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