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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第2章〜生き残る為〜
16/20

進出

今日から夕方の18時に投稿しよう





ギガ王国との戦いから2ヶ月が経ち、その間に色々な事が起こった。

ギガ王国の戦後処理でギガ国王は象徴となり、ギガ王国自体は民主化を遂げた。

最初の頃は民主主義という概念すら知らなかった国民達に民主主義とはどういうものかを1から教えるのに時間がかかったが、元々新しい事に馴染みやすい国民性の為、国民は民主主義をすんなり受け入れた。

そして3ヶ所に日本国防軍が滞在する在戯日軍基地が建てられる事も決定した。

場所は聖ミリシマム国の国境付近、その属国ミリシマム領ワン国の国境付近、ギガ王国首都ティルボ付近である。

なぜ聖ミリシマム国の国境近くの場所になったかと言うと聖ミリシマム国は選民思想の持ち主で最先端列強国以外の国の国民は全員奴隷同然と考えているという様にカンドロス王国から説明された為、危険と考えたからである。

実際に聖ミリシマム国はギガ王国に少し援助をし、3ヵ国連合軍と戦わせてどっちが勝つか実験台にしていた。

この2ヶ月の間に日本は様々な国と接触をした。

まず最先端列強7ヵ国の内6ヵ国と出会った。

未だにメリー機械連合王国という国には大日本帝国の使節団と日本国の使節団を乗せた船が向かっている途中だがもうすぐ到着しそうである。

その他たくさんの中小国とも接触し貿易協定やら色々各国と結んでいった。

中には聖ミリシマム国の様に砲撃してきたり交易を拒否する国もちらほらいたが交易が結べない事による影響はほとんどなかったので仕方がないとして全て流している。

この様に日本は一部の事を除けば順調に進んでいた。


東京都 首相官邸


「う〜む」


「どうしたんですか?そんなに難しい顔をして」


「3つ気になる事があってだな、聞いてくれるか?」


「もちろんいいですよ」


「まずこの間軍事演習をしていた第一帝国アル・メドルの事なんだが、本当にこの世界に連れてきたのは彼等なのか?もう既に『詳しい事は使節団同士で話し合い為一旦帰国してもらいこの事を伝えてもらっていいですか?』と伝えてしまったから手遅れなんだがな」


「おそらく本当でしょう。信じられませんが彼等の言っていた状況は我々に起こった事と全く同じ状況です。ここは異世界なので何が起こっても不思議ではありませんよ」


「そうか、、2つ目に1週間前に接触したムーという国なんだがムーってあの消えた大陸のムーか?」


「分からないです、がムーがこの世界に来ていても何もおかしくはないですよ。既に我々がこの世界に転移しているという事が起きてるんですから」


「そうだよな、それならアトランティス大陸とかレムリア大陸とかがこの世界にあってもおかしくないよな?」


「そうですね」


「是非とも接触してみたいものだ。そして最後になんでこの世界はこんなにも軍事技術や生活様式など国によってかけ離れているんだ?」


「確かにそうですね、我々の様に魔法が使えない民族というのもいる様ですし全ての国とは言いませんが転移してきた国が多いからそれぞれの歴史や技術がバラバラなのでは?」


「なるほど、ますます興味が湧いてくるな」


「私も興味がありますが、総理。今は手元にある仕事を終わらせましょう」


「分かったよ。休憩してたんだよ休憩を」



リスサムリン海 海上


「もうすぐですかね?」


「もうあと2時間くらいだと思いますよ」


「しっかし長いですね〜」


「本当ですよ、途中のムーからはずっと海ばっかですもんね」


「最初は綺麗でも飽きてきますよね、、」


「陸が恋しいです。ん?あれなんですかね?」


「ん?どれですか?あ!あの黒い煙ですか?」


「そうですそうです。メリー機械連合王国の船ですかね?」


「多分そうなんじゃないんですか?機械連合王国というほどだから蒸気機関くらいは持っているでしょうからね。まあこの船には海上国防軍のあきづきとおおなみ、それに大日本帝国海軍の長門、扶桑、冲鷹率いる艦隊もついているんですから安心ですよ」


「そうですね、先程日本国の軍艦から飛んでいった、え〜ヘリコプターでしたっけ、おそらくそのヘリコプターがなんとかしてくれてますよ」


「でもどんどん近づいてきてますね」


「ええ、本当ですね」



国防艦あきづき艦内


「あれはなんだ?ヘリコプターの警告に対しても一切反応をしめさんな、、通信士!一旦ヘリを帰還させろ」


「了解。こちらあきづき、一時帰還せよ、繰り返す。一時帰還せよ」


『了解した。帰還する』


「この船はあれだな、あの装甲巡洋艦に似てる。ん〜、田中二佐!この船どこかで見た事がないか?」


「この船はロシア帝国時代の装甲巡洋艦アマルフィに極似していますね」


「そうだ!それだ!だがなんでこんなにも似ているんだ?」


「ただ形状が似ているだけなのでは?」


「そういう事にしよう。よし!あの船へと近づき拡声器で目的を尋ねろ!」


「了解」



装甲巡洋艦シュレッティン艦内


「おい!なんだあの巨大な船は!」


「分かりません!」


「とりあえず近づき拡声器を使って目的を聞き出せ!」


「アイアイサー!」


「くそっ!なんだってんだ!あの戦艦は我が海軍最強のエルタラネモスキーよりもでかいじゃないか!」


「目標艦の内1隻がこちらへ舵を切って向かってきています!」


「おそらく目的を聞き出しにくるんだろう。相手がやってる様に砲を全て上に向けておけ。そして本部にこの事を通信しておけ!おそらく危険ではないが念の為だ!」


「アイアイサー!」


「それにしてもものすごい速さだな」


シュレッティン艦長ロキナモノスキーが言う通りあきづきは速さ30ノットでシュレッティンへ向かっており、シュレッティンの最高時速より7ノットも上回る速さで航行しているのである。


「目標艦との距離500....450....400」


艦橋には皆緊張の為黙っており、目標艦との距離を伝える声だけが響いていた、すると...


『こちらは日本海上国防軍国防艦あきづき!貴艦の航行目的を問う!繰り返す、貴艦の航行目的を問う!』


「なっ!日本国だと!」


その時ロキナモノスキーは東の海に侵攻した植民地軍を壊滅させ、植民地軍が再編成をして倒そうとしている日の本、日本という国があった事を思いだした。


「確か侵攻した植民地軍に家族がいた奴がいたよな?まずいぞ!!」


ロキナモノスキーはこのまま誰かが日本と聞き攻撃してしまいあの大艦隊に沈没させられるのではと思い艦内放送で攻撃はするなと言おうとしたが遅かった。

そう、侵攻した植民地軍に家族がいたのは通信士だった。


「司令部!こちらシュレッティン!ここに蛮国の日本がいます!至急応援を願いたい!」


「カリースニンやめろ!」


「全乗員に告ぐ!あの艦に攻撃を開始しろ!」


「誰かこいつをひっ捕らえろ!」


「早くやめされろ!」


皆あの大艦隊相手に戦うのはまずいと考えカリースニンをやめさせようとした。

だがそんな事に艦橋がなっているとも知らずに艦後方から誰かが機銃を目標艦へ撃ち始めた。



国防艦あきづき艦内


「なっ!対象が攻撃をしてきただと!今すぐあの艦から離れろ!」


「正当防衛射撃をするべきです!」


「分かった!正当防衛射撃を開始しろ!目標は敵砲台と機銃!撃てー!」


ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!と立て続けにあきづきに搭載しているMk.45 5インチ砲が火を吹いた。

相手の砲台やら機銃やらがドンッという音と共に1つ壊れている。

遠くにいたおおなみも共に正当防衛射撃を実行してくれており、大日本帝国海軍の冲鷹からも艦載機が離艦していっている。

ものの1分でこの戦闘は終了した。

敵艦の武器は回転式砲台から対空機銃やら何やら何まで完璧に破壊された。


「敵艦橋の中で大きく手を振っている人がいます!」


「よし!武装させた乗り込み部隊を大日本帝国海軍が編成しているらしいからしばらく待機だ!」


「了解」


この事件は後々日円海軍衝突事件として今後の世界で教科書にのる一つの事件であり、ここからまた大きな事件に発展していく事となる。



最後まで読んでくれてありがとうございます!

hoi4面白いですね。

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