私のたった一人の友達
「エイミー、エイミー!」
ああやっと帰ってきてくれた。今日は何をしてくれるのかなぁ 楽しみだなぁ
「エイミー、今日学校でね…」
瑠璃子が話してくれる学校のことはいつも面白い。私は学校に連れて行ってもらったことがないから。いつか一緒に学校に行ってみたいなぁ…
「エイミーどうして人に…」
エイミーは私の人形で人間ではない。なのにどうして?今目の前にいるのは本当にエイミーなの?
「瑠璃子、驚かせてごめんね。本当にー」
「なんで謝るの⁈」
瑠璃子はエイミーの言葉を阻止するように言った
「だってエイミー、私のこと助けてくれたじゃん」
エイミーは何も悪くない。私のこと心配して人間になって出てきてくれた。心配をかけた私が悪い。
「うん ありがとう」
そう言って私の考えていることなんて全部わかっているみたいに笑った。
それから友達にエイミーが見つかったことをいい家に帰った。祖母はエイミーのことはあまりふれてこなかった。
次の日に学校に連れて行って案内をしてあげた。エイミーはものすごく楽しそうだった
日を重ねるごとにエイミーはますます人間ぽくなっていった。私はエイミーと話ができることがすごく嬉しいかった。
ある夜のことだった。家のテラスで星を見ながら明日どこに行こうか話している時だった。突然エイミーが泣きはじめたのだった。どうしたのかとエイミーを見るとエイミーの体が光り始めていた。私は思わず
「どうしたの?」
と聞いてしまった。するとエイミーは
「もうお別れの時間になっちゃった…」
と泣きながら話した。私はエイミーが嘘など言ってはないとすぐにわかった。だが光りとともにエイミーは消えていくのがわかった。「そっか もうお別れなのか。でもこうやって話せなくてもいつも一緒だからいいよね」
私は思わず涙がこぼれそうなのを必死にこらえ笑って見せた。
「そうだね。いつも一緒だから大丈夫だね」
エイミーも必死に涙を拭いて笑ってくれた。私はエイミーを抱きしめて温かみがなくなり小さくなっていくのを感じていた。人形に戻ってしまったエイミーを見るとなぜか涙が溢れた。
ー 数年後ー
「行ってきまーす」
私はそう家に向かって叫ぶと足速に走っていった。もうエイミーとは話すことは無くなったけど、いつもエイミーを見ると笑っているように見えた。
私はエイミーのおかげでなぜか勇気をもらったのかもしれない。今では、たくさんの人に囲まれて誰からも頼られる存在だ。そしてエイミーはいつまでも私の心の支えとなっていた。




