狩人候補 ~剛~
産まれたときから俺は本当のことしか言わないような、バカ正直で素直な子だと周りから言われて育ってきた。
その性格から家族に好かれていたりご近所の人にも可愛がられていた。俺はそれが嬉しかった。しかし、まぁバカで素直なのは少し変な癖ができることになっていたのだ。身長が高くガタイも良く持久力も高いのでと勧められたサッカーをやればフェイントには引っかかるはパスのコースは敵にすら分かりやすいパスコースで俺はその度にその癖を治せとよく言われる様になっていた。まぁ、少なくともサッカーなどでは活躍できないので今度は野球をやってみることになった。すると投げる球の速さからいきなりピッチャーに任命された。まぁ、そのチームのピッチャーになってからというものの、数試合どころか数イニング投げたところで監督から「お前バッティングピッチャーになった方がいいんじゃないか?お前の球は速いから良いバッティングピッチャーになれるぞ。」と冷やかしににたリストラを宣告された。まぁ球筋が素直で軽く、当たれば最低でも外野の初期位置よりも後ろに上がってしまうという嫌な感じのピッチャーになってしまったのだ。
俺はその時から部活には入らなくなった。この素直さはスポーツには向いていないのだ、と。相手を騙そうとしても視線がすでにそちらに向いていたりフェイントしようとしても自分が逆に絡まってしまったり………。もう、散々な結果になることが多かったので単純な行動でもできたり対人戦では無いスポーツをやるのが俺にとっての普通になっていた。
俺はどんな時でも嘘は付かなかった。嘘を付くといず誰も自分を見てくれなくなると、周りに可愛がられていたときから不安になったのだ。そうすると嘘を付くことも人を騙すこともできなくなった俺に待っていたのは、自分の目の中で起きた両親の事故死と冤罪による少年院への収容だった。
小学校を卒業してから、両親に頑張ったからと温泉旅行に行くことになったのだけど、その時に交通事故にあった。幸い俺は軽傷ですんだものの、両親はかなりの重傷を負い、母さんは元々体が弱かったので2日後に、父さんは母さんが亡くなってから気力が無くなったかがそれでも俺のために生きようとしてくれたのか5日後に亡くなってしまった。交通事故にはトラウマがあり、俺は一人っ子だったので悲しみを分かち合う兄弟もいない。そのため俺はただ一人で泣いた。ただ、その時の俺が中学生になる前だった事が幸いだった。
自分の食い扶持を稼ぐために時には学校をサボってバイトしていた。一日中バイトしてる日もあったのでそれなりにお金は貯まり、成績も中の上ぐらいはキープしていた。そのため高校にはなるべく学費の安いところを選んで入学した。それが去年の話だ。
その後は高校の学費を稼ぐという理由でバイトで週に何回も休むことは了承され、日々バイトをしていた。そのために学校内の噂についてはあまり知らなかったのだ。両親がいない、頼れるような常識を持った親戚もいない俺はスケープゴートにはうってつけだったのだろう。俺は最初、万引きやら恐喝をしたという理由で警察に呼ばれていたと高校の生徒指導室に行ってはやっていない事を証明しては真犯人を探してそこの教師が鉄拳制裁などをするというのが繰り返されていた。俺はその時はやったときに名前を聞かれたときに自分の名前を俺の名前で言ったのだろう。漫画を盗まれた書店にも恐喝があった公園にも俺は一回も言ったことがない。それは全て証明できた。
しかし、それが段々エスカレートして、とうとうアイツ等は俺に殺人の免罪を被せてきたのだ。それも、かなり計画的にだった。凶器は、学校の備品の金属バット。被害者は少々裕福な家庭のオトオドしている事の多かった上級生で、ソイツは高校の敷地内で殺されていた。よくよく考えてみると、俺は少年院に入れられる直前までソイツの名前も顔も知らなかった。ただ高校側は俺の事を一切信じなかった。金属バットには俺の指紋が付いていて、しかも高校の敷地のために言い逃れはできないだろうという高校と警察の判断だった。
「俺はやってない。」
真剣な表情で言っても、嘘一つついていない事も周りにとっては「嘘つき」と判断された。元々クラスメイトとの仲が良いわけではないので俺は罵声を浴びせられ続けた。担任の教師すらもそう言っていた。ただ、俺は「違う、俺はやってない」という言葉を繰り返すだけだった。
唯一の味方は俺の冤罪を見抜いていた生徒指導室の教師だけだった。しかし、冤罪とはいえよく生徒指導室に入っている、両親がおらずバイトしなければ学費が払えないという事柄と金属バットに付着していた指紋から俺は殺人犯に仕立て上げられた。実際には金属バットは俺が体育の時間に一番最後に使っていたからだ。それに、バイト尽くしなのはパンフレットでは安かった学費がその倍ほどだったというのも関係していた。高校に入られなくなると想い、恐喝などは絶対にしていない。そもそも、そんな強面でもない。しかし、高校側は速く犯人を処分したかったようで、俺は完全にスケープゴートにされていた。
後日、殺したのは同じクラスだった高校の理事長の孫である男子生徒だったと、面会に来た生徒指導の教師は言った。なんでも、高校の理事長は俺のような生徒を入れるためにこんな事を平気でするらしい。しかも、教師にも脅しをしているため生徒指導の教師も告発できないと嘆いていた。警察側にも理事長と接点のあるものがいる。そうすると自分とその家族にも被害が来るらしい。俺の無念を晴らしてやりたいが、自分の家族にまで手を出される事を思うと、泣き寝入りしそうだと生徒指導の教師は話していた。まぁ、正直バイト三昧でクタクタになるよりも三食の安定している院の方が快適だと感じていた。少年院に入ったのは、高校に入ってから僅か2ヶ月ほどで、雨が針のよう鋭く降る梅雨の日の事だった。周りからは犯罪者やら人殺し!!と罵倒されたが俺には雨の痛さと、雨の音にかき消されていた。どっちにしろ俺は殺人なんかやっていない。冤罪なんだから、気にしないでいた。ただ、近所の人に言われた「最初の嘘がこんな事だなんてねぇ………」と、俺はその時だけは泣きたくなった。違う、違うんだ。俺は本当にやってないんだ。そもそも殺された奴の顔さえ知らないんだ。だから、もう何も言わないでくれよ。
少年院での生活は規則正しく、正直言ってバイトで決まった時間に寝ることが少なかった俺にはかなり快適な場所になっていた。まぁ、四人部屋のために一番遅く寝付く俺には他の三人の寝息で少しだけ落ち着けなかった。朝は5時に起き、寝間着から服を着替え、顔を洗い歯を磨いてから点呼を確認し、部屋から出る。そして朝の運動として院の敷地内にあるグラウンドでジョギングさせられる。俺は初めて参加したときは余裕だと思っていたものの、俺が慣れてきていると感じたのか日に日に厳しくなっていた。それでも着いていこうと努力していた。ジョギングが終わってクタクタになりながら、汗を流すためにシャワー室に入り、その後に一日を過ごす服に着替える。この作業服だけは自分達で洗うのだが、寝間着とジョギング用の服は中等部の洗濯班に任せるのだ。中等部には洗濯のやり方などを教わり、その過程で高等部の服も洗うのである。
作業服に着替えてから最初にするのは朝食だ。正直言ってあまり楽しみの無い院の中での数少ない楽しみの一つだ。まぁ、和食ばかりで毎日同じ様な物なため文句を言う奴も多かったらしい。お茶と白飯と味噌汁、魚の干物か卵焼きで、洋食風になるのは前日に問題を起こした班だけとなる。その班は三食まとめて焼かれていない食パンと水だけになる。夕食にはたまに良い物が出る……それも、問題が前日に起こったときには必ずと言って良いほど出るのである。流石に朝から食パンだけだとその日の気力も下がるので問題を起こさない班が多いのも事実なのだ。朝食の時間は6時15分から6時45分までと長めにとってある。しかし、朝食と昼食ではおかわりは禁止されている。流石に食い過ぎで倒れ、班に迷惑をかけさせないための配慮だと思う。しかしそれでも腹は減ってしまうほどの量なのである。まぁ、食パンの班はおかわり禁止なのだけど。
朝食が終わってからは8時まで自室の掃除となる。問題を起こした班の内一人は施設内の窓拭きもしなければならないペナルティもある。問題を起こしていなくとも班の中の一人が別の場所を掃除しなければならないときもある。主にトイレ掃除やら大浴場、シャワー室などの掃除なので文句を言う奴は少ない。しなければ毎日汚いところでやらないといけなくなるからだ。部屋の掃除とはいっても布団を片づけてから掃除機をかけ、窓を少し開け換気をするぐらいで大体終わる。ただし、サボリは許されていないのである。
そして、9時からはまるで学校の授業のように仕事がある。唯一院の敷地外に出ることがあるのだが、そういうのは基本的に高等部の中でかなり問題視されている奴等に与えられる。基本的には異常者の相手をしたくないとかの理由で従業員が掃除すら放棄している精神病院の掃除などで正直あまり外の景色は見えず、空気も悪いためにあまり出たがる者はいない。外に出るもう一つの仕事は敷地外の山に作った畑での草取りや雪かきなどで、収穫などのときには行かないがかなりの重労働になるのである。普通はタンスなどの木造の家具作りやら金属の溶接などの仕事だった。その他にも様々な資格の試験を受けさせられていた。運転免許もその一つだったが、院を出た後に乗ることは無いような気もするが、とりあえず試験の勉強はしていたのである。それに、普通の高校の授業もやっていることもある。毎週テストがあり、四人の合計が100を越えなければまぁまぁな感じのポリエチレンが積められている枕を取られてしまうのである。地味だがかなりキツい罰なので俺達は必死に知識を得るのである。
授業というか作業が終わるのは16時で、昼食は12時にある。昼食にはフルーツなどのデザートが出ることもあるが、基本はサプリメントだ。おかわりが出来ないのは仕方ないと諦めている。フルーツが出ると書いたが基本出るのはバナナかリンゴ、稀に梨や柿が出てくるのであるが、柿は基本渋柿なのでそこまで嬉く思えないのである。それと、夏にはお中元関連で素麺や冷や麦が出てくることもある。インスタントラーメンすら食べられない俺達にとって唯一の麺類なのでありがた~く食べている。両親が生きていた頃は飽きるほど食べていたが、長らく食べていなかった汁の味に感動しながら食べていたのが記憶に新しいのだ。
17時から夕食の19時までは部屋で待機だ。ただ、呼ばれたりしたら出る事もあるので、面会やらの事はこの時間に行われる。この時間に講師に頼まれて作業することもある。俺は毎日この時間に冤罪が認められて釈放される事を願っていたが、思いむなしく吉報は来ないのであった。
自分の班の仲間と話したり、支給されたトランプで遊んだりしていた。これらの娯楽品の支給は講師の依頼を何回も繰り返したために得られたのだった。講師の依頼は基本的に書類運びや講師室の掃除やゴミだし、講師用のトイレ掃除などの雑用がほとんどだった。
自分の班の三人は殺人ほどではないらしい理由で入れられたのだという。一人は暴力でスポーツ推薦で入ってきた同級生計8人の足か腕を粉砕骨折までさせたらしい。なんでもそのスポーツ推薦入学者が部費の横領をしていたのを見て注意したところ逆ギレされ殴られたのでやり返したという。そいつらの方が高校にいる方がよっぽど悪なはずなのになぜか自分がすべて悪いことにされたと愚痴ってる事が多い。二人目はというと、一人目と同じような善人ではなく、親戚のおじさんに頼られてドラッグの売人をやっていたらしい。本人は薬を使った事は無いと言っている。とりあえず禁断症状で暴れ出す心配もないので安心している。三人目は普通に万引きなどで来たらしいが一応ヤクザの息子らしく面会の時間には必ずと言っていいほど親や親の舎弟が来るらしい。本人は怖いから将来はフリーターになりたいと嘆いていた。
そして、19時には夕食になる。基本的に主菜となっているのは既製品のハンバーグか冷や奴であまり嬉しくないような物が多いが、月に何回かは月の感覚やらを忘れさせないためにという配慮で別の物になる。しかも手作りになっているので真心が込められていると涙を流しながらご飯をおかわりするのである。俺の記憶にあるのは豚カツと鳥の照り焼き(クリスマスだったらしい。)、お好み焼きなどである。その日に食パンになった場合の虚しさは出来る限り味わいたく無いものだと感じている。
20時からは班ごとに風呂に入る。大浴場はその日の疲れがかなりとれるものの、講師も入浴しているのであまり気楽に浸かれないのは仕方ない。まぁ、ここまでは問題ない。確かに講師と風呂が一緒なのは緊張する。それに、講師はジャンケンで順番を決めているのとそれぞれあがる時間が違うために、風呂の中で講師に一番恐れられている奴と同じ時間になる可能性がゼロではないのである。その講師はとてつもなく音痴で失神するやつも出てくる。それだけ恐れられていることを知らない講師は一番タチが悪いと思ってしまう。
そして21時に部屋に戻り、点呼をとってから就寝する……。
そんな毎日を過ごしていた時、転機が訪れた。ヤクザの息子などの同室の班員が院を出る事になった頃、講師の一人が俺を呼び出した。
「なぁ、剛。お前は冤罪を主張しているんだろう?」
講師の一人にそう言われて俺は頷いた。実際にやってはいないのに俺はこの場に立っているのだ。
「確かにお前がやったような証拠がある。だが、その金属バットになぜか別の奴の皮膚の細胞も付着してたんだよなぁ~。これに血痕が付着していた。そ~し~て~お前は死亡推定時刻には補講から帰る途中だった。それをようやく警察側が特定した。これによりお前の罪は少なくなったが、それでもお前は信用されていないんだなぁ。高校の他の奴らはお前を完全に犯人として半年以上も言い続けていて、お前はここから出ても居場所は無い!!はい、それではこれから剛にピッタリのこれからを話そうか!!」
講師は軽い口調で俺に笑って見せた。どうやら冤罪は認められるが高校の理事長の息子(冤罪被せてきた奴の父親)が若き市長に選ばれたらしく、俺を犯罪者としてまたも無罪の罪で今度は終身刑と同じ様なものにさせたくてそうしたらしい。
「警察は身勝手で無能だなぁってつくづく思うよ、俺も。冤罪簡単に受理するわでな。俺の従兄弟もそうだった。だがな、今後お前が刑務所に行かなくても良いようになる方法があるんだ………しかも、お前の冤罪も無くせる特典付きだ。」
その講師の言葉に俺は二つ返事で了承した。居場所になるかは分からないけれども俺はこれから新しい道を進むんだ!!と叫ぼうとしていた。
「そうか、行ってくれるか。良かった。奮発して買ったこれも無駄にならずに済みそうだ。じゃあな。しっかりと、俺の遊ぶための金を稼いできてくれよ。」
そう言って講師は俺に催涙スプレーと思われる物を吹きかけた。急に眠気に襲われた。俺ってなんか甘言に乗ることが多いかもしれない。そんな後悔をしながら倒れ込んで眠ってしまった。
「お前は冤罪では無くなるよ。なんたって本当に殺人をするかもしれない。どちらにしろ間接的に関わるんだ。もう本当の罪になる。お前の冤罪はそうやって無くなるよ。」
もう二度と会うことのないであろう講師の最後の言葉は上手く聞き取れなかった。ただ、最近は無かった不規則な時間に寝る事がここまで嫌な物になっていたかと気付いたのはその数分後だった。
講師に眠らされてから目を覚ますと、そこはシンプルな部屋だった。しかし、同室の班員らしき奴等の姿は無い。どうりで少し静かになっている筈だ。それにしてもなぜ立派なベッドが置いてあるのに俺は床で寝ていたんだろうか………と考えてしまう。寝相は悪くないはず。それにベッドの上には人が使用したような皺が一つも寄っていない。これを見て思うのは俺は最初から床で寝ていたのだ。なんとなくここの部屋を準備した奴に腹が立ってくる。そう思っていると一つのパソコンと、その近くにあった紙が目に入った。
紙には『俺の代わりにしっかり稼いできてくれよ!!冤罪免除はそのついでにな!!』と書かれていた。
「まさか………俺、奴隷として売られちまったのか?このパソコンは唯一の娯楽なのか!?」
軽くパニックになっている俺はなんとか頭を冷やした。これだけ騒いでも誰も来ないということはとりあえず奴隷やら院では無さそうだ。
「パソコンの中身は気になるよな……ここの事がなんにも分からないし…………」
ふと後ろを向くとクローゼットがあった。クローゼットの中を開けると俺の通っていた高校の制服や安いからという理由で買っていた服があった。制服はクリーニングしてあるのか新品なのかキラキラとしていた。それに部屋着のような物には自分が持っていない服もあったが、俺はとりあえず高校の制服に着替えた。しばらく来ていなかったのでネクタイを絞める感覚が院からは出れたことを感じさせた。
「この制服にも血は付いていないんだよなぁ……。」
あの時の事件では死体の周りのうち血が床に付着していないのが分かっていた。つまり犯人は返り血を浴びているはずだ。しかしそんな事は一切言われていない気がする。まぁ、どうせスケープゴートにはそんな情報知らなくても良いわけだ。そう思うと少しだけ笑ってしまった。
そんな時だ。
『今回のゲームは人狼ゲームのアレンジとなっております。人狼ゲームの説明を聞きますか?』
と、音声が流れた。どうやら三時にこの部屋のドアが開くのでそのゲームの説明は聞いておいた方が良さそうだ。
『(人狼ゲームの終了条件についての説明。)』
このゲームでは騙しあいという感じのゲームらしい。どうしよう。俺はそこまで頭は回りにくいしすぐに他の奴らに騙されそうだ。それに、自分が生き残るのに人を殺したくはない。もしかしたら講師は本当に俺が人を殺すことで冤罪を無くさせようと考えているんじゃあと考えてしまう。………実質その通りだと思う。あぁ、やはり無理だ。俺は間違いなく死んでしまう。
怯えながら、三時を待つ。死にたくない。でも、殺したくない。また人殺しと罵られるのは嫌だ………それも、本当に自分の手で殺したときに、俺は多分泣いてしまう。
「でも、生き残らないと、俺は…………。」
誰にも聞かれないような呟きをして、俺は人狼ゲームの説明を聞いていた。そして、自分の希望にほぼ一致する職業があった。
「狩人か…………。誰かを守ってから死ぬのも、悪くないよな……。」
そして、三時になるまでもう一眠りする事にした。せっかく自由な時間に寝られる自由があるんだ。心を落ち着かせるために、寝ていてもいいだろう。
久しぶりに見た夢は外に出て自由に生きている自分だった。
三時になって起きてから、俺は涙を流しながら、立ち上がってドアを開けた。
絶対に、生き残ってやる……………。
とりあえず次回はアレンジされた役職とルールの説明です。
他の参加者の名前も全部出てきます。