5 校舎の戦闘と新たな仲間
3人は高機動車に乗り
廃材やコンクリートの破片をよけつつ進んでいった。
コンリートの道路はしかっかりと原型をとどめていた。ガードレールは折れ曲がっていて、電子棒もところところ折れている。
「でも、車だと目立つんじゃないか?」
雅一は後ろに座っていたためちょっと乗り出して助手席に座っているカノンに聞くと。
「大丈夫なんじゃない?見つかればAKでも撃ちまくって逃げればいいんだし」
そっけなく返事が返ってくる。
「そんなものなのかな~」
「そうそう」
どんどん北西の方に進んでいき学校が見える。
「ここが、二人が立てこもっている場所ね」
校門の前で高機動車が止まる。
「それじゃあ、シマリはここで待機。私たち二人で様子を見に行きましょ」
「わかった」
「わかりました」
返事をしたと同時に銃撃戦が聞こえる。
「毎回こんな感じだよな」
雅一がうなだれながら言う
「あなたって疫病神なんじゃない?だって、間違ってログインしてきてこんなことに巻き込まれたんだから」
ログインを間違えてきていることを知っているのはカノンだけなのでシマリは首をかしげる。
「疫病神って失礼な!」
雅一は抗議するのだが無視されて、
「さぁ、行くわよ」
カノンは、AK―47を2丁持ち。
雅一は剣とグラッチをホルダーにしまって進んだ。
銃撃の音がだんだんと近くなってくる。
カノンが俺を手で押さえる。
「この先みたい」
雅一はそっと覗くと教室をはさんで銃撃戦をしていた。
女の人が1人で銃撃している。
それに3人の軍服の男が応戦していた。
「やばいんじゃない!?」
雅一は心配そうに言うのだが
「大丈夫よ。絶対勝てるわ」
女の人がM4を窓越しに撃って応戦するのを、AK―47を持った軍服の男が応戦している。
徐々にコンクリートが削られていき穴が開いている個所も多数みられる。
それでもM4をぶっ放しては隠れと威嚇しながら撃っている。
「本当に大丈夫?」
雅一がこの劣勢な状況で心配している。
「もうそろそろ終わるかな」
カノンがそう言うと突然一人が倒れる。
紫色の髪のツインテールの女の子が突然出てきて、ナイフでもう一人を切る。
そして、その間に教室に立てこもっていた女の人が飛び出てM4をぶっ放し最後の一人も倒れる。
戦いが終わるとカノンが普通に歩いていき。
「さすが!キリにアヤネもやるね~」
そう軽い感じの口調で言いだす。
「まぁ、こんな所ね」
先ほどまで教室に立てこもっていた女の人で黒色で髪が長くとてもきれいな人が話しかけてくる。
「当然」
簡単に一言で終わらせたのが身長が150㎝前半ぐらいの紫色の髪のツインテールの子だ。
雅一が出ていくと、M4と拳銃を二人同時に向けられる。
「誰?」
「……」
雅一はなれたように手を挙げて
「撃たないでくれよ」
「大丈夫よ二人ともこの人新しく仲間になった人だから。」
カノンがフォローする。
そういわれると二人とも銃を下ろす。
「俺の名前はミノマサだ。よろしく!」
髪の人が、
「私のは、アヤネ。まったくカノンはいい男を見つけたじゃない」
「いやいや、違うって」
そんな風に会話が繰り広げられると
「…キリ」
紫色の髪のツインテールの子が簡単に自己紹介を終える。
「アヤネにキリもよろしくな!」
「最後に、シモハルとカオルとの合流だけど結構距離があるから明日にしましょ。シマリを車ごとこっちに呼んでここで一泊ね。」
カノンがMCDを見ながら言い
すぐさまシマリに連絡するとものの数十分でこちらに来る。
アヤネとキリとの再会に喜びつつサバイバルゲーム一日目が過ぎていく。
夜の見張りを3時間おきの交代にすることになる。
雅一はぼっと星空を見る。
「これって全部ヴァーチャルだもんな」
今までゲームを詳しく見たことがなかったので改めて感慨にふけっていた。
「しっかし、今日はいろいろなことがあったよな~」
一日でいろいろなことが起きた。
サバイバルゲームの開始やカノンたちと仲間になったりといろいろなことがあった。
この先も不運がないようにと切に願った。