表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/67

7 快進撃中 困ったときには拳銃を



 ☆

~トリック~

「ふぅー。楽勝、楽勝」

 カノンがMK48 Mod0を肩にかけながら、進んで行く。

 弾薬もたくさんあるために、まだまだ戦える。

「これなら、バシバシ進んで行けそうですね」

 シマリも顔に陰りがない。

「そうも言ってられない。敵、20」

 サキが言う。

「それじゃあ、またミンチにしますか」

『こちら、スター。後方から20。こちらの戦力でどうにかします』

「了解、こっちも来たから、各個撃破」


 カノンはXM8を2丁をそれぞれの手に持ち走り出す。

 シマリも、MAC-11と、グロック17をそれぞれの手に持って、カノンを援護する。


 グロック17は、プラスチックを多用して、軽量化し成功している。そのために、軽くて扱いやすい反面、若干の強度と反動が悪い。そのために主に、警察などが、よく使っている銃。


 ガードレールをうまく使っていく。

 カノンはガードレールを盾にして、屈みながら進んで行き、敵、2人を狙いをつけると、XM8を片手で発砲。その反動を利用して、回転してもう一方のXM8から5.56x45mm NATO弾が5発撃ちだされて当たる。

 敵兵2名はあっという間に倒れた。


 後ろから敵が近づいて来て、AK-47を撃とうとしたのだが、シマリのグロック17が火を噴き、そのまま敵の頭にあったって倒れていく。

「ありがとう」

「どういたしまして」

 シマリもMAC-11で適当にバラマキながら威嚇して、グロック17で正確に当てていくと言う、離れ業をしている。

 その間にもカノンのXM8が猛攻していき、まるで、剣舞を見ているかのように、銃を振り回して、銃弾を吐き出している。



「あちらさんも、頑張ってるから、こっちも行きますか」

「そうですね」

 サキとシノミも動き始める。

 サキがM27 IARを2丁持って撃ちまくる。

 シノミはサキの機銃掃射でひるんでいる隙に、グロック18Cを持って突入、バラマキ1人の胴体に穴が出来る。


 グロック18C、先程登場したグロック17と、ほぼ同じなのだが、18Cには、フルオート機能が搭載されており、毎分1200発撃つ事が出来る。


 シノミは、グロックを足元に落として、すぐにH&K UMPに持ち替えて、片手で10m離れたところにいた敵を撃つ。

 サキも負けておらず、機銃掃射により、5名、6名、7名と次々と倒れていく。


 足元にあったグロックを蹴って、前の方に蹴って、そのままスライディングしてから、グロックを取って、近くにいる敵に銃弾の嵐をお届けする。

 グロックの弾倉を交換して、次の敵を追う。


 サキもM27 IARを腰に掛けて、ホルスターからS&W M500を取り出す。


 S&W M500は、世界最強のリボルバー拳銃と呼ばれている。50口径(12.7mm)リボルバー用実包のマグナム弾という、最強の銃弾を撃つ事が出来る。

リボルバーは、オートマチックと違い、球を装填するときや連射性に難があるが、一発のダメージと精度と安定性は、ずば抜けている。


 サキは、S&W M500のマグナム弾をぶっ放す。激しい音と共に、敵は吹っ飛ぶ。

 素早くトリガーを倒して、そのまま次の敵へと当てていく。


 一方的なシーソーゲームが繰り広げられて、前衛組はあっというまに、20人を倒す。



 ☆

~スター~

「敵は……20だね」

 後ろから来てる。障害物が多いために、なかなか倒すのが難しい。

「障害物が邪魔でしょうがない」

 雅一がM4をフルオートでぶっ放すが、障害物が邪魔をして当たらない。

「それなら、私の合図と同時に、アングレで、右を狙って」

「わかった」

 雅一はM4のアンダーグレネードの準備をすると、シグレは背中にかけていたXM25を取り出して構える。


「何だ? その銃?」

「新兵器……結構高かった」


 XM25は、内蔵されたレーザーレンジファインダーで目標までの距離を測定し、射手が目標の前方3mから後方3mまでの間で起爆位置を設定すると、薬室に装填された25mm弾に情報が自動的に入力され爆発する。そのために、障害物に隠れた敵を狙うのにうってつけなのだ。


「このエアバースト弾は、1発で、M4を買うことができるんだから」

「それは高いな」

 XM25の真骨頂のエアバースト弾は、近接信管により、空中で爆発して、周りに破片などをまき散らすために、使い勝手のいい。お値段がどうしても高くなる。


「3,2,1、GO」

 シグレの声と共に、アンダーグレネードとXM25のエアバースト弾が撃ちだされて、前方の障害物の後ろに隠れていた兵が巻き込まれて倒れていく。

「すごいな……」

「高いから、あんまり使いたくない」


「次は私たちだね」

「さてと、久々のショットガンアクションをしますか」

 シモハルはM1014のショットガンを持ち、カエデはスパス15を手に持って、障害物を越えて突入する。

 スパス15は、セミオートで連射が出来るショットガン。さらに弾倉が箱型で、いちいち球を入れなくてもいいために、リロードも速い。

 越えていき、シモハルとカエデがショットガンから、散弾をまき散らす。


 散弾はかすっただけでも、一瞬動きが取れなくなる。

 さらに近くで食らえば、もう生きてはいられない。

 そのまま、スパス15の弾倉を素早く交換して、すぐに第二斉射をしていき、敵を沈黙させていく。


 シモハルはホルスターからニューナンブM60を取り出して、撃ち始める。


 ニューナンブM60は、日本の警察が使っているリボルバー拳銃で、小型で使い勝手がいい。


 カエデもショットガンを撃つのをやめてワルサー P99に持ち替えて、撃ち始める。


 それに続いて、雅一はMP-433グラッチを持って突入。シグレもUSP45を構えて混戦状態になる。


 なぜ密集戦には拳銃を使うのかと言うと、まず一番はコンパクトで邪魔にならないこと。

 あと、空薬莢が飛んだ後の跳弾が味方に当たることを防ぐのが大きい。

 そのために密集戦や、閉所戦闘においては拳銃やサブマシンガンを利用すると事が多い。


 一昔のVRMMOFPSや、テレビゲームでは、跳弾なんて表現しきれていないのだが、このGCTでは跳弾もリアルに再現されている。



 互いが互いにカバーしていき、敵を倒していく。

「カエデ危ない!」

 雅一がグラッチを撃って、倒れていて拳銃を持ち上げている奴を仕留める。

「ありがとう」

「油断するなよ」

「マサこそ」

 後ろからナイフを持って近づいてきた敵を、シモハルが片付ける。

「サンキューな」




「こんな所かな」

 20の敵を全滅。

『こちら、トリック1 上から何かが来る!!』

 カノンの無線と共に、上を見ると白いパラシュートで何かが降ってきているのが見えてきた。

「今度はいったいなんだよ……」

 雲に隠れきった空に、生暖かく鉄の臭い風が舞う。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人気投票を開催中です。ぜひやってみてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ