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-3 作戦開始と不可視迷彩

テイワズ

1・雅一

2・カエデ

3・シマリ


ソウイル

1・アヤネ

2・ヒメ

3・キリ


アンサズ

1・カノン

2・シノミ

3・シモハル



 ☆

~館山統合司令所~


 10分後に準備を終える事が出来た。

 みんな、うきうきしていて早めに準備をしていたのだ。

『こちら、ヴァルキュリアドラグーン。いつでもいけます』

『こちら、鶴亀運送、準備整いました』

「了解、鶴亀運送さんは、赤色と緑色のポイントに行ってください。ヴァルキュリアドラグーンさんは、黄色のポイントに行ってください。コールサインは、ビーナスシルクをコールチェンジで、ミスティで」

『ヴァルキュリアドラグーンは、ドラグーン』

『鶴亀運送は、タートルヘッドで』

「了解しました。ドラグーン、タートルヘッド。ご武運を」

『了解』

『安い、速い、安全がモットーですから』


 UH-60が3機と、AH-64が3機、空中を舞う。

 UH-60は、通称ブラックホーク。輸送ヘリとして大変便利なものとなっている。

 AH-64、通称アパッチ。攻撃ヘリとして、対地攻撃力も高く。防弾性能もよくなっている。

「着くまで、30分。持ちこたえてくださいよ」


『こちら、フラワーリング。制空任務の引き継ぎのために離陸します』

「了解」


『コールサインは、ハンターとコーラルです』

「わかりました」

 F-15EとF-14Dが空に飛んだ。



 ☆

~ヴァルキュリアドラグーン~


 ヴァルキュリアドラグーンは、名前の通り女性のみの騎兵隊だ。

 現代の騎兵隊は馬などを使わずに、ヘリなどを使ったヘリボーンの事を指す。

 UH-60の中には、完全武装した人が4人座っていた。

「何で、うちらだけヘリに兵隊を乗せてるんですか?」

 突然、赤髪のポニーテールの女の子が愚痴る。

「何か、よくないことが起きそうなの」

 黒髪のショートの小さな女の子が座り心地の悪いヘリの座席に座っている。

「隊長、でも、鶴亀運送は、誰ものせていないんですよ!」

「それは、低コストで請け負うからよ。私たちは、高いけど質のいい安全にしないと」



 この世界におけるクランは、民間軍事会社の役割をしている。自前で武器などを購入して、米軍の任務を受ける。まさしく、民間軍事会社のやることなのだ。

 そのために、各クランごとに特徴も変わってくる。


 ヴァルキュリアドラグーンは、奇襲から救出まで、迅速にやることを得意としている。

 人数はたったの13人。ヘリの操縦員が2名なので、戦う人数は11人なのだ。


「それでも……」

「任務は任務よ、でも、これはゲームじゃないんだから。いつも以上に気を引き締めて」

 黒髪の女の子の発言に周りの人がつばを飲み込む。

「生き残るわよ!」

 ヘリのローター音が鳴り響く中、ブラックホークは北へと急いだ。



 ☆

~ソウイル~

「まずいわね」

 アヤネが観客席の所にしゃがみながら隠れている。

「どうするのですか?」

 ヒメはうつぶせになってアヤネに聞く。敵が、煙を見ために集まってきている。ざっと、20人程度。


 敵も隠れながら、AK-47を撃ってきている。

 アヤネも、撃ち返しているが、人数が少ないために火力負けしてしまっている。


「これでどうですの!!」

 ヒメが立ち上がって89式小銃を乱射する。

「ヒメ、あんたは寝ていなさい!」

 キリとアヤネでヒメを屈ませる。



「ここは、ズルをしちゃいましょ」

 アヤネがMCDを出して、何やらいじっている。

「はい、キリ。このツールを使って」

「……ありがとう」

 アヤネがキリに渡した、ツールは、不可視迷彩。ようするに目に見えなくする事が出来るツールだ。

「制限時間は、3分。それまでが、限界。MCDの処理能力の限界でもあるんだけど」

 不可視迷彩は、MCDの中で、周りの景色と溶け込ませるために、高速で処理するために負荷が大きい。

 3分すぎてしまうと、MCDがオーバーヒートしてしまう。

 MCDがオーバーヒートーするということは、オンラインゲームをやっている最中にパソコンが壊れるのと同じことだ。データの消失……すなわち“死”を意味する・

「……十分…」

 キリが飛び出す。それを援護するためにアヤネとヒメが銃を撃ちまくる。


 キリが敵との距が20メートル切った時に、スモークグレネードを投げて、


『不可視迷彩起動』


 姿をすべて消す。

 敵はキリが消えたことを気にせずにアヤネ達の方に向かって撃っているのだけど、1人の首が真横に切れる。すぐ隣の二人も頭のこめかみに、フルメタルジャケット弾を流し込まれる。

銃も何も見えずに、ただ薬きょうだけが不気味に舞う。


 敵も慌てているが、敵の姿が見えないためにどうすることもできない。

 キリは、M16を3発ずつ正確につ迅速に叩き込んでいる。時には銃剣を使い、のど元を刺す。


 2分44秒

 不可視迷彩が取れていき、キリの姿が見えたときには、敵の姿はなかった。

「さすが! この不可視迷彩の弱点は、時間もそうだけど、一番は音なのよね」

 不可視迷彩は、足音や銃撃音を消すことができない。そこまで処理するとMCDでは、数秒しか使えなくなってしまう。あくまで、姿を見えなくすることができるだけだ。

「これで、安心して、待ってられるわね」



 アヤネ達は、ボロボロになったプラスチックの椅子に座て空を見上げる。



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